世界リレー大会という、国際陸上競技連盟公認の「世界大会」が、今年日本(横浜)で開催された。
「世界のかけっこ」「世界の運動会」ともいうべき、楽しい競技会である。なにせ、競技は全部リレーなんだから。
行われたのは9種目。開催国日本はすべての競技にエントリーし、うち5競技で決勝レースを走った。
で、結果は「世界大会で行われるのは初めて」という男女混合競技2種目で、銀メダルと銅メダル1個ずつ獲得という結果だった。
銀は男女シャトルハードルリレー。これは男女2人ずつが110mの距離をハードルで往復(男子は普通に110mハードル。女子は100mハードルの最後にプラス10m走る。1チームに2レーン必要なので、4チームしか同時に走れない)。
これは今まで誰も見たことがないレースなわけで、どんなことになるんだろうと興味津々だった。
しかし、TBSはこのレースを中継しないどころか、レース終了後に結果すら放送しなかった。
もう1つは2×2×400m(男女1人ずつが交互に400mを2回走る)という、過酷極まりない競技で銅メダル。
400mは陸上トラック競技の中で最も過酷と言われる種目だが、それを50秒前後休んだだけで2回続けて走るというのだから、とんでもない地獄の競技だ。
やる前から「一体どのチームが勝つのか見当もつかない」と言われ、これまたものすごく楽しみだった。
日本は塩見綾乃(立命館大)とクレイアーロン竜波(相洋高)という学生2人を出場させた。
レースは唯一、男⇒女⇒男⇒女 の順で走って先行逃げ切りを図ったケニアを他の7チームが団子状態で追いかけるという展開。
先行するケニアの選手を最後の最後に竜波が抜いて3位に入るという大興奮のレースで、競技場も大いに沸いた。
ところが、これを生中継していたTBS(BS)は、竜波がこれから抜くかも!……というところで、「レースの途中ですが、番組を終了させていただきます」というテロップを出して、ブチッと中継を切り、CMに入った。
信じられない。
あと数十秒で終わるのに! 最初のメダルがかかっているレースなのに! 高校生が世界レベルの選手相手に力走しているのに!
怒りを抑えながら地上波に切り替えたが、地上波は前の番組をたらたらやっていて、始まらない。
ようやく始まったと思ったら、織田裕二のニタリ顔が出てきて、「男子4×100はどうなるんでしょう」なんてやっている。
リアルタイムで見られなかったのは許しがたいが、当然、「先ほど行われたレースです」といって録画を流してくれるものと思って待っていたが、いつまで経ってもやらない。過去の日本チーム4x100メートルの歴史、なんてやっている。
信じがたいことに、この生放送が終わるまで、ただの一度も2×2×400mやシャトルハードルリレーの映像はおろか、レース結果すら放送しなかったのだ。
いくらなんでもこんな馬鹿なことはありえないだろう。
なんのための生中継なのか。
皮肉にも、番組が「それだけ」を伝えればいいと煽りまくった男子4x100mは日本が予選でバトンパスをミスして失格。翌日の決勝に進めないという結果に。
……13年超の自動車への重課税と同じくらい信じられない。
これについては、
⇒こちらのブログ に、僕がいいたいことを全部書いてあったので、そちらも読んでみて。
要するに、競技や競技者への敬意がない。競技の面白さやすごさをまったく理解していない。大衆はテレビが煽るものにしか興味を示さないと思い上がっている。
折りしも馬鹿議員の「戦争発言」で議員辞職コールが起きているが、それに匹敵するくらい、スポーツを侮辱し、滅茶苦茶にした大罪だ。
今年は情熱もレベルダウンしたこともあるけど、ほんとに流出卵塊が少ない。ちゃんと産んでいるならいいんだけどね。どうもカエルそのものの数が激減した気がしてならない。特に、トウキョウダルマガエルの数が減った。去年の今頃はいっぱいいたのに。
1つ見つけたので、田んぼで作業していたおじさんに声をかけて回収。そしたらおじさん「あそこにもあるよ」と言って、ヒョイと僕が持っていたレスキュー棒を手にして、スタスタ回収に行ってくれた。田んぼの中に入らないと無理な場所だったので助かった。おじさん、さんきゅ~。
おじさんとしばしカエル談義。
いい人だった。