13時頃、店に到着。ラパンはすでに用意してあって、調子のいいバングラデシュ人の社長が待っていた。(
前回、インド人と書いたが、後で電話で確かめたらバングラデシュだった)
ざっと見たが、目立たないように補修しておくと言っていた左側後部ドアの傷は手つかずでそのまま。
オイル交換して、あちこちしっかり整備すると言っていたが、この調子だとなんにも整備してないで、車検だけ通したなと直感する。
それでいて、電話では、下取り車がなくなったのだから、中古のアルミホイール付きスタッドレスの分を気持ち上乗せしろと言っていた。
こちらは下取り車の価格は別に出していたんだから、アルミはあくまでもオマケだと解釈していたので、かなりムッとしていたのだが、ここまでくるとやりあうのも面倒。ただ、傷がひどい中古のアルミ付き中古スタッドレス4本が1万円とかは高すぎる。ヤフオクで見てみたが、軽自動車用の中古アルミ&タイヤセットは3000円~5000円くらいで取引されている。1万円なんていうのはかなり高いほうだ。
こんなこともあろうかと、即決3000円というきれいな4本セットのページを印刷して持参していた。こういうのが相場だから、3000円でどうだというと、「これは確かに安いよ。でも、送料とかあるから、3000円じゃこの品は買えないよ」と言う。「じゃ、5000円で」というと、渋々承知した。
車検証間違えて送ってきて、危うく4300円損するところだったし、翌朝送り直す約束が翌日には昼前になり、それが午後になって、こっちは2日間社長のマイペースにさんざん振り回された。でももう面倒。国民性の違いみたいなものもあるだろうし、もともと破格値の車には違いないのだから、後は自分で全部やればいい。
「永住権持ってるの?」
「持ってるよ」
「日本人と結婚したとか?」
「そうじゃないね。でも、いろいろ方法はあるよ」
そう言ってニヤッと笑う。こちらも「そっか~。いろいろあるんだろね~」と笑って返して、笑顔で別れた。
こんな商取引は生まれて初めてだったので、かなり面白かった。日本もこれからはこういうのが普通になるんだろうか。
帰りは助手さんがナビ付きのプジョーでラパンを運転する僕を先導して高速入り口まで誘導。その前にほとんど入ってないガソリンを満タンに。
うっかり給油機の反対側に停めてしまった上に、プジョーもX90もエンジンキーで給油口をあける車だったので、久々に乗った給油口の蓋を開けるスイッチかレバーを探して時間を食った。人のいない広々した給油所(ローソンに併設されていた)でよかった。
ラパンの走りは先日試乗したときと変わらない。やっぱり整備とかしてないんじゃないのかな。
でも、高速に乗っても不安はない。X90よりずっと運転しやすいかもしれない。フルタイム4WDのせいか、直進しているときの安定感はある。
やっぱりこれはお買い得だった。
最初のPAでプジョーの助手さんと落ち合うと、今度は助手さんが運転するという。かなり機嫌がいい。
結局、そのまま家までずっと助手さんがラパンを運転して帰った。
僕は鹿沼ICで降りて、パワーコメリに寄り、ラパンの色のタッチペイントを買った。スズキがつけた色名はミルクティーベージュメタリック。ただの「ベージュ」でいいのに……でもまあ、なんとなく分かる。ミルクティーの色ね。
そんなわけで、無事、17万円のラパンは我が家に迎え入れられたのだった。