2023/11/15
赤松小三郎
「馬鹿が作った日本史」はどんどんペースが遅くなりながらもまだ続いている。
どれだけ優秀な人たちがテロリストによって殺されてしまったのか……知れば知るほど憂鬱になる。
特に赤松小三郎暗殺はひどい。
//坂本龍馬に先駆けて議会政治を唱え、その先進性を西郷隆盛・大久保利通らが恐れ、ついに暗殺された赤松小三郎。これまで歴史の闇に葬られてきた。
隠された幕末維新の真実――
赤松が生きていれば、
日本はまったく異なる近代史を歩んでいた……
(帯より)//
記憶にないなあ……
赤松小三郎
信濃国上田藩士。藩校の明倫堂で学んだ後に江戸に遊学し、数学者・内田弥太郎、西洋兵学者・下曽根信敦に学んだ後、勝の従者として長崎海軍伝習所に行き、語学や航海、測量、兵学などを学び、オランダの兵学書を翻訳して出版。
その後、横浜に駐屯するイギリス士官に騎兵術、英語を学び、英国陸軍の兵学書を翻訳し、「英国歩兵練法」(五編八冊)として刊行。これは薩摩藩はじめ、多くの藩にとっての教科書としての役割を果たした。
幕府に「方今世上形勢の儀に付乍恐奉申上候口上書」という意見書を提出。上田藩主には、藩内の身分制度撤廃と言論活動の自由を求める建白書を提出。
幕府から西洋兵学教官として採用したいと上田藩に申し入れがあるが、藩はこれを断る。
そのため、行き場をなくしていたところ、薩摩藩から再三兵学教授を求められ、京都の薩摩藩邸で英国兵学を教える。
慶応3(1867)年9月、上田藩に帰国の途上、薩摩藩士で、赤松に教えを受けた中村半次郎と田代五郎左衛門に暗殺された。 満36歳没。
(https://morimizu.org/rekishi032.html)
↑こんなのもあった。
建築士の森山高至氏が声優で参加していたり、作者の「みなとかおる」って、もしかして俳優のあの人? とか、いろいろ興味深い。
こんな時代だけれど、こういうものが少しずつでも出てきているんだなと思うと、「コロナ」は我々に「世界」についてじっくり考える時間ときっかけをくれたという一面もあるのだな。
2020年の春、私は新型コロナウイルスの影響による自粛期間中、アーネスト・サトウの『一外交官の見た明治維新』を読み直しました。この本は一九六〇年に全文の翻訳が出されています。
以前は気が付かなかったのですが、翻訳者の坂田精一氏の前書きに「終戦前(筆者注1945年)は(25年もの長い間)わが国では禁書の扱いだった。」とありました。その理由が、かいつまんで言えば「外国人の自由な観察が国民の目に触れることで、明治維新の素晴らしさを強調し国民精神の基盤にしようとする為政者にとって邪魔だったから。」だそうです。そして「討幕の志士や反幕府的な大名などが、サトウの歓心を買うことにつとめたことは第二次大戦直後の日本の政情にも一脈通じている。」ということは現代の日本にも重なります。また、サトウの記述の中に同僚だったアプリン大尉に英語を習った赤松小三郎のことが一行も出て来ないことに疑問を持ちました。赤松はもっと業績が知られ、歴史の教科書に載せるべき人物だと考えますし、上田藩主にして老中だった松平忠固も同様でしょう。この二人は、合理性と情の人々として日本に、世界に広めたい人物だと思って書きました。
(みなとかおる氏のコメント)
2023/11/17
今年の雛人形と梅雛
来年正月に出展する助手さんの雛人形の一部を撮影。今年はDMに使うので例年より早く作っている。
ついでに、お袋が50代くらいのときに作った「梅雛」というのも撮影。これは参考にするために所有者様から貸し出してもらったもの。
お袋の人形はちゃんとした写真がほとんど残っていないので、こういう機会は逃せない。
『梅雛』 鐸木能子・作
2023/11/18
今年の紅葉は遅い
紅葉が遅いだけでなく、全体的に紅葉がショボい気がする。夏のおかしな天候のせいか。
色褪せたストライプを張り替え
クルマの右側だけがどんどん色が褪せたり剝がれたりする。西日があたるせいだろう。右が張り替えたストライプ。左は色褪せたストライプ。車の左側は大丈夫なんだけどね。
2023/11/19
テントウムシの襲来
我が家に入り込んで越冬しようとしているのか。この季節の恒例行事とはいえ、今年は数が多い。
2023/11/20
ここまできたら書籍化したい
「人間史を見つめ直す」改め「馬鹿が作った日本史」シリーズはようやく戊辰戦争直前まで来た。
日増しに書くスピードが落ちているのは、気力というよりは、調べる時間がどんどん長くなっているから。
↑下のほうに埋もれている本を探し出すのも大変になってきた。
森水学園第三分校でこのシリーズを始めたときは、アラン・イシコフと凡太くんのやりとりという形にした。郷順次センセの「ゴージュン式英語塾」と同じ方式だ。
大人と子供の対話形式というのは読みやすさという点でよかったと思う。堅い文章で書いたものはすでにたくさんあるし、学術書を書くわけではないので、歴史物などに興味がなかった人たちに「読み物」としてつき合いやすいものにしたい。
しかし、もし一般出版社から書籍化できるとしたら、「アラン・イシコフ著」はどうなんだろう。イザヤ・ベンダサン著の『日本人とユダヤ人』みたいにスンナリ受け入れてもらえないかもしれない。ケトウが書いた日本史論? そんなもの読めるか、と反発する人も出てきたりして?
