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のぼみ~日記 2021

2021/07/31

昨夜、寝ながらぼんやり考えたこと。
開会式の、なだぎ武らがやったテレビクルーのコント風演出が「意味不明すぎる」と炎上したらしいが、あれってもしかすると、今回の五輪における本質的な闇部分を追及せず、ゴタゴタだけを追いかけているテレビメディアを風刺していたんじゃないか……と。
貧乏くじを引かされた小林賢太郎が仕掛けた最後っ屁だったのか? と
そうとでも考えないと、本当に意味不明だものなあ。
そうだとしたら、うまく伝わらなかったんだろうけれど、うまく伝わりすぎれば、今度は権力者側から叩かれるし、とにかく、とんでもない貧乏くじ、ひどい仕打ちを受けたものだなあ。

こうなったら蘇炳添を応援するわ

男子100m予選で日本勢は全滅。山縣は予選は突破するんじゃないかと思っていたが、残念。
助手さん曰く「こうなったら蘇炳添を応援するわ」
そだね~。アジアの星・蘇炳添。もう峠を越えたかと思っていたが、しっかり残っている。エライ。

2021/08/01

男子100m準決勝の中継が、地上波はNHK総合のサブチャンネル(画質悪い)だけ。BS4Kではやっているけれど、日本選手が全員予選落ちしたからこんな扱い?

粗い画質の画面で観戦していたら、その蘇炳添がとんでもない記録を出した。


9秒83!!
もちろんアジア新記録。
で、これって、カール・ルイスの自己ベスト9秒86(1991年)より速いんだよなあ。
カール・ルイスより速く走るアジア人選手が出てくるなんて、30年前には信じられなかったよなあ。
ゴイゴイス~! いや、ゴーゴースー(GO! GO! Su!)か。

決勝では9.98の6位。9秒台はあたりまえという貫禄。日本の9秒台カルテットや多田もまだまだスーさんにはかなわない。


↑30m地点で時速39.1kmでトップ。多田や山縣も脱帽。

↑60m地点で時速42.0km。原付自動車ならスピード違反。でも、ここでジェイコブズがさらに速い速度で猛追。

↑ゴール前。ジェイコブズ、ベーカー、シンビネらが加速して迫るが、逃げ切った。





男子400m予選6組に出場のノーマン(アメリカ)の母は静岡・入野中3年生だった89年に中学生初の11秒台(11秒96)をマークした斉藤伸江さん。ノーマンは16年世界ジュニア選手権の200mチャンピオン。100m9秒86(20年)、200m19秒70(19年)、400m43秒45(19年)がベスト。//(日本陸上競技連盟のツイッターより)
中学生女子で11秒台!! 凄いなあ。静岡県では有名人だったらしい。
そういうの、もっと紹介してほしいのよ。こんなに無理してオリンピックやってるんだからさ。

2021/08/02

これがオリンピック

今日(8/2)は「パンツの日」だそうで。
助手さん曰く「水泳より陸上のほうがお尻が出ている。いくらなんでもパンツ小さすぎでしょ」
選手本人がそれを選んでいるなら全然オッケーだけどね。可哀想なのはイスラムの女性選手。この高温多湿の中で全身を隠して走っている。死んじゃわないかと心配になる。
陸上でこれだったら、ましてや水泳種目なんか最初からありえないわけで、あの世界での性差別文化というのは、やはり「文化の違い」という一言では片づけられない問題をはらんでいるなあ、とつくづく思う。

男子ハイジャンプと100mでイタリアが金。「コロナに打ち勝った証」というのはイタリアのことだったのか。


(写真:Getty Images)

男子800m準決勝3組では、ジューイット(米国)がバランスを崩して転倒し、その後ろを走っていたアモス(ボツワナ)も巻き込まれて転倒。レース終盤でのことで、この瞬間、決勝進出が絶たれた。
その二人が握手して一緒にゴールしたのが美談として紹介されたが、「もらい事故」のアモスは災難だなあ。アモスは2014、2016、2018年のアフリカ陸上競技選手権で優勝。ロンドン五輪銀メダル(当時18歳。ジュニア世界記録)の選手。
普通なら「ざけんなよ!」とジューイットをぶっ飛ばしたいところだろうに。

走り高跳びではバーシム(カタール)とタンベリ(イタリア)が2人そろって金メダル。普通は決着がつくまで「ジャンプオフ」と呼ばれるサドンデス試技に突入するのだが、選手が「決着をつけなくていい」と申告すれば二人優勝でいいというルールだそうだ。
バーシムがタンベリのほうを見ながら、審判員に「二人優勝でもいいの?」と訊くシーンがよかった。
タンベリとはアイコンタクトだけで言葉を交わさない。バーシムの意図を瞬時に理解したタンベリはバーシムに抱きついた。
二人は仲よしなんだそうで、これはいい光景だった。

陸上をなめとんのか?

今日は何といっても夜9時15分からの男子3000m障害決勝。
予選で日本新を出して、アフリカ勢に競り勝った三浦龍司はどこまでやれるのか?
前日からワクワクしていたが、なんと、テレビ番組表に陸上競技生中継がない。
いくら捜しても……ない!
レスリングとか野球とかが並んでいて、陸上が……ない!
よくよく捜すと、NHKのBS8Kでやることになっている。8K……?! なめとんのか、おら~!
今日本国内に8K放送を見られる家庭が何世帯あるのか? 
こんなところでも総務省のバカ政策が露呈してしまう。

NHKは直前になってようやく地上波総合を分割して中継することを決めたようだが、番組表には反映されないままで、録画を諦めた人たちがほとんどだったはず。
うちではギリギリまで諦められず、9時過ぎからずっと地上波、BS、4Kを切り替えながら、どこかは陸上に変更になるのではないかと粘っていたので、なんとか生中継を観られた。でも、地上波分割の粗い画面。

三浦は堂々とした戦いぶりで、最後、10位から7位までまくって、この種目日本人初の入賞を果たしたのだが、そのいちばんいい場面を日本のテレビカメラがとらえてないという体たらく。
三浦が映っていない国際映像を見せられながら、解説の金哲彦氏が絶叫するのを聴いていた。これじゃあ、最後のいちばんいい場面でラジオじゃん。前畑頑張れ!の時代とあんまり変わらないじゃん。
これが、大枚つぎ込んで、コロナ禍を無視して強行した「自国開催」の五輪かい。
もう、情けなさすぎる。

三浦が最後に抜いたケターはケニア出身のアメリカ代表。キビウォットは世界陸上で入賞のケニア代表。こういう選手たちを最後に抜き去った三浦の勇姿を、生でしっかり見たかった!


この日は女子5000m決勝でブルーシャポーりりか改めホワイトキャップりりかが、最後、帽子を脱ぎ捨てて激走し、日本新で9位。
福士加代子の日本記録をコンマ何秒だけど塗り替えた。
これも陸上ファンにはたまらない事件。
しかし、テレビ中継はとことん陸上競技を舐めてるよなあ。
外国選手へのインタビューも一切ない。
馬術でも、バロン西以来の快挙があったのに中継なし。
馬事公苑の森を伐採して観客席作ったのに無観客で、テレビ中継もしないんだもんなあ。なんのために何十億円も使っているんだよ、と言いたい。 結局、税金から金を吸い取れるならなんでもやる。儲からなければ何もやらない。

結局、スポーツをリスペクトしてないってのがはっきりわかった今回の五輪。
ダメなのは組織委や政治家どもだけじゃない。メディアの質もほんとに低下している。情けない。ほんっとに情けない。


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