
こんな感じの神社。お目当てはもちろん古いほう。

しかし、一目見て、ん? となってしまった。寛政の狛犬には見えないのだ。頭はスパーンと直線的に切れているし、こんな狛犬が江戸時代に彫られていたのかな。


台座には寛政6(1794)年とある。台座は間違いなく本物。しかし、今までこのへんで見てきた寛政期の狛犬とはまったくテイストが違う。


頭の上がスパッと横に切れている感じは、西郷神社の狛犬を思い出すが、もちろんあれを真似たとは思えない。本当に寛政なら時代が逆だし。



頭に凹みがあるのは、寛政の江戸立ち尾タイプに共通しているんだけれど、顔は全然違うしなあ。


この平たい尾も、寛政の立ち尾江戸タイプにはときどきある。都内三囲神社の狛犬なんかが代表例。


脚が補修されているところを見ると、古いのかな、とも思うし……。