今からアラン・イシコフを別名に変更するとしたら、森水学園のほうは元のHTMLを一括置換できるけれど、noteのほうは再編集が面倒。「イシ」という表記をそのまま生かせる日本名にでもするか……と考え始める。
候補として、
石山堅太郎、石山堅山(けんざん)、石山登、石橋渡……。
石山堅山はちょっといいかなと思ったのだが、検索すると「石山堅」という人がすでにいるのね。
石橋も歴史上の人物や芸能人に印象の強い人がチラホラいるしなぁ。
じゃあ、石森はどうだ? 石森章太郎の印象が強すぎるかもしれないけれど。
というわけで、目下、暫定的に「石森
硯山」としてみた。
『馬鹿が作った日本史』 石森硯山・著 森水学園第三分校・編
……う~ん。
まぁ、このへんは全部できてから悩めばいい。とにかく一旦書き上げなくちゃ。
ちなみに戊辰戦争までを第1巻とするつもり。
あまりにも大変な作業なので、そこから先、太平洋戦争までの第2巻まで頑張れるかは不明。
お散歩コース
薬に頼らず高血圧を防ぐ、ということで、冬はとにかく雨が降っていない限り、最低でも1kmは歩こうとノルマを課したのだが、ただ歩くというのは飽きる。
ましてや陸上の長距離選手なんか、とてつもない精神力だなと思う。
家の周り、どう歩けば何キロになるのか、確かめてみた。
これが最長?の3kmコース。3kmとなると、最低でも30分はかかる
2.5kmコース
2.3kmコース
ちなみに今日のコースは↑この2.3kmコースだったが、出会った(すれ違うだけも含めて)のは大人3人、赤ん坊1人、自転車の中学生3人、そしてネコのトラちゃんだけだった。
このくらいの人口密度がちょうどいい。
ちなみに島田さんは下北沢にある「島田洋服店」というレストランの店主。趣味で家を造ると言って、まずは「練習で」4.5畳の小屋をシコシコ造り始めたところ。今日は、土台にコメリから買ってきたという砂利を敷いていた。東京から店が休みの日に通ってくる。よく続くなあ。
島田さんと立ち話をしている間、トラちゃんはずっと足元でスリスリしていた。
自転車に乗った中学生3人はちゃんと知らない爺さんにも「こんにちは~」と声をかけてくる。
ほんと、暮らしやすい場所だわ。
今年もこの季節になった
2023/11/21
小野田少尉のサイコパス性
小野田寛郎氏と同郷だという、私より少し年上のかたから、私が
7年8か月前に書いた「小野田寛郎さんはサイコパスだった」という日記の感想をいただいた。
小野田氏のことを書いたことは覚えていたが、内容の詳細については忘れていたので、日記の中をGoogle検索して、当該記事を見つけ出し、読み返してみた。
自分で言うのもおかしいが、なかなか読み応えのある文だった。また、今、私が書き続けている「馬鹿が作った日本史」シリーズの執筆動機にもつながる内容が書かれていたので、そっくり
noteにも転載した。
noteのほうには、最後にこう付け加えておいた。
国外のA級サイコパスに操られる現代日本
2016年3月16日に書いた書いたこの文章は、細部をすっかり忘れていたが、
「小野田さん個人の人生をどうこう想像するよりも、幸運にも、彼のような人生を歩まないで済んだ私たちは、彼をひとつの「題材」として、自分の人生、人間の本性、歴史の残酷さといったことを、より深く考察することこそ重要」という部分は、私が今書いている「馬鹿が作った日本史」シリーズの執筆動機にも通じる。
また、サイコパス気質は多かれ少なかれ誰もが持っているが、暴力的で知性の高いサイコパス(タイプAとしよう)は特殊部隊や犯罪組織の黒幕。暴力的で知性の低いサイコパスは下級の悪党や犯罪組織の実行員(タイプB)などになりやすい、というダットン博士の研究は、幕末のテロリストたちにそっくりそのままあてはまるのではないか。前者の典型が西郷隆盛、後者の典型が西郷の指示でテロ活動を続けた相楽総三らだろう。
非暴力的で知性の高いサイコパスは投資家、実業家、弁護士に多いという「タイプC」は後藤象二郎や岩崎弥太郎だろうか。そしてその頂点にいるのがアーネスト・サトウで、サトウはタイプAの西郷らを操った……というような分析をすることもできそうだ。
サイコパス研究をしているケビン・ダットン博士が分類するサイコパスのタイプ
西郷や大久保はタイプA、坂本や小松帯刀はタイプCか?
現代日本の政界、財界、学界、メディア業界にいるサイコパス気質の者たちの能力はずいぶん落ちているとも思える。
アーネスト・サトウのような超AクラスのタイプAサイコパスに国全体がいいように操られている。操られたタイプCの者たちと、その下で働く、限りなくタイプBやタイプDに近い日本人たちが一緒になって、日本という国を破滅に追い込んでいるのではないか。
そんなふうに思えてならない。