2012/04/29の5
箱の森の前の田んぼにて

箱の森を去る前に、いつもは見ない、通りを挟んだ向かい側の田んぼに下りてみた。
道から卵がいっぱい見えたから。
この、干上がる寸前の卵塊は、川内村ではよく見た。川内村ではヤマアカガエルかニホンアカガエルの卵だったが、ここでは同じ光景でも、卵はトウキョウダルマガエル。
いたいた

抱接している隣で、寂しく一匹はぐれているやつも

ここにも。よく見ると泥の中に死んだ卵の粒があるような……

水路には卵がびっしり。これも川内村ではアカガエルの卵だったのだがなあ

草の間から死骸のようなのが見えていたのでつついてみると……

動いた。どうもこちらも抱接中だったようで、邪魔したな

お、アマガエル。なんか、あたりまえのアマガエルでさえ、トウキョウダルマガエル軍団の中で見るとほっとする

帰り道。人丸神社の横の田んぼ

杉の向こうに見えているのが人丸神社の裏手倉庫
日光市のこのへんには、どうやらヤマアカガエルやニホンアカガエル、タゴガエル、ツチガエルなどはほとんどいないようだ。
見るのはトウキョウダルマガエルばっかり。
全部いて、どれも簡単に見ることができた川内村とは大違い。
5月後半になって、マムシ沼にモリアオガエルの卵でもぶら下がっていれば感動ものなのだが、それはなさそうだなあ。
外来種のウシガエルを除けば、本州でいちばん強いカエルはトウキョウダルマガエルとトノサマガエルなのかもしれない。平地での止水に縄張りを作ると、他のカエルを駆逐するのだろうか。
あるいは、アカガエルは森が必要で、ツチガエルはオタマで越冬するから冬でも水がある池が必要。それがないからトウキョウダルマガエルだらけになるのか……。
生態系というのは簡単に壊れるのだろうな。
たくき よしみつ 新刊情報
『3.11後を生きるきみたちへ ~福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書)
|
『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言
第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる
■今すぐご注文できます
で買う
⇒立ち読み版はこちら
|
|
『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。
第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛
■今すぐご注文できます
で買う
⇒立ち読み版はこちら
|
2012/05/27 都内広尾でトークセッション
クリックで詳細情報ポスター表示↓
たくき よしみつ 講演+トークセッション with 神田香織、吉田恵美子
|
一つ前へ abukuma.us HOME takuki.com HOME
次の日記へ
↑タヌパックの音楽CDはこの場で無料試聴できます
Flash未対応ブラウザで、↑ここが見えていない場合は

 |
(バナナブックス、1700円税込)…… オールカラー、日英両国語対応、画像収録400点以上という狛犬本の決定版。25年以上かけて撮影した狛犬たちを眺めるだけでも文句なく面白い。学術的にも、狛犬芸術を初めて体系的に解説した貴重な書。
で注文
|
狛犬ネット入口目次へ