2022/09/10
どこまで落ちるのか……円
円安がとまらない。
だいぶ前から、日本人が低賃金に耐えられず海外に出稼ぎに行くようになっているという。
英語ができて、技術や頭脳を持っている人材ほど海外で高収入を得られるから、日本国内からどんどん優秀な人材がいなくなる。
そうなるとますます企業の競争力は低下し、日本は後進国になっていくという負のループ。
で、知らないうちにドルとユーロがほぼ同じ円レートになっているではないか。
2000年くらいにネットビジネスでなんとか苦境を脱出できないかと考えたとき、ユーロは80円台だった。ドルは確か100円前後だったのだよなあ。
ユーロが安かったときに、フラメンコギター Conde Hermanosや、出たばかりのプジョー307を新車で購入したりしていたのか。
ギター職人のコンデ兄弟は仲違いして?それぞれ独立した工房になったので、今はもうConde Hermanosというブランドのギターは作られていない。Martin やGibsonは企業なので、創業者が死んでも腕のいい職人が辞めてもブランド名は残るが、個人工房はそうはいかない。
所有していたギターをだいぶ人にあげたり売り飛ばしたりしたが、まだ何本も残っている。
- 松子……茶位幸信工房に発注して、寸法、材料、仕様まで全部指定した特注ギター。実際に製作したのは小林一三さん。表板はドイツ松単板、ネックはもう輸入不可のホンジュラスマホガニー
- 杉作……茶位工房の親方の部屋にあったのを見つけて買い取った薄型エレガットクラシックギター。その後、彩雲工房に頼んでネックを細く作りかえてもらった。ピックアップはFishmanに交換
- 田村博のフラメンコギター……大学生時代に買ったので50年くらい前のもの。田村のフラメンコではいちばん安いモデルで、すでにボロボロでそりまくり、ひび割れしまくりだけど、初めて買ったフラメンコギターなので手放せない
- Conde Hermanos……おそらく今所有しているギターでいちばん高い値段がつくであろうフラメンコギター
- K.Yairiのクラシックギター……異母弟が大学時代に先輩から譲り受けたのを実父が譲り受けて晩年弾いていたらしい。片見としてもらったもの
- ギグパッカー改……ナイロン弦のギグパッカーが壊れ、茶位工房に頼んで表板をドイツ松単板に交換してもらった。卒塔婆型だったヘッドの先はクルマの助手席で弾いたときにドアにぶつからないようにまっすぐちょん切ってある
……と、ここまでは手工品というか、職人さんが一から作っていたり、なんらかの改造を施したもの。
ここからは量産品だが、今は製造終了のもの。
- Ibanez GA37STCE……安物のエレガット。焦げ茶色のギターを1本、ラフに扱ってもいいような役割で持っていようかなと買ったもの。3万円台だったかな
- AriaのSinsonidoナイロン弦初期モデル……フレームを金ノコで切って小さくしてある。これも3万円くらいだったかな
- Crafterのナイロン弦エレキギターCT-125C ……ソリッドなので重いが、渋いジャズギター風の丸みのある音がいい。2013年12月25日に注文した記録が残っていた。
- CrafterのSAシリーズSA-ARW ……Amazonで衝動買いしたのだが、調べてみたら2013年12月26日だった
記憶はいい加減なもので、CT-125は2万円台、SAは3万円台だったと思ったら、CTは43000円、SAは57800円もしていた。
この年の年末になって、Amazonギフト券が結構溜まっていたので、自分へのクリスマスプレゼントとして12月25日にまずCTをポチして、それが届いた日に、Crafterというメーカーが意外とちゃんとしていると分かって、即座にSAもポチしてしまったらしい。
CTを買った日の日記⇒こちら
届いたばかりのCT-125の音質テストをしているところ
SAを買った日の日記⇒こちら
押入から数年ぶりに出してきたCrafterのSAというハイブリッドエレキギター
SAは、すでに所有していたParkerというこれまた高価な(かつて30万円くらいした)ギターと同じ
ピエゾとコイルのWピックアップで、アコギ風のさわやかサウンドからヘビーメタルのディストーションまでなんでもできるというコンセプトのギター。
Parkerが壊れてしまって久しいので、Parkerの代わりになりそうな気がしてポチしたのだった。
その後、鉄弦のアコギは高いものから安物まですべて人にあげてしまったので、今や鉄弦のギターはこのCrafterしか残っていない。
それも弾かないまま何年も押入に入れっぱなし。どうなっているかと押入をあけたら、ケースが黴だらけだった。
中から取り出すと、きれいなままで、ネックも反っていないみたい。
なんかもう、作曲能力、というか気力も失せているし、このままギターも弾けなくなって死ぬのも寂しいなと思って、アンプにはつながないままプチプチと弾いてみた。
なんか気合いが入らない感触。弦はたしかスーパーライトゲージを張ったような記憶がうっすらと……。
※……と思ったら、当時の日記には、
翌日、エリクサーのカスタムライトゲージを取り寄せて張り替えてみた。
とあった。
蜘蛛の糸かというくらい細い1弦。これは細すぎじゃないかと思って、張り替えてみようかと思い立つが、これより太めの弦が手元にない。
Amazonでチェックしたら、今はカーボンを芯にした「死なない弦」があるらしい。
興味が湧いて、それのライトゲージ1、2、3弦と極太の4、5,6弦というセットをポチしてみた。
ついでに、このところ杉作の4弦が2回立て続けに切れたので、ナイロンの4弦も一緒に。
翌日届いたD'Addrioのカーボン弦とサバレスの4弦
見るからに硬質な、音楽的な香りがしない?弦だなあ。
Crafter SAにカーボン弦を張ってみた。4、5、6弦は太くてギターのブリッジ穴になかなか通らず苦労した。
で、音出ししてみた↓
リップスティックというコイルピックアップ1本とブリッジにピエゾピックアップがついていて、どっちを使うか、両方ブレンドするかが選べる。
軟弱音楽宿主人としては、これ1本でアコギ風のさわやかアルペジオからハードディストーションまでなんでもそれなりの音になるんじゃないかと考えているわけだが……ちゃんとしたスティール弦のアコギの空気感は出せないけれど、エレキギターのサウンドはそれなりになんでもいけそうな……もちろん、極めている人たちのレベルにはほど遠いけれど。
さて、これで、メタルでもやってみるか? ←嘘つけ
で、やっぱりこれだとちょっと固すぎる感じなので、改めてスーパーライトゲージのセットも追加でポチしてしまった。
老人って、こういう風にしょーもない趣味的なことをやるくらいしか、気持ちを維持する術がないのかな。
……今、数えてみたら、あれだけ断捨離したつもりだったのに、まだ10本持っているのか……ギター……。
(2022/09/14追記)
Crafter Guitarの公式WEBサイトを見たら、Crafterはもうアコギしか作っていないらしい。CTシリーズもSAシリーズも、今世の中に出回っている数しかないのだな。
量産ギターだから価値は高くないだろうけれど、コンパクトデジカメと同じで、コスパのよい名機は将来にわたってもう作られることはないのかもしれない。
9年前にポチしたのは正解だったのだな。
お笑いと満月
助手さんの大好きなインポッシブル。特にエイジのリアクションツッコミ?がお気に入りだそうで、これだけ2回再生した。また見たいと言い出しそうなので、まだ消してない。
FBで今夜は満月という書き込みを見て、そうなの? と外を見たが、ちょうど木の向こう側みたいで、まだ見えてこない
雲も晴れて、出てきた
バルコニーからだと屋根と電線が邪魔なので、外に出て撮った