阿武隈日記　07/06/12の1

前から気になっていた「岩魚丼」の看板。今年突然道の脇に現れたので、村の中で噂になっていた。
元大工さんがリタイアして、好きな釣りを生かした商売を始めた、ということらしい。
今日もネットで話題に上り、たまらず行ってみた。

普通の民家を増築して造ったお店。幸か不幸か、18人の団体さんがお昼を食べに来ていて、帰った直後だったらしい。その団体客を先導してきたのは村の有名人Ｓっちゃん。すぐにつかまり、岩魚丼が出てくるまで話相手になってくれた。

出てきました、岩魚丼。話では650円だったのだけど、30円値上げしたらしい。ささやかな値上げだ。
岩魚は店主が自分で渓流釣りをして獲った天然物。それを二度揚げしてタレをかけてある。
揚げ具合は抜群でカリッとしている。二度揚げするのが秘訣なのだとか。
難を言えば、タレがちょっと甘すぎるかな。田舎の人は甘い味付けを好むようだから、土地の人にはこれでいいのかもしれない。
もちろん、頭から尻尾まで丸ごと食べられる。骨は全然気にならないし、臭みなどもまったくない。天然物のすばらしさですかね。

店主の馬場美代（よししろ）さん。子供のときはやっぱり「みよちゃん」と呼ばれていたらしい。
釣りの話を始めると止まらない止まらない。釣りをまったくしない僕に、渓流釣りの極意を滔々と話す話す。

「これなんだか分かるか？」と、棚に置いてある石ころを見せるみよちゃん。
「岩魚の中に入っていたんですか？」
「そう。やつらは、大雨で川が氾濫すると、石ころを呑み込んで自分が流されないように重くするんだ」
へええええええ。それはびっくり。ほんとかしら。しかし、すごい大きさの石だなあ。大物を釣ったのね。

★タヌパック音楽館★は　こちら

	裏技デジカメ術　"納得の写真"が撮れる！直せる！作れる！ （06.12/青春新書インテリジェンス、940円＋税）……　　300点を超すカラー写真画像をサンプルにして、デジカメの撮影から加工・活用まで、これ１冊で楽々マスターできる。コンパクトなサイズにぎっしり詰まった「目から鱗」の数々。写真を見ているだけでも楽しめます。 で注文