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のぼみ~日記2019

2019/03/27

棚倉・浅川を再調査(5)都々古別神社奥社(白河市表郷三森都々古山)

 
次は都々古別神社奥社という場所。「建鉾山遊歩道三森口」と書いた看板がある。
ここには野田平業の狛犬がいる。以前にも立ち寄ったことがあるかもしれないが、記憶には残っていないから、今回初めて訪れたのかもしれない。
今は野田平業を知っているので、このタイプの狛犬を見ると「平業だな」と分かるのだが、以前は「ああ、狛犬だ。ずいぶん細かく彫っているな」という程度の認識だったと思う。
阿像は平業お得意の籠彫りの珠を持っていて、吽像のほうは子獅子もいる。
助手さんに指摘されて気づいたのだが、子獅子の頭にのせている前脚に爪がない。他の足にはみんな爪が彫られているので、最初は手抜きかなとも思ったが、「子獅子が傷つかないように爪を引っ込めているんじゃないの?」と助手さん。猫の爪と同じか。

平業お得意の籠彫りの珠↑



子獅子



ここでも「彫刻師」と彫っている。さっき見てきた宇迦神社の狛犬の翌年の作。



↑籠を押さえているほうの足は爪が出ているが、↓子獅子の頭にのせた足には爪がない?



高久住職が、この花は最近では見ることが滅多になくなったとおっしゃっていたが、名前失念。



それにしても平業の多作ぶりには恐れ入る。ちなみに昭和3(1928)年は、両親が生まれた年である。
昭和3年生まれの親は死んでしまったけれど、同い年のこの狛犬はこれからもずっとここで生き続けるのだなあ。








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