2020/08/19
60年前の雑誌

助手さんの実家の片付けのために、猛暑の中を片道200km以上を往復。
換金性のあるものはまだまだ残っているが、義妹は「もういい!」とギブアップした。うちらもギブアップしたいのだが、なんか悩ましいものが次から次へと出てくる。
ゴミかな……と思って開けた紙袋の中からは数十年前の雑誌がゴソゴソと。よく見るとどれも創刊号らしい。
創刊号蒐集マニアみたいな人、今もいるのだろうか。いないだろうなあ。若い人は興味がないだろうし、興味を持っている人はどんどん死んでいる。
処分業者に任せれば、当然廃棄処分になるが、う~~ん。
悩んだ末に、とりあえず持ち帰った。

古新聞の山も……。これは1964年、東京五輪のときの全日をそっくり取ってあるみたい。他にも皇太子(平成天皇)ご成婚とか、万博とか、何かの事件やイベントが起きたときの新聞がごっそりある……みたいだが、チェックする気力も起きない。これはこのまま廃棄するしかないなあ。


義父のものだと思ったら、なんと義妹が太宰ファンで買いそろえていたらしい。でも、もうなんの興味も未練もないそうで「大人になって冷静に考えてみれば、太宰は生活力のない、ただのダメ男よね」だそうだ。

これは結構貴重なんじゃないか。

これは義父の。我々が生まれる前に購入したようだ。初版本だけれど、ヤフオクなんかで見ると、せいぜい4000円、5000円らしい。



2020/08/21

家に持ち帰った古雑誌の山を広げてみた。リストを作ると……

- 1)週刊新潮 S31.2
- 2)週刊文春 S34.4
- 3)週刊現代 S34.4
- 4)週刊平凡 S34.5
- 5)週刊明星 S33.7
- 6)週刊平凡パンチ S39.5
- 7)週刊プレイボーイ S41.11
- 8)週刊女性自身 S33.12
- 9)週刊女性セブン S42.6
- 10)週刊女性 S32.3
- 11)新週刊 S36.5
- 12)新週刊(再刊創刊号) S36.6
- 13)週刊公論 S34.11
- 14)週刊喫煙室 S35.1
- 15)紳士読本 S36.6
- 16)週刊夫婦 S35.10
- 17)週刊スリラー S34.5
- 18)週刊ハイライト S37.8
- 19)週刊カメラ S31.7
- 20)週刊漫画サンデー S34.8
- 21)別冊週刊実話SALON S37.6
- 22)月刊TOWN S42.1
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以下は特集号
- 23)週刊女性セブン 200号記念号 S42.6
- 24)週刊女性自身 ご成婚記念特集号 S34.4
- 25)週刊女性 特集「美智子妃殿下の新妻ぶり」 S34.5
- 26)週刊漫画TIMES S42.5
……というのを複数の古書店にオンライン査定を依頼したところ、3店から返事があった。
例えば週刊平凡創刊号は、100円、300円、1500円と、ずいぶん開きがあった。そんなに違うのか~。
紳士読本 はいちばん高い査定のお店が500円をつけたのに対して、他の2店は0円。
ほとんどの創刊号はついて100円だった。
最高が合計8900円。最低は1200円(値段がついたのが6冊のみ)。
さて、どうしたものか……。全部で1万円いかないなら、持っていてときどき眺めて、昔の空気を感じてみるか……とも思うが、そう考えただけでなんだかどよ~んとした疲労感に襲われる。
過去に眼を向けることの徒労感とでもいうか……。自分がもう未来に向かって新しいものを作り出せなくなっているのだろうか……という思いと連動してしまう疲労感、いや~な感じ、重苦しさだと思う。
過去を振り返るとすれば、未来に何かを残すために、勉強するため、その資料として……というなら面白いけれど、これらの雑誌にはそうしたものがあるのかなあ……。