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のぼみ~日記 2021

2021/08/05

夢の話


夢がどんどんおかしなものになっていくということは何度か書いてきたけれど、今朝方見ていた夢は、極めつきに変だった。

どこか高原みたいなところにある(?)何かの合宿所に参加している俺。
大を催して便所に入る。
ドアには新品の閂型ロックが2個並んで取り付けられていて「ああ、ちゃんとロックできないのを修理したのか。よかった」と思いながらしっかりロックする。
しかし、よく見るとドアの下は40cmくらい隙間が空いていて、壁2面に大きな透明ガラスの窓がある。外から丸見え。
でも、仕方なく大をしていると、外を女性ふたりが歩いてくる。小学校のとき同級生だったひろこちゃんと石井のぶこちゃん(夢を見ていたときはひろこちゃんの姓も覚えていたのに、今は思い出せない)。どちらも高校生くらいになっている。
トイレの目の前が合宿所の出入口(メインではない)になっていて、そこから中に入ろうとしているようだ。見られたら嫌なので、小さく「ウ~ン」とか声を出して、こっちに来るなと信号を送るつもりが、逆に気づかれてしまい、もろに真正面からふたりと目が合う。

……という夢が最初で、次は、

ヤクザの団体みたいなのが料亭みたいなところで宴会していて、そこに俺はどういう立場でいるのか分からないのだが(多分、団体の中の一人?)いる。
親分はほかの誰か(政治家とか?)にヘコヘコしている。いつもは女の子が付くんですが、今日は揃っていないみたいですんまへん、みたいな……。
そこに料理が運ばれてきたが、中に白髪になりかけみたいな太くて長い髪の毛が一本入っていた。それを親分に教える誰か(俺だったかも?)。
親分は急に表情を変えて、女将を呼べ、とかってなって、そこにベテランの中居が裸で現れて余興みたいなことを始めようとする。
そういう接待の仕方はそれまでにも何度かあったようで、そのベテランの中居は新入りの若い仲居を庇うために咄嗟にそういうことをしたらしい。

そこで、その「新入りの中居」が俺だったみたいな感じになって、シンキングタイムに入る。
これはどういう意味の夢なのか、ということを、夢の中で考えている俺。

ああ、文芸……小説の世界のことだな、これは、と気づく。
人間の性(さが でも せい でもいい)を深く考察し、描写していくと作品の質が上がるのだとしても、こんなのをうまく書いたとしても、後味はとても悪い。技術的にどんどん磨きがかかって、二流の物書きでは真似ができないような作品に仕上がったとしても、読後に気持ちよくなれない。
そこまで深掘りせず、ちょっとだけ掘って性や暴力や権力欲や社会の理不尽さを描写するような小説は、ときとしてエンターテインメントと呼ばれ、もてはやされたり売れたりする。でも、そのレベルのものは、書く側としては、徹底的に深掘りした読後感の悪い作品よりつまらない。というか、俺は書きたいと思わない。
いや、おまえは甘い。商業出版とはそういうものであり、その匙加減を知っている作家こそがプロ中のプロだ、という価値観ももちろんある。でも、俺は全然興味が湧かない。
というか、俺はそこまで頑張って勝負したこともなければ、掘り下げたこともない。中途半端なまま投げ出したのかもしれない。

例えば、以前『まえだっちと私』という短編小説もどきを書いたことがある。
書き終えて、なんだかな~、手慰みというか、あまりにも「弱い」な~という気持ちが残ったのだが、最近、小山田圭吾事件がきっかけでポチして取り寄せた「何処に行っても犬に吠えられる」という冊子の中身を読み始めて、その「弱さ」の正体がよく分かった。
小説なのに、現実(ルポ)より弱いのだ。飛び込んで行っていないから、現実さえも生でとらえられていないから……。「弱い」のはあたりまえだな……と気づかされた。

……ということを、夢うつつの中で考えていた。

さらには、歳を取って創作意欲が落ちている今、苦しくてしょうがない作曲よりも、こうして病気のように書いてしまう、つまり作業として自分の生理に合っている「楽な」文章書きだけを「生業です」と言えば楽に余生を過ごせるのではないか、ということについても、夢の中で合わせて考えていた。

答えは「それは違うのでは?」だった。

作品を評価する他人のことは知らない。でも、自分はその作業で救いや快感を得られていない。
作っているときは苦しくて大変だけれど、できあがって1年以上経った頃に聴き返す音楽作品では、どれだけ掘り下げても掘り下げてもまだ先がありそうな、深い闇を覗く快感が得られる。後味の悪さはない。単純に「好きだな、これ」って感じられる。
やはり、追求すべきはそっちなのではないか……たとえ誰一人理解者がいなくても、自分は分かっている。

