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のぼみ~日記 2020

2020/10/06

笹良橋せんべい工場直売所

目的地にセットしていた笹良橋せんべい工場直売所はすぐに見つかった。
ひっそりしていて、やっているのかな? と思ったが、引き戸を引くと開いていた。
声をかけると、中からちょっと気むずかしそうな顔のご主人が出てきた。
煎餅をいくつか買って、「ここは金吾堂の工場とは関係あるんですか?」と訊くと、「全然ない」という。
さらに「古いんですか?」と訊くと、「私で3代目。明治創業だから100年は経ってる」という。そこから急にニコニコして、いろんなことを話し始めた。
昔は前の川が広くて船が行き来していて、それに煎餅を積んで品川まで送っていた、とか、秀吉が北条氏とここで戦って勝利して……とか、昔はこのへんは盛り場で、人がいっぱい集まって……とか……。
あまりにも話が止まらないので、何かトラブルでもあったのかと思ったか、奥から奥さんらしい人が心配そうに顔を出したが、黙ってまた引っ込んでいった。
もしかして食事中だったのか、お昼ご飯だよと呼びに来たのでは?

煎餅屋に貼られていた昔の写真。店の前の川から品川に荷を出していたという。



これはお客さんが昔の船を再現して持ってきてくれたんだ、と、楽しそうに話す店主。



煎餅屋さんの中は質素というか、基本、昔ながらのシンプルな煎餅。
で、昔盛り場だった頃の名残が今もあって、この先の川沿いには食い物屋が残っていて、きれいな店があるというので、行ってみた。
「まかどストリート」と言っていたが、場所がとても分かりづらく、教えてもらわなければ行けなかった。
で、絶対に分からないような場所に、原宿か青山かみたいな店が並んでいて、奇妙な雰囲気の場所だった。ちょうどお昼だったのでここでランチを……と思って訪ねたのだが、店の看板も分かりづらく、何の店だか見当がつかない。一体いくらするのか、予約がないと入れないのか? などなど、疑問だらけ。
結局、引き返してしまった。

とにかく分かりづらい。カフェとか蕎麦屋とかが5軒並んでいるようなのだが、外から見ただけではなんだか全然分からない。車の中でスマホで検索してみたのだが、敷居が高いというか、考えすぎというか、コンセプトが分からないというか、違和感がすごいというか、入りづらいので、結局スルーした。馬籠宿みたいに昔風にまとめたほうがよかったのでは? 人が結構入っているようだったので、地元では人気なのだろうか?


これは蕎麦屋らしいのだが、何の店だかまったく分からない。これじゃあ気軽に入れない。帰宅して、翌日ネットで改めて検索してみたら、基本は予約らしい。やはり、気楽に入れるようなお店ではなかったみたい。
引き返してきたら、金吾堂工場の直売所があって、そこでもしこたま煎餅を買ってしまった。しばらくは煎餅ばかり食うことになりそうだ。
金吾堂直売売店は、うちのそばのスーパーなどでは見たこともない煎餅も並んでいて、しかも安い。一袋180円くらいから。
帰宅後、そのうちの1つを食べてみたけれど、やっぱり美味い! 金吾堂といい丸彦といい、煎餅は栃木だぜ。

金吾堂工場併設の直売店
なんか、狐と煎餅でスタートして、すでに時間は13時を回っていた。そろそろメシ食うところを見つけないと、食えなくなっちゃうなあ。

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