2012/06/22

 助手さん戻る


助手さんが戻ってきた。今回は買い物をするために新鹿沼駅まで迎えに行った。
駅で拾って、ビバホームへ行く途中の道にて↑こんな店、発見。やっているのかな。

2012/06/23

沢復活計画 青洞門プロジェクト?


実は数日前から少しずつ実行している計画がある。
沢復活計画。別名、青洞門プロジェクト??

話せば長いのだが、この住宅造成地は、バブルのときに大手の土地開発業者が作ったのだが、販売開始後にすぐ倒産してしまった。
最近知ったのだが、下水がひどくいい加減で、合併浄化槽処理された汚水がU字溝に流れ込み、その先は、かつては造成地の端、山の斜面の下、田んぼとの境界を流れる沢に落としていたらしい。
ところがその沢が、例の田んぼの整備事業で上流側をU字溝にされた上に、途中で遮断されてしまったために消滅。下水は流れていく先を失い、田んぼの手前で溢れ、なんとなく地下浸透している。
沢があったときは、サワガニやドジョウ、鰻までいたと、造成地内の住民のひとりから聞かされた。

沢と聞くと無関心ではいられない。
数日かけて、造成地の中のU字溝をすべて地図に描き出すところから始めて、この造成地の下水がどのようになっているのかを突きとめた次第だ。

結果、呆れた実態が浮かび上がった。

  1. かつて、この造成地がある山の縁に沿って、自然の沢が流れていた。
  2. ところが、用水路整備名目の公共事業で沢の上流側はすべてU字溝化され、途中で遮断されて沢が消滅
  3. 田んぼの用水はすぐそばを流れている武子川という大きな川から引いているので、そもそも沢をいじる必要はまったくなかったのに、沢をU字溝化して、しかも途中からは武子川から引いた用水路に合流させてしまったために沢が消えてしまった
  4. 遮断された先の沢に下水もつながっていたために、下水は行き場所をなくして田んぼの脇で水たまりを作って、そこでなんとなく溢れたり地下浸透になったりしているだけ
  5. 遮断した先の沢は分譲地の敷地内を流れているため、地元の農家も無視している(下水を流されている迷惑料として毎年自治会が金を払っているのだが、沢が消えてからのことなのか、最初からのことなのかは分からない)
  6. 水が入らなくなった沢は埋もれ、草木が生い茂って今では痕跡を探すのも一苦労
  7. どうも、ここに流している住宅の中には合併浄化槽にしていない家もあるらしい
  8. 浄化槽を通さない排水(単独浄化槽の家?や、洗剤を使って庭で洗車した排水など)がダイレクトに流れ込むので、下水の末端はよく洗剤の泡が浮かんでいる
  9. 新設されたU字溝は、一部、分譲地内に入り込んでいる。その部分の土地の所有者には、市がU字溝の設置許可を求めたという。所有者は「整備するのはいいが、今の沢は壊さないでほしい」と条件を出したが、気がつくと沢は完全に消えていた
  10. その水たまり周辺では、トウキョウダルマガエルやヤマアカガエルがけなげに棲息しているが、沢が消えたためにサワガニやドジョウなどの他の水棲生物は全滅した

……というわけなのだ。
旧沢筋を何往復もして、上記の経緯を確認した。

分からないと思うが、元々あった沢の上流側から現状を見ていくと、こうなる↓

左側が山で、この山の上が我々が住む分譲地。右手に武子川が流れている。
沢は山の麓に沿って流れていたが、このようにU字溝にされてしまった。




その少し下流川から上流側を見たところ。左が武子川から引いたU字溝用水路
右はもともとあった自然の沢がU字溝にされてしまった部分


この2本を途中で合流させてしまっている。沢を残すのが面倒だったのだろう


1本になったU字溝は、ここで右手に曲げられ、本来の沢筋(まっすぐ)方向には水が行かなくなった


左側の赤い破線部分が本来流れていた沢で、そこに上から下水が落とされていたが埋もれている


下水が沢に合流している部分。沢が涸れたために下水が運んできた土砂が堆積し、崩壊している
水色の破線部分が本来の沢筋。草が生えてまったく分からなかったがよく見ると沢の跡がある



その先をずっとたどっていくと、本来の沢筋が最後はU字溝になり、用水路に合流している


しかし、沢が埋もれたためにこの水路がまったく機能していない


埋もれかかっている合流点は、下水が流れていかないために線量も他より高かった


上流側は0.1μSv/h台だが、埋もれた沢の下水合流点は0.6台



このことを最初に教えてくれたのは、元々あった沢で孫を遊ばせるのが楽しみだったというOさん。
しかし、Oさんも下水と沢の関係をしっかり理解していないようで、沢が消えたのはけしからんという話に終始していた。
Oさんに言わせると、分譲地内の住民はほとんどこのことを知らず、誰も現場を見ていない。月に一度下水溝の掃除をすることになっているが、やっているのは上の分譲地側だけで、その先がどうなっているのか、誰も気に留めていないという。

分譲地の家は二十数軒。そのうち、まとめ役的な存在はうちの隣のSさんだというので、顔を合わせたときにこの話をしてみた。
「あそこは不在地主の土地ってことですよね?」
「そうだね」
「草刈りとか、沢筋の排水整備とかをしてもいいですかね?」
「全然平気よ。みんな気がついたところは勝手に草刈りしたり掃除したりしているんだから」

……というわけで、面倒な提案をするよりは、自分でできるところまでやってみようかという気になった。
1日目は枝切りばさみで沢の上に覆い被さった枝を少しずつ切り払い、埋もれた沢に近づけるようにした。
これがいちばんやっかいで、とても1日では終わらず。
次の日は、草刈り機を持って行き、沢に沿って作業がしやすいように草刈り。
これも当然1日では終わらず。
次の日はスコップと枝切りばさみを持って行き、埋もれた沢を少しほじってみる。
上流側に、U字溝から水を取り入れる口があり、そこの蓋は開いているのだが、沢が埋もれているので水が入ってこない。ここを開通させ、沢を少しずつ掘り起こしていけば、いつかは沢が復活するかもしれない。
そうなれば下水も流れるし、U字溝ではない沢を流れることで浄化もされる。
気が遠くなる作業だが、根気が続く限りやってみようかな、という気になっているところ。

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