09/09/06の6
鐘鋳神社(棚倉町一色)
2時を過ぎてしまったので、このへんで昼飯。といっても、浅川町には飲食店があまりないし、あってもこの時間だと開いているかどうか。
というわけで、前に吉田さんに案内していただいた「いしいや」に入った。冷やし中華もつけ麺も今日はないということで、3人ともラーメン。
魚出汁系のあっさりスープと手打ち?縮れ麺で、なかなか。
腹ごしらえできたところで鐘鋳神社へ。ここは何度も来ているのだが、今回、入り口を間違えた。浅川町役場方向から来た場合、特に見落としやすく、一本隣の進入路を入ってしまった。

頭のぺんぺん草は刈り取られているが、苔は深くなったかもしれない

隻眼になっている阿像

顔が欠ける前はどんな表情だったのだろう

ここも逆光がきついのでいつも苦労する

苔で全身緑色になっている吽像と子獅子たち

石都都古和気神社の雌獅子に比べると、ぐっと精悍な顔になっている

和平は昭和5年から9年まで、毎年狛犬を彫っている。石都都古和気神社、保土原神社、古殿八幡、羽黒神社、そしてこの鐘鋳神社。この5作は、奇数年のものが傑作で、偶数年の6年保土原神社と8年羽黒神社は、個人(少人数)の奉納によるものだからか、少し力を抜いている。
この鐘鋳神社は、やはり予算が相当厳しかったと思われる。奉納者の名前はものすごく多く、しかも、建立年の後になってお金を出している人もいるようだ。
妻の実家がある集落からの依頼ということで、かなり頑張って彫り上げ、代金は一部後払いにも応じていたふしがある。
和平の心意気を感じる、よい作品だ。
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