午前中、買い出しへ。
助手さんの手首の捻挫が長引いていて「湿布薬を買うためにドラッグストアにも行きたい」というので、わざわざカワチまで行ったのだが、大量の買い物をして帰ってきてしばらくしたら、「あ、湿布買うの忘れた」だって。
まあ、あるあるだけどねえ。揃って惚け度数を競い合ってどうする。
その後、Googleマップで近所の投稿写真画像をチェックしていたら、何度も横を通り過ぎているところに狛犬がいるらしいことを知る。
林の中を抜けて行く細い道からチラッと見上げるような形になる場所なのだが、お堂のようでもあるが、民家のようでもあり、はたまた水道ポンプの小屋のようでもあり……。ちょっと勇気がなくて(というか、面倒で)確認していなかったのだが……そうですかぁ~……いますかぁ。
というわけで、そこをチェックしがてら、通ったことのないルートでツルハまで行ってみることにした。湿布薬を買うという名目で。
さらには、このところ
長尾和宏医師のブログやニコ動の毎日報告動画に感心しきりで(あまり歳は違わないのに、なんであんなにエネルギーがあるのか?)、自分もあの精力的な生き方?を少しは見習おうと思い、このツルハへの往復を動画にしてみることを思い立ち、首からStylus1をぶら下げて出かけた。
途中の林道で墓地に立ち寄る。
板橋不動尊
目的の場所を訪ねる。
石段を登っていくと、道から見上げたときにチラッと見えているとおり、普通の家のような建物があるのだが、手前に鉄剣の置物が一対置かれていたりして、お堂であるらしいことがようやく分かる。
で、この場所、後から改めて調べると「板橋不動尊」として、ちゃんと名所案内もいくつかUPされているのね。
憤怒・降魔の形相凄まじい鎌倉期の作風をおびた不動明王像であるが、基台の「権大僧都資恵法印 奉造立 不動明王御本体 万□□□年八月十日」の刻銘から、江戸時代のものと推定される。像高160cm、面長19cmの石造丸彫りの立像である。左手に鉄製の羂策、右手に宝剣を持つが火炎の光背はない。板橋城跡北西の台地上にある不動堂に安置されている。板橋城主板橋将監の不動信仰との関連が言い伝えられている。
(「日光市の指定文化財」より)
しかし、この画像がどこを探しても出てこない。
この建物の中に置かれているのだろうか?
まあ、狛犬さんに会いに来たので、不動明王像のことは後から知った次第で……。
その狛犬は……、
かなり小振り。
で、建立年と石工名を調べたいのだが、それが書いてありそうな阿像の台座裏側に植え込みがあってよく見えない。
大正15(1926)年かなあ……
苔と泥で埋もれている。でも大正かなあ……
吽像の台座は植え込みが邪魔していなかったが……
年号はこっちには刻まれていなかった。代わりに「石工・福田常吉」が読める。
福田常吉の名前も、この狛犬の顔の感じもこのあたりで見覚えがあったので、帰ってから確認してみたところ、近所の三光神社と栖克神社に「福田常吉」の名前があった。
三光神社の狛犬はこれ。何度も見ている。確かに感じは似ているかな。
願主「福田??」と昭和5(1930)年3月の文字が読める。
しかし、石工は別に「冨屋村徳次郎 入江兼吉」とある。
一方、これは栖克神社の狛犬。顔の感じはだいぶ違う。
大正12(1923)年9月なのだが、面白いことに、こっちは阿吽で願主、石工と別々の名目で同じ「福田常吉」が刻まれている。つまり、福田常吉は願主であり石工でもあるということだろう。
左が三光神社で昭和5(1930)年。右が栖克神社で大正12(1923)年。
となると、
- 大正12(1923)年 栖克神社 願主・石工:福田常吉
- 大正15(1926)年 板橋不動尊 石工:福田常吉(多分、願主もそう)
- 昭和5(1930)年 三光神社 願主:福田辨蔵、石工:入江兼吉
……という順番になる。
栖克神社の隣の稲荷神社の狐は明治12(1879)年で台座に福田末吉の名があり、同年の燈籠は石工・福田清三朗、とあるので、福田家が板橋の石工であったことは間違いなさそうだ。
まあ、このへんは福田だらけではあるのだが。
栖克神社の狛犬と板橋不動尊の狛犬はわずか3年しか違わないが、顔がまったく違う。本当に同一人が彫ったのか?
もしかすると、板橋不動尊のときは入江兼吉がだいぶ手伝ったのかもしれない、などと想像する。
好みでいうと、栖克神社の狛犬がいちばん好きだなあ。素朴というか、外連味がなくて。
ツルハに到着。あれ? これは植え込みではなかったのか。強いな。
寄り道したのでここまでは7.2km。
帰りはこんなのを撮りながら……家に戻ったら5時を過ぎていて、すでに暗くなり始めていた。
フェンスの扉取っ手に昨日もいたアマガエル。激しく開閉してもまったく動かない。マグネットでくっついているかのようだ。なんで?
YouTuberへの道は険しい
動画にまとめたら、30分番組になってしまった。映像ガタガタだし、難しいもんだねえ。毎日ニコ動に動画をUPし続けている長尾院長はすごいわ。