
こんな感じの神社。近づいていくと……↓


こんな感じで大小仲よく並んでいる。

寛政の立ち尾江戸タイプ


まずは手前の立ち尾の江戸タイプ。このタイプの狛犬、今日だけで何対目だろう。これも江戸から運んできたのだろうか。

顔がひどく崩れていて分かりづらいが、こっちが阿像だと思う。だとすると阿吽が逆位置になっている。



磐裂神社の狛犬安永5(1776)年や龍神社の寛政年間の狛犬と同タイプ。この壊れかたも同じ。

吽像のほうは比較的壊れかたが少ないので、原型がほぼ分かる。


吽像の歯並び。龍神社のと同じだなあ。

阿吽共に頭に大きな穴が空けられているのも同じ。


吽像は尾がきれいに残っているが↑、阿像は背中側も摩耗して原型がよく分からない↓。


ほとんど読めないくらいだが、寛政7(1795)年みたいだ。

阿像は壊れているけれど、吽像の脚。補修してあるみたい。
大正年間の流れ尾江戸獅子
一方、こちらは鬣と尾が流れている江戸獅子タイプ。大正10(1921年)年。




鬣は長く伸びている。摩耗したのか、全体的に彫りが浅くなっている感じ。

阿像の顔↑ 吽像の顔↓


脚です。
1795年と1921年で100年以上違うわけだけれど、どちらも江戸タイプというのが面白い。多分、寛政7年のほうは江戸から運んできたもので、大正10年のは地元の石工が江戸獅子を忠実に真似て彫っているのだと思う。