09/04/09

小白井小中学校の運命は……

滝根小白井風力発電プラントから2kmも離れていない小白井小中学校
いわき市立小白井小中学校
土手池用の板きれを小野に買いに行く帰り、気になっていた小白井小中学校を見てきた。
校庭の桜はまだ咲いていない。
ここから北東2kmほどのところに、滝根小白井風力発電プラントが建設されている
阿武隈山系の風は一定ではない。基本的には北西の風がいちばん強いのだが、このへんは浜通りに面しているから、海風が吹き込むときもある。

東北東1 静穏0 南南西1 北北西1 北北西2 西北西2 南東3 南東1  東南東1 東1 東南東1 南東1 東南東1 東南東1 南東1 南南東1……

……これは4月16日から17日にかけて、川内村の風邪の状況。めまぐるしく風向きが変わっていることが分かる。
低周波被害は風下がきついらしいので、南東の風、あるいは東南東の風が吹いたとき、この小中学校は巨大風車群のもろに風下になる。
そんなとき、教室の中で気持ちが悪くなったり頭痛を訴える生徒が出てくるのではないだろうか。
田村市が「観光資源になる」などと脳天気に誘致した巨大風車のおかげで、隣のいわき市や川内村の住民は、これから先、とんでもない危険と不安とストレスに苦しむことになってしまった。
むろん、誰も助けてくれない。誘致した町長や議員のみなさんは、この責任をどう取るつもりなのだろう。
滝根小白井風力発電事業建設地との位置関係
南東の風が吹けば小白井小中学校が風下に、西風が吹けば平伏沼が風下になる



小白井の交差点から建設現場方向を見る


至近距離にこれだけ民家があるというのに……


明るい春の日差しの中、暗い気持ちで家に戻ってきた。
ここも滝根小白井風力発電プラントからは4kmも離れていない。強い北西の風が吹くときはモロに風下に位置するので、低周波被害は免れないだろう。
2kmしか離れていない平伏沼(この日記でも何度も紹介してきた。モリアオガエル繁殖地として国の特別天然記念物指定を受けている小さな沼)も影響を受けるだろうから、風車が稼働したらカエルたちも消えるのではないだろうか。

気持ちを静めながら、土手池用の板をおろす。


1枚158円だった。特売品の板。

荷物を下ろしてからジョンのお散歩

田んぼの横にはすでにオタマになったアカガエルがいっぱいいた。しかし、この場所では、田植えの整備が始まったらぐしゃぐしゃにされてしまうだろうなあ。ほとんど生き延びられないのではないかしら。

多分、1匹もカエルにはなれないのでは……


田んぼの中の水たまりに生まれたやつはもっと厳しい

ジョンはのんびり


直径3mの円を描いて穴掘り開始。土手池は円形なのである。


今日も日没で作業終了
作業終了前に、マツモ池と山葵池の卵を確認。みんな無事のようだ。

マツモ池の卵


山葵池に新しく生み付けられた卵



日本に巨大風車はいらない 風力発電事業という詐欺と暴力

マリアの父親 第四回小説すばる新人賞受賞作

マリアの父親

(1992.01/集英社)……  「あまりにも早すぎた、地球への恋愛小説」と評された、たくき よしみつの小説。第四回「小説すばる新人賞」受賞作。
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