24~27日の4日間、陸上日本選手権。
800mで横田コーチ率いるTWOLAPSのタモちゃん、蘭ちゃんがアベック優勝(死語)。嬉しい。上の蘭ちゃんの笑顔でゴールシーン、きれいだねえ。こういうのを見たくて陸上ファンを続けているのよ。
他にも男子110mHでは世界レベルの好記録で日本新が出た。

↑安田大サーカスの団長?
↓スリムクラブの真栄田?

……なんていう楽しみ方もしている。
男子100mは大騒ぎされていたが記録は出なかった。これは予想通り。長居はトラックで短距離の記録が出にくいし、事前に騒がれすぎてみんな硬くなるだろうと予測していた。
多田が優勝するのも予想通りだった。ただ、2位は山縣で間違いないと思っていたので、デーデーが入ってきたのはビックリした。
実況のNHKアナウンサーは慌てて「サニブラウンが出た!」なんて絶叫しているし。デーデーとサニじゃ全然違うでしょうが。しっつれいやなあ。
デーデーは200mでも2位。伸びしろがありすぎて楽しみすぎる。
助手さんは予選のときから「デーデーちゃん頑張って~」と応援していた。名前だけでファンになったらしいのだが、今までにあまり見なかった素直キャラがとてもいい。

デーデー「決勝に残って、5番に入れればいいなと思っていたんですが……」

松岡「そんな小さな思いでどうする!」

デ「すみません」
松「なんで謝るんですか?!」
いいコメントできなくて……
これはもう、テレビ局が放っておかないな。今頃ピッタリ張り付いているんじゃないだろうか。
体育会TVくらいはいいけれど、バカなバラエティ番組なんかからオファーがあっても無視しろよ。これからが大切な時期なんだから。マイペースでいけよ、デーデー。
五輪は来年の世陸の練習だと思えばいい
で、この陸上日本選手権は東京五輪代表選考会でもあったのだが、あたしとしては、五輪本番には今から白けている。
だから、代表選手に選ばれる、あるいは日本一の称号を得る、という名誉こそが価値のあるメダルだと思って見ていた。
東京五輪は本当にやるつもりらしいが、陸上競技のレベルはガクンと落ちるのではなかろうか。
先月、ポーランドで行われた世界リレーでは、アメリカ、ジャマイカ、カナダ、トリニダード・トバゴ、オーストラリアなどがコロナ禍を理由に欠場。この大会で上位入賞チームには東京五輪への出場権が与えられることになっていて、日本は男子は4x100だけでなく4x400も,女子も4x100で出場権を獲得。女子の4×100mリレーで五輪出場は1964年東京五輪、2012年ロンドン五輪に続いて3度目。
……しかし、アメリカ、ジャマイカ、カナダ、トリニダード・トバゴ、オーストラリアなどが出ない中での話。男子4x100に至っては、決勝でちゃんとゴールしたチームは4チーム(南ア、イタリア、日本、デンマーク)だけで、その中での3位(オランダ、ドイツは欠場、ブラジル、ガーナは失格)。最初から世界レベルのレースにならないことが分かっていたので、日本の男子チームは一線級は一人も派遣せず。
なんかね……もう、東京五輪本番でもこんな感じになってしまうんじゃないかと思うのだわ。アメリカ、ジャマイカの一線級は出てこない、アフリカ選手権中止でアフリカ勢も新星が出られなくなり、中長距離種目は低調に……そんな中で日本選手がメダルラッシュなんてことになっても、少しも嬉しくない。でも、メディアは「日本は記録的なメダルラッシュ」なんて無理矢理盛り上げる。
……そんなオリンピックになりそうだから、陸上に関しては、代表選手決定までのドラマで楽しませてもらって、もういいや、という気持ちなのだ。
選手たちも余計なストレスがかかって可哀想だ。
新谷も山縣も、すでに言葉に出せないストレスを抱え込んでしまい、調子を維持するのに苦労しているように見える。
だから、
「五輪は練習」だと思って、来年の世界陸上で晴れ姿を見せてくれ、という気分。
これだけ大変な五輪に出ただけでも自分はすごい。そこでちゃんと勝負もできたならもっとすごい。その自信を持って、来年の世陸で爆発してほしい。