2012/04/28の2
トウキョウダルマガエル

この池で見たのはトウキョウダルマガエルだけ。
トウキョウダルマガエルは強いカエルで、他のカエルも小さければペロッと食べてしまう。縄張り意識が強く、アカガエルなどとはあまり共存していない。
川内村でも、トウキョウダルマガエルがいる田んぼではアカガエルを見ることができず、トウキョウダルマガエルだらけだった。
小さな用水池ではツチガエルと共存していたが……。
名前には東京とついているが、東京都からはほとんど姿を消しているらしい。まあ、都内ではトウキョウダルマガエルだけでなく、ほとんどのカエルが絶滅危惧なのだけれど。
ここ日光市では、3月にアカガエルの卵が見られなかったのがとても気になっていた。
アカガエルは産卵時期が早いから、ゴールデンウィークまで待って産むというのでは生き残れないのかもしれない。
そう考えると、トウキョウダルマガエルだけしか姿が見えないというのは、素直に喜べない気分だ。
今来た道を戻り、箱の森まで行ってみようとUターンしたところ……おお!

シュレーゲルアオガエルの卵!!

間違いない。シュレの卵だ

代掻きで流れ出てきたのだろう。ということはいっぱいあるはず

ここにも

これはさっきも見たトウキョウダルマガエルの卵かな
これで、少なくともトウキョウダルマガエルとシュレーゲルアオガエルは棲息していることが分かった。
もちろんアマガエルもいるので、最低でも3種はいる。
川内村でいちばんあたりまえにいたヤマアカガエルの姿はない。森が少ないことと、水辺が少ないこと。わずかに残っている水たまりにはトウキョウダルマガエルが頑張っていて勢力争いに負けたということだろうか。
地形からして、タゴガエルも期待薄。
ツチガエルはどうだろうか。地味だからなかなか見つからないが、まむし沼あたりにはいてもよさそうだ。
カジカガエルはいないだろうな。武子川にいるのかな。日光市でも山のほうに行けばいるだろうけれど、このへんでは難しいだろう。
アズマヒキガエルは卵も成体も見ていないが、必ずいるはず。
箱の森に移動中、石川町の吉田さんからケータイに電話がかかってきて、別の田んぼの脇でしばし会話。
ようやく改訂新版に着手した『神の鑿』のことで、いろいろ確認しているところ。
トラクターが入って代掻きをしている田んぼには、やはりトウキョウダルマガエルが何匹も顔を出している。

代掻き中の田んぼから顔を出すトウキョウダルマガエル

ぼーっとしているとトラクターに巻き込まれるよ

斑点がくっきり独立しているのがトウキョウダルマガエルの特徴
動画もどうぞ。ガササササっという鳴き声は繁殖期特有の呼びかけ
用水池では小さな魚もいっぱい泳いでいた。なんだろう
田んぼの取水口付近に産みつけられたトウキョウダルマガエル?の卵
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