……そんなことを考えながら目が醒めて、トイレに行って、でもまだ9時前だし、こんなことを考えながら寝ていたから脳も身体も重いし……と、また横になった後に見たのが「黒髪二怒士(びしゃにどし)陣営」という映像がテレビに出ているのを見ている、という不思議な「夢」だった。
テレビ画面に「黒髪二怒士(びしょにどし)陣営」というテロップと共に、フェンシング選手とスタッフらしきものが映る……という夢。
すごい苗字があるものだなあ、と見ているわけだが、どっから出てきたんだろう「黒髪二怒士」。なぜこれが「びしゃにどし」と読めるのか?
……てなことを考えながら目が醒めた。

まあ、これは分析しなくてもいいかな。今、五輪週間だってことが大いに影響していることは分かるし。

2021/08/06

今朝はまた、ずいぶんとテイストの違う夢を見ていた。

親父を歯医者に連れて行く。
院長が、「これとこれとこの3本はまったく問題ありませんね」と言う。それを聞いて親父が嬉しそうな顔で何か言いたげな様子だが、言わない。
治療後、待合室にいると、なぜか男声の独唱でなんかオペラみたいなのがBGMで流れていて、それを聴いて親父が「これはモーツァルトの……」とか解説し始める。
周りの人が、まあ!というような顔で親父を見る。あたしは少し誇らしい気持ちになる。ほんとにモーツァルトかな、と疑いつつ……。
次はいつ連れてくればいいんだろう、ここは混むんだよなあ……とか思いながら、あ~、オペラなんて今まで一度たりとも興味を持たなかったけれど、メロディだけ抜き出せば、すごい傑作もあるのかもしれない……と気がつく。

……というような夢だった。

親父は晩年「100歳までは生きる」と言っていて、あたしが「欲張りすぎだ」と言うと、「そうか……じゃあ、せめて東京オリンピックまでは生きていたい」と、真顔で言っていたなあ。本気で生きるつもりだったんだなあ。
今、オリンピックはこんなことになってるよ。選手たちはみんなすごいことしているけど、IOCも日本政府も、こんなにひどい連中で、こんなにひどいことやらかしてきてたんだよ……。
と、説明していたかもしれない。生きていたら。
理解できたかな。……生きていたら……。

今日の禎一くん


草の陰で涼んでいるなあ。ちなみに、右は似ているけど禎一くんではない。禎次くん、禎三くんというのも名前をつけてたんだけど、あまりにも似ているのが多くて分からなくなった。禎一くんはいちばんでかいのでギリ分かる。


これも禎一くんではない。そばを泳いでいるのは、こないだお隣さんからもらった青いメダカとこの池で生まれたメダカ。



方舟の煉瓦島に、今日はツッチーがいた。

み~のお尻チェック

夕方、み~のお尻チェックのために室井佑……じゃなくて、名医の美人院長のところへ。
待合室でクレモンティーヌが流れている。
(クレモンティーヌが出てこなくて、アナじゃなくてイザベラじゃなくて……と、ず~っと思い出そうとしていた。家に戻っても、ペペロンチーノじゃなくてリリエンベルグじゃなくて、なんかそんな感じの長い名前だったかな……というところまではなんとなく思い出したんだけど、ついに諦めてググった)
クレモンティーヌのアニメソングシリーズは、ここで何度か聴いたなあ。院長の趣味らしい。

音を出しているのがこの小さな箱なんだけど、どこかで見たようなフォルム……ん? もしかして……とズームしてみたら、やっぱりTivoli Audioだった。これ、結構いいお値段のラジオなのよね。流れているのは多分Bluetooth経由かなんかだと思うけど。
これを選ぶなんて、しかもクレモンティーヌか。お洒落だな、院長。
み~は完全回復。毎日のぼるくんをいじめてるし。
院長「み~ちゃんおはよ~。お尻見るよ~。尻尾持ち上げるからね~、我慢してね~。あ~、きれいになったね~。よかったね~」
触診しても、変なしこりみたいなのはないので大丈夫でしょう、とのこと。たまに悪性腫瘍ができてることがあるそうで、怖い怖い。
さて、あとはダイエットだなあ。ダイエット食を規定量以下で毎日計量してあげているんだけどでかくなり続けると言ったら「じゃあ、10%減らしましょう」とのことなので、み~は今日からズンチャチャズンチャの減量作戦。……あれなんだっけ? テレビCMやってるやつ。
あ~、み~の肥満とあたしの惚けと、どっちが先にアウトになるだろう。怖いわ怖いわこわ~いわ。

後で調べたら、病院にあったラジオは、Tivoli Audio のModel One BT というやつだった。


ね、結構いいお値段でしょ。
BTはBluetoothのことだね。スマホなどから音を飛ばしてこれで再生ができる。
うちのテレビにつけた自作スピーカーの8cmフルレンジユニットは、このラジオのものと同じかもしれない。


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