軟弱音楽宿
一つ前へ一つ前 |    | 次へ次へ

7 デジタルキーボードの選び方



子供にピアノを習わせたいと思った親が、ピアノの達人のような人に「どんなのを買えばいいでしょう」と相談してはいけません。
「電子ピアノはピアノとは呼べません」とか「88鍵盤ないようなのは論外です」とか言われて、10万円以上するアップライトピアノに似たデジタルピアノを買ったりします。

↑ヤマハのクラビノーバ
↓カワイは安くてコスパが高かったが……


そもそも、子供に「ピアノを習わせる」という発想がどうなのかなあ、と私は思うわけです。
子供に音楽を豊かに楽しんでもらえる人生を送ってほしい。そのためには……というなら分かります。でも、それは近所の「ピアノ教室」に通わせることではありません。
楽器に親しませる、音を聴く、音を出すことで、実際に脳内に音楽的な「耳」を育たせる、ということであれば、最適な楽器は「本物のピアノ」である必要はないのです。

↑中古で1628万円のスタインウェイ グランドピアノ(Amazon調べ)


↑安いグレードのアップライトピアノは新品で数十万円で買えるし、中古なら数万円でもあるだろうが、設置できる住宅環境があるか、が問題。処分するのも大変。

まあ、そんなことも含めて、敢えて「軟弱ピアノ」の選び方という回を設けました。

フェンダー ローズやコロムビア エレピアン(デジタル音源のではない、初期の実際に鉄片をハンマーで叩いているエレピ)などを懐かしんでいる部分も、大らかな心で楽しんでいただければ幸いです。


↑70年代からしばらくの間、一世を風靡したFender Rhodes



↑Rhodesと人気を二分したウーリッツァー



↑日本でいち早くエレピを開発・販売したコロムビア エレピアン 初号機
私にとっての初めてのマイピアノだった



↑これもコンサート会場では定番となったYAMAHAのエレクトリックグランド CP70


いわゆる「エレピ」と呼ばれていたのはこういう楽器ですね。ちゃんと鉄片や弦をハンマーで叩いて音を出しているアナログ楽器でした。
その後に出てきたのはすべてシンセサイザー音源やデジタル音源を電子的に出している「電子ピアノ」でした。


動画の中で提示している、デジピを選ぶ際に考えるべきことを、ここにも載せておきます↓

これはLogicに付属しているスタインウェイのピアノ音源で録音。入力はピアジェーロ。



    Twitter   LINE
  YouTubeのタヌパックチャンネルへ


ネコと学ぼうウクレレ教室は⇒こちら

タヌパックのCDはこちら たくき よしみつの小説
一つ前へ一つ前 |  目次  | 次へ次へ

tanupack
tanupack.comのHomeへ