次にリストアップしているのは藤岡神社(栃木市藤岡町)なのだが、そこに行く途中の道沿いにリストに入れてない神社が見えた。
あれ? と思ったが、リストアップしていないということは事前チェックで狛犬がいないか、平凡なのしかないのだろうと思って素通り。交通量が多く、Uターンするのも危険だし。
しかし、そのすぐ先でまた一社、リストに入れていない神社が目に入り、今度はその先に空き地があったので車を停めて、歩いて戻って確認したら……。
あらら、面白い狛犬がいるではないの。
なんでこれがリストから漏れてしまったのか……。
後から確認したところ、どうやらGoogleマップが示すルートとカーナビが案内したルートが違っていて、本来この道は予定外だったようだ。
さらには、Googleマップでも、拡大倍率をよほどでかくしないと表示されない神社だった。
ちなみに、さっき素通りしたのは除川神社といって、そこにも結構面白そうな狛犬がいたことが後で判明し、悔しい思いをした。

こんな感じの狛犬。道に近いほうに真新しい中国製(多分)狛犬がいるのだが、それは見なかった。

ものすごく立派な台座に乗っている。

吽像の顔。


阿像の顔。




吽像のお尻。

阿像のお尻。


助手さんは「脚が大きい!」と興奮している。面白い興奮の仕方だなあ。

確かに言われてみれば、全体のフォルムの中で前脚が異様に太い。頑丈そうだ。石工さんは、前脚が折れた狛犬をいっぱい見て来て「俺は絶対にあんな痛い思いはさせないからな」と気合いを入れて彫ったのだろうか。

奉納者は足利町、佐野町、桐生境野……とある。群馬と栃木。

大正8(1919)年11月。大正期の狛犬は面白いのが多い。

社殿の鬼板。パッと見、石にも見えたけれど、写真を拡大したら、木だった。
それにしても、少し戻れば面白い狛犬がいたのに、そういう気力が萎えたのは歳のせいもあるのかなあ。悔しい。