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のぼみ~日記 2023

2023/06/10

間違いを訂正するということ

日本語の崩壊


↑テレビ番組を見ていた助手さん曰く「日本語が崩壊している」。

助詞の乱れはどんどんひどくなっているが、さすがにこれは許容範囲を超えている、と感じるのはジジババだけなのだろうか?
テレビの字幕では、話者が「食べれる」などの「らぬき言葉」で話してもちゃんと「~られる」と直して表示していたが、それも最近ではゆるくなってきた↓。
↑字幕でもこのありさま


↑ATOKでは入力した途端にこうして指摘してくれる


……というようなことをフェイスブックに書いたら、「私は『新米が入荷しました』や『電車が参ります』が気になる」というコメントがついた。

……ん? どちらもおかしくないんじゃないの? と思って、改めて調べてみた。

まずは「電車が参ります」だが、
このケースは「鉄道会社の社員である自分が、自分の会社に属する電車がくる」ということを低めることで、お客様に対する敬意を示していることになり、正しい敬語であるということになります。(日本語教師のネタ帳 「列車がまいります」は誰をうやまう言葉? より)


……まぁ、そういうことだろうなあ。

では「新米が入荷しました』はどうか。

これは「入荷する」が自動詞なのか他動詞なのかという問題。自動詞ならば「入荷する」の主語は新米で、何の問題もない。
他動詞ならば「新米」は「入荷する」の目的語になり、主語は人でなければならないから「新米が入荷されました」か「新米を入荷しました」になる。コメントしてきた人はこっちだと思っているわけだ。
ネットで調べられるデジタル大辞林では、
にゅう‐か〔ニフ‐〕【入荷】 の解説
[名](スル)商店や市場に品物がはいること。「新製品が―する」(デジタル大辞泉 小学館)

……となっていて、自動詞扱いだった。

「入荷する」が自動詞か他動詞か、8つの辞書で確認した人がいて、その結果は、
自動詞だけ……5冊
他動詞だけ……0冊
自他両方有り…3冊

①自動詞とだけ記しているもの……2冊(旺文社、ベネッセ)
②他動詞とだけ記しているもの……0冊
③自他両方あると記しているもの…2冊(岩波、明鏡)
④自他の別を記してはいないが、自動詞の意味だけを挙げているもの…3冊(新明解、新潮、小学館国語大辞典)
 (~が入る・届く)
⑤自他の別を記してはいないが、自他両方の意味を挙げているもの…1冊(広辞苑)
 (~が入る、~を入れる)

……だったそうだ。
というわけで、「新米が入荷しました」は何の問題もないことになる。

日本語の崩壊を「変化」として許容していくかどうかは数の力に委ねられている。
例えば、「全然」は打ち消しを伴う副詞だとされていたが、今では肯定の意味でも「全然使われている」し、元々は肯定の意味で使われていたのを戦前になぜか「否定表現に限る」とされてしまったらしい。
注意を要する用法
主に明治時代の文学作品など明治時代から戦前までの近代語に見られ、否定表現を伴わず「すっかり、ことごとく、完全に、全面的に」。 日本に入ってきた当初の用法はこちらであり、字義的にもこちらが正しい。 国語辞典によってはこの用法を記載しなかったり、記載した上でかつて使われた用法とするものもある。(Wikiより

最近は「普通に」や「滅茶苦茶」も守備範囲の広い副詞として多用されている。
「普通にうまい」「全然うまい」「滅茶苦茶うまい」
……の順でうまくなるのかな?

言葉は時代とともに変化していくのだから、こうした現象を大袈裟に「日本語の崩壊だ」と嘆いたり憤ったりしても仕方がないだろう。
しかし、自分でものを考えず、調べず、間違いが分かっても訂正できず、間違っていた過去を肯定するために意固地になって間違いを押し通すというのは、自身の理性・人格の崩壊だけでなく日本の崩壊に直結する。

恥ずかしい思い違いを思い出す

自分のことでいえば、中学生のとき「書き下ろし」の意味を取り違えていて、国語の授業で恥をかいた。
その質問をあたしに振った教師(渡辺護先生)は、半ば責任を感じたかのように、自分が大学生になるまで新約聖書と旧約聖書を、現代語訳かどうかの違いだと思っていたという恥ずかしい思い違いエピソードをまじえてフォローしてくれた。優しい先生だったなあ。

5冊目の小説単行本『G線上の悪魔』を書いたとき、編集者から「役不足」という言葉の使い方が逆であることをやんわりと指摘されて恥じ入ったこともある。


人生、間違い、思い違い、恥の連続である。だって人間なんだもの。

ごく最近の恥ずかしい間違いはPCR検査のこととかかな。
当初はなんでもっと積極的に検査しないんだ、と憤っていた。上 昌広医師などの主張に影響された部分もあったかもしれない。テレ朝のモーニングショーでも煽っていた。
あの頃、テレビで「PCR検査は意味がない」と主張していたのは木村盛世氏くらいだっただろうか。彼女が主張する「偽陽性」の実体を理解するまでに1年くらいかかった。

まあ、あれはメディア総動員で国民を洗脳していたから、詐欺ビジネスのシステムとして利用されていると知るまでに時間がかかったのは無理もない……と、自分を慰めているのだけれど……。

↑こういうことなのだが、
結果、こういうことになる↓


日本の崩壊

今思うと、当初は医師や医学者らの多くがまんまと瞞されていたのだろう。
ダイヤモンドプリンセス号に乗り込んでいった岩田健太郎教授とか、様々なことが明らかになってきた2022年後半になってまで自分の医院に全自動PCR検査機を6台導入してPRしていた倉持仁院長あたりは、当初はかなり純粋な気持ちから行動していたのだろうが、時間と共にどんどん意固地になり、自分の間違いを訂正できず、ミスリードを加速させる、やっかいな「インフルエンサー」になってしまった感がある。
自分の間違い(思い違い)に気づいた後、どうするか少し悩んだ末に権力や金力の側にすっぽりと身を落としたノーベル賞受賞者や医師会会長らの情けなさよ。同じような立場にいながら、命がけで声をあげ、行動している人たちの姿を、彼らはどんな気持ちで見ているのだろうか。
もっと悪質なのは、当初から平気で嘘をつき、補助金で私腹を肥やしたような連中や、この大規模詐欺によって国民が大変な被害を被ることを知りながら、保身のために情報戦争・生化学兵器戦争に加担した「専門家」、官僚、政治家らだ。
今まで同じ世界で力を合わせ行動してきた人たちにこうした極端な分裂が起きたことが、まさに今が「戦時中」であることを示している。

残念なことに、この国だけが未だに世界から取り残され、メディア(情報宗教)による洗脳が解けずにレミングの集団自殺のようなことを続けている。
悪質な政治家の中でも、最も危険な人物が次期首相候補のトップになっているという世論調査などを見るにつけ、これはもう原爆が落ちるくらいのショックが起きても変わらないのかもしれないと悲観せざるを得ない。

医療というものに対する信頼が、この3年で著しく落ちた。
医師ら、人々の健康や命に直接関わっている人たちに心からお願いしたい。
間違いに気づいたら、訂正してほしい。その勇気がないなら、せめて無茶な開き直りや嘘の上塗りのようなことをせず、これ以上被害を広げないために詐欺には手を貸さず、沈黙していただきたい。


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