2022/07/08
今まででいちばん屈辱的な投票
昨日(7日)、買い出しに行ったついでに期日前投票をしてきた。
20歳で選挙権を得てから47年。選挙は一度も棄権したことはないが、今回の選挙ほど、投票意欲が削がれた、というか、屈辱的な投票行動を強いられた選挙はなかった。
コロナ騒動に対する野党の行動を見て、底抜けの勉強不足と思考硬直に呆れ果てたからだ。ここまで頭が悪く、思いこんだら一直線みたいな人たちの集団では、これからの時代、欲ボケ悪党集団よりも危険な要素もあるかもしれない。……どうすりゃいいんだ章魚の褌状態。
まず、

↑この問題を真剣に取り上げている既存政党がない。与党はもちろんのこと、野党にもない。なにせ、全政党がワクチン打て打てどんどんだったものね。野党は政府への攻撃材料として「ワクチンはまだか! 遅い!」とかやっていたし。
さらに驚いたのは、栃木選挙区では共産党の候補者以外、全員が「防衛費増額に賛成」と答えていると知ったことだ。
しかもその共産党の候補者は完全にウクライナ情勢でNATOや米英に瞞されて、ただただ「戦争反対」と叫んでいるだけ。
誰一人まともに世界情勢を分析できていない。
そういうレベルの人ばかりが、地方議会ではなく、国会議員に立候補しているというのだから、目眩がする。

これは
先日も日記に書いていたっけ。
その後も、助手さんが政見放送を全部録画していたので、片っ端から見ていった(なんて真面目なんだ>俺)。
東京選挙区の政見放送では、自由共和党と天命党という、いわゆる諸派とひっくるめられる泡沫候補の主張がものすごくまっとうだった。
特に自由共和党。正式名称?は「過剰なコロナ対策と緊急事態条項に反対し、選択の自由を保障する共和党」というらしい。
今の日本が置かれている1億総詐欺被害社会に真っ正面から警鐘を鳴らしている。代表の青山雅幸氏は弁護士で、経歴を見ても極めてまっとうな人のようだ。こういう人が栃木選挙区で立候補していたら、死に票になることが確実であっても、自分の意志表明として1票を迷わず入れるのだが……。
既存政党からはこういうまっとうな主張を聞けなくなっていることが怖ろしい。
栃木選挙区にも候補者が立っていることもあって、最初は参政党に注目した。コロナに関してはまともなことを主張しているのだが、どの候補者も右翼色が強すぎて引いてしまう。
特に街頭演説での映像を見ると、太平洋戦争で日本は他国を侵略する意図はまったくなかったとか、女性天皇はどうのとか、そういう話になったときに嬉嬉として声を大きくしていき、一種自分に酔っているような表情になるのが引っかかった。このタイプの人は、一歩間違えば、いちばんやってはいけない自民党主導の改憲に与してしまう危険性がありそうだ。
ごぼうの党は面白いのだが、やはり怪しさも満点。
代表の奥野卓志氏はただの目立ちたがりではなさそうだ。ものすごく頭のいい人なのだとは思う(真っ赤な天狗のお面も計算の上でやっていることは分かる)。
自身が経営する銀座の有名人御用達クラブで、ワクチン
接種者の入店お断りを打ち出しているというのも徹底していて、ただのパフォーマンスだけでここまでやっているとは思えない。若くして富を築き、有名人を利用して社会の裏側も把握しつつ、それでいて最後の良識と良心は失っていないらしい。少なくとも既存野党の9割の政治家よりはずっと頭がいいし、まともかもしれない。
しかし……選挙区だけでなく比例区も死に票確定、しかも素性がよく分からない人物一人に一票を捧げるのも……さすがに……ねぇ。
そんなわけで、迷いに迷った挙げ句、コロナ対策やワクチンに関しては自公政府の共犯者となった野党第一党で、唯一ワクチンに疑義を呈しているらしい候補者(しかも前回に引き続き今回も当落線上)に一票入れることにした。
れいわの候補者の誰かにしようかとも迷ったのだが、ダメダメの立民の中でまともな情報収集力を持つ人が1人でもいることも重要だな、という考えから、古株のジャーナリストに入れた。
選挙区も、どうせ死に票になるのが確定しているなら自分の意思を表明するために×印でもつけて投票箱に入れようかと思ったが、ギリギリの所で思いとどまり、万万が一の可能性にかけて野党第一党候補の名前を書いた。
勉強しないで思考硬直。子供っぽいダメ政党に入れるしかないなんて……これほど不本意で屈辱的な投票は初めてだ。
元首相銃撃

屈辱的な投票の翌日、食事前、階下から助手さんが「大変なことになってるわよ」と声をかけてきた。
安倍晋三氏が撃たれて心肺停止……。
確かに大変なニュースだ。
すぐに思ったのは、これで参院選はまた自民の大勝になるのか……ということだった。
同時に、彼が犯してきた数々の犯罪がきちんと司法で裁かれることなく、うやむやにされたままになるのか、とも。
テレビでは、すべての政党党首が「暴力で言論を封じるような蛮行は決して許されない」「暴力に屈せず民主主義を守る」といった言葉をテンプレートのように並べている。
しかし、容疑者(現行犯だから「犯人」でいいだろうが)がどのような人物で、どういう意図で犯行に及んだのかが分からない時点で「民主主義を」とか「言論を封じる」とか言い出すのはどうなのだろう。
完全な単独犯なのか、背景に何か組織があるのか、依頼殺人のようなものなのかも分かっていないのに、「政治テロ」だと断言しているような言い方だ。

その後、犯人は自衛隊勤務経験があり、凶器は自作の銃で、取り調べでは「政治思想や信条とか関係なく、特定の宗教団体に恨みがあり、その宗教団体と関係がある安倍元総理を狙った」「安倍元総理が奈良に来ると知り犯行を決意した」と供述しているという(
TBSテレビ報道より)
どこまで信頼できるか分からないが、そうであれば、裏に組織がいるとかではなく、個人的な犯行なのだろうか。そうであれば、政治がどうのとか民主主義がどうのではなく、精神を病んでしまった個人が有名人を殺害した事件、ということではないのか。
自作の銃が自宅から複数押収されたようなので、以前から「特定の宗教団体」の幹部を殺そうと計画していたところ、
たまたま自宅近くに、その宗教団体とも関係のあると言われている安倍氏が来ることを知って、急遽標的を変更した可能性がある。
となると、ますます「民主主義の危機」とか、そういうこととは関係が薄い、極めて個人的な犯罪事件のようにも思える。
少なくとも「政治テロ」とはいえないようだ。
なんだかもう、こんなことで毎日振り回されることにウンザリする。
異世界に放り込まれたような感覚がますます強くなるなあ。
明後日の開票速報で、また追い打ちをかけられるのだろうし……今からNK細胞が失われないように、心の準備をしておかなくては。