今回も「赤とんぼ」を題材にして、コードのことを考えていきます。
普通の音楽講座は、コードのことを学ぶのにも、最初にC-F-G7を覚えよう、みたいなところから始まりますが、この音楽「宿」では、いきなりCmaj9とかEm7の転回なんていうのをやりました。型破りだと思われるのを承知でやってます。
今回の「代理コード」という話も、その延長というか、種明かし的な内容になっていると思います。
私は「代理コード」という言葉が好きではありません。代理というからには、元になるコードがあるはずですが、実際にはそんなものはない、と考えていいと思うのです。最初から、自分がいいと思った(しっくり聞こえる)コードを選べばいい。だから「代理」なんて考え方をしなくていい、と。
「相互に親和性のあるコード」があるので、試してみる。その理屈を知っていればトンチンカンな試行錯誤はしなくて済む。……そんなことですかね。軟弱ですねえ。
↑こんな風に、共通した音を多く含むコードは相互に親和性があり、1つのメロディに対して複数の選択肢がある、ということです。
具体例を動画の中で示しています。
あと、最後のほうで「キートランスポーズ機能」を使って、弾きやすい指ポジションで演奏してしまう、という、超軟弱なこともやってます。
怒り出す人がいっぱいいそうですが……(苦笑)。