のぼみ~日記 2021
2021/06/17
大田原方面へ(3)
今宮神社(さくら市馬場)
293号線を東北東へ進んで、鬼怒川を渡り、国道4号線にぶつかったところを少し北へ行くと
今宮神社がある。
ここは大きな神社で、管理・運営がとてもしっかりしている。見どころが多いので2回に分けて紹介。
広い駐車場はガラガラだった。ここは平成28(2016)年に買い取って駐車場にしたらしい。
楽に車を停めて、神社の後方から境内に入っていくと、まず目についたのが彫刻屋台の収蔵庫。
ガラス窓から中が覗けるのだが、ガラスが汚れていてほとんど見えない。多くの人は素通りしてしまうのではないかな。
それでも頑張ってガラス越しや、割れた窓越しに、撮れる範囲で撮ってみた。

中を覗かずに素通りする人も多そう。

正面のガラスは汚れすぎていて、ひっついて覗いてもぼんやりとしか中が見えない。ん? これは彫刻屋台では? とようやく気づいた。

素晴らしいではないの。彩色屋台でここまで大型なのは珍しい。

脇障子だけ辛うじて撮れたけれど、彩色屋台では最上級のものでは?


横の窓が少し割れていたので、そこから中を撮ったが、破れたガラスに蜘蛛の巣が張りめぐらされていて、これまたうまく撮れない。これは細部までしっかり見てみたいなあ……。
さくら市の彫刻屋台は鹿沼ほど有名ではないが、上阿久津の上町、仲町に白木の彫刻屋台があって、数年に一度、上阿久津 高尾神社例祭などでお披露目することがあるようだ。最近では2013年、2017年に出てきたらしい。
ネット上を検索すると、組み立てたまま入れておく収蔵庫がないという話も読んだので、多分、今も同じ状況だろう。
早く、組み立てたままきちんと収蔵できる収蔵庫を建てられるといいのだが。願わくばきれいなのぞき窓付きで。
この今宮神社の彩色屋台は収蔵庫がしっかりあるので、できればきれいな観賞用の窓を整備してほしい。彩色屋台でこれだけの規模のものはそれほど多く残っていないので、とても貴重だ。

彫刻屋台収蔵庫の先へ進むと、新しそうな十二支の像が円形に並んでいる場所がある。
ここは後から調べたら、「十二支社」という境内社だった。社があるわけではなく、どこかオリエントの神殿風とでもいうか、モダニズムとでもいうか、新発想のものかなあ。
平成26(2014)年に出来たばかりだそうで、ピカピカの十二支像が、どれも愛らしくて、とてもいい。
自分の干支の像を撫でると御利益があるという。
6月には手水鉢に紫陽花の花を浮かべて参拝客をおもてなししている。そうしたサービス精神のようなものも、この神社の魅力のひとつになっているようだ。

よく見たら、小さな社があるのね。十二支像にばかり目がいってしまって気づかなかった。大変失礼いたしました。

右回りに子丑寅卯……の順で並んでいる。


子


丑

寅


卯



辰

巳

これほど可愛らしいヘビの像というのは見たことがないなあ。

午

未


申

酉

戌

亥


その先、広い境内。ご神木である樹齢600年の大銀杏というのがあったらしいのだが、どういうわけか目に入らなかったというか、気にとめなかった。


大きな石灯籠が目にとまる。


説明看板



駐車場が裏手にあったせいで、この桜門を逆から抜ける形になってしまった。これまた失礼をしてしまった。

外国人の名言も偏見なく掲げているところがいいわね。
さて、門を抜けて本来の入口のほうへ向かうと、参道の両脇に狛犬がいるのだが、写真点数が多くなってしまったので次のページで……
『彫刻屋台図鑑01 鹿沼の彫刻屋台』★
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『彫刻屋台図鑑02 宇都宮・今市の彫刻屋台と天棚』
写真・文:たくき よしみつ 写真:鐸木郁子
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