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のぼみ~日記 2020

2020/10/06

藤岡神社の狛犬


鳥居が3つ、狛犬が3か所に4対という豪華な神社。

ここはいきなりすごいのが二対いる。いちばん手前のは全身がコブコブで、ていねいに彫られている。

阿像。コブコブマッチョな身体と彫りの深い?顔の取り合わせが不思議な感じ。



吽像。



辛うじて寛政10(1798)年の銘が読み取れるが、もうすぐ完全に消えてしまいそうだ。



入り口のケヤキの巨木のそばにいて、最初に出迎えてくれる。


阿像の顔。口の開き方が控えめというか、石工さんの美学のようなものを感じる。




吽像の顔。閉じた口元もシワシワしている。

鬣もていねいに刻んでいる。1700年代の狛犬としてはかなり高度な技術を見せている。

尾もこの通り、手抜きなし。

背中はつるんとしているのが面白い。また、阿吽で尾のデザインを完全に変えている。



鬣は優美に、身体はマッチョにコブコブもいっぱいつけて……。



足元担当の助手さんは、爪先に刻まれた毛のうねりも見逃さない。

よく考えると、かなり個性的な狛犬なのだが、全体にまとまりがあるため、強烈な印象を残すタイプではない。じっくり見ていくと、石工さん独自のこだわりや美意識が読み取れて面白い。
さっき見てきた大前神社の天保の狛犬などより古いのに、技術的にははるかに上で、これも江戸石工なのか、それとも地元の名石工なのか……。

さて、次も変わり種なので、ページを分けて紹介しよう。


小説・神の鑿 ─高遠石工・小松利平の生涯─

「神の鑿」石工三代記の祖・小松利平の生涯を小説化。江戸末期~明治にかけての激動期を、石工や百姓たち「庶民」はどう生き抜いたのか? 守屋貞治、渋谷藤兵衛、藤森吉弥ら、実在の高遠石工や、修那羅大天武こと望月留次郎、白河藩最後の藩主で江戸老中だった阿部正外らも登場。いわゆる「司馬史観」「明治礼賛」に対する「庶民の目から見た反論」としての試みも。

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