分布
本州の仙台平野から関東平野にかけて。
トウキョウダルマガエルとトノサマガエルは、従来、ほぼ生息域が別れているとされていたが、最近では混在しているという報告もある。
従来の分布図を信じれば、阿武隈エリアでこの風貌のカエルを見かけたら、まず間違いなくトノサマガエルではなく、トウキョウダルマガエルである……ということになっていた。しかし、阿武隈エリアで見られる「トノサマガエルに似たカエル」はすべてトウキョウダルマガエルであり、トノサマガエルが混じっていないとは言えなくなってきているようだ。
『レッドデータブックふくしまII』(福島県生活環境部環境政策室自然保護グループ:編集・発行 2003/03)によれば、トノサマガエルとトウキョウダルマガエルは「未評価」となっている。理由は「(互いに)明確に区別できない個体が多く、分布に不明な点が多いため」だという。
また、「他県ではトノサマガエルとトウキョウダルマガエルは交配することも確認されており、細胞遺伝学的な研究も今後行う必要がある」としている。
それが本当なら、将来、トウキョウダルマガエルとトノサマガエルの区別はなくなってしまうかもしれない。非常に興味深いというか、カエル界?にとっては重大な問題になりそうだ。
川内村では、偏在している。村の中心部などには多いが、わが家の近くでは、長い間見ることがなかった。
それが2010年8月に、ある田んぼだけでなぜか大発生。2011年の大震災後は、村中の田んぼに水が入らないというカエルにとっては種の絶滅に直結する環境激変があったが、このとき、ヤマアカガエル、ニホンアカガエル、ニホンアマガエルが激減し、相対的にトウキョウダルマガエルの姿が目立つようになる、という変化が見られた。
大きさ・容姿
40mm〜80mmくらい。。