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のぼみ~日記 2021

2021/03/29

パナソニック LX100 と オリンパスStylus1の撮り比べ



さて、いよいよStylus1とLX100の撮り比べ。
なるべく同じ条件で同じものを撮って比較していくわけだが、手持ちでパカパカ撮っているので、画角や構図がかなり違ってしまったものもある。
でもまあ、雰囲気や「味」の違いは分かるのでは?

↑Stylus1 広角端(28mm相当)で。F3.5、1/640秒、ISO 100



↑LX100 広角端(24mm相当)で。F3.5、1/1300秒、ISO 200



↑Stylus1 62mm相当、F3.5、1/400秒、ISO 100



↑LX100 75mm相当(望遠端)、F6.3、1/320秒、ISO 200


このへんはそれほどの違いは感じないかなあ。
暗い庭の池で、冬眠から醒めたばかりのトウキョウダルマガエルがいたので、さっそく撮ってみた。
これから暖かくなると、こういう写真ばかりになるからね。

↑Stylus1 76mm相当、1/160秒、F2.8、ISO 160
↑LX100 75mm相当(望遠端)、F8、1/125秒、 ISO 640


LX100の望遠端に合わせて、Stylus1でもほぼ同じ画角で撮った。これまたそんなに違いは分からない?。

↑Stylus1 300mm相当(望遠端)、F2.8、1/250秒、ISO 200


↑LX100 75mm相当の望遠端で撮った写真をトリミングして拡大

Stylus1の光学望遠端(300mm相当)の大きさに近い感じでLX100の75mm望遠端で撮った写真を切りだして拡大して比較してみる。
センサーが小さなStylus1のほうが背景がぼけているのは、ちゃんと光学ズームで撮っているからというのと、なぜかLX100はPモードで撮ったらISOを上げてF8に絞ってしまっているから。このへんはカメラ側の解釈の違いだろうか。
しかしまあ、この比較では、LX100もトリミングして拡大すれば300mm相当くらいまでは十分に使えるということが分かる。デジタルズームで撮っても同じ。
ちなみにLX100は、超解像ズームというのが150mm相当まで、デジタルズーム(切り出すので画質は劣化する)だと300mmまで、その場でズームできる。ピント合わせも、ピンポイントAFというのにすればかなり正確にピントを合わせてくれる。

ただ、背面液晶が固定式のLX100は仰角撮影が難しい。Stylus1だと↓こういう角度でも簡単に撮れる。この差は大きい。

↑Stylus1 300mm相当、F2.8、1/250秒、ISO 160。背面液晶を倒して仰角で撮影。
↑LX100 トリミングして拡大。仰角で撮ろうとしてもモニターが見えず、この角度が精一杯だった。



↑Stylus1 広角端(28mm相当)、F3.5、1/320秒、ISO 100



↑LX100 広角端(24mm相当)、F3.5、1/800秒、ISO 200



広角端が28mmと24mmというのも違いとしては大きいかもしれない。
あと、LX100のほうが若干色の階調が深いかな。葉っぱの緑のあたりを見比べると、LX100のほうが色が深い。

↑Stylus1 42mm相当、F2.8、1/80秒、ISO 125

↑LX100 38mm相当、F2.4、1/200秒、ISO 200



↑Stylus1 42mm相当、F2.8、1/80秒、ISO 125

↑LX100 38mm相当、1/250秒、ISO 200

2枚目はズーム比は同じで、近づいて撮っている。
この写真は明らかにStylus1のほうがいい描写をしている。LX100はなぜこんな浅い色味なのだろうか?
何度かこういうことを経験しているうちに、どうもLX100はAWBがおかしいんじゃないかと思い始めた。
晴天下でも曇天下でも日陰でも、ホワイトバランスをオートにしたときと、晴天・曇天・日陰にセットしたときの差がありすぎるのだ。
晴天モード、曇天モード、日陰モードはちょっとずつ色味が違ってくるが、オートにした途端、とんでもなく白けたような色になることが多い。
何度か試してみて、AWBの色味を赤、黄方向に2メモリくらいずらしてみた。それでも晴天モードや曇天モードのときよりしらっちゃけた色になったりする。
これはバグなのだろうか? 

この変な癖?が分かってからは、撮る前に極力モニターで色味を確認し、なるべくAWBは使わないようにした。
晴天時に曇天モード、曇天時に晴天モードで撮ったときの色味の違いは許容範囲なのに、オートにしたときの色味のおかしさは極端なのだ。

これは特に風景や暗めの場所で大きな対象物がない場合に起きやすいようだ。
人物や動物が大きめに写り込む場合はそんなにひどくならない。映像エンジンの作り込みに問題がありそう。

↑Stylus1 57mm相当、F3.5、1/320秒、ISO 100、WB Auto

↑LX100 58mm相当、F5.6、1/400秒、ISO 200、WB Auto
↑これはどちらもホワイトバランスはオートだが、色味の違和感はそれほどない。LX100のほうがやや青味がかかった感じになるが、これは昔からパナソニックのカメラの傾向。特にSONY製センサーになってからはこういう感じ。


↑赤、黄に+2寄せたAuto

↑晴天モード

↑曇天モード

↑曇天モードで撮ったものをIrfanViewで一発補整
色味は好き嫌いが分かれるだろうが、私としてはAWBで白けた色になるよりは、曇天モードで暖色系が強調された写真のほうがずっとマシだと感じる。また、暖色系の写真を補整するのは楽だが、色味が薄い写真の色味を調整するのは難しい。

そんなこんなで、1日触っていてかなり分かってきた。

LX100の使いこなしのこつをまとめると、
……といったところだろうか。
慣れればとても使いやすく、気持ちのいい写真が撮れる可能性が高いカメラだ。
特に暗い場所では、下手なレンズ交換式カメラより失敗が少ないかもしれない。
後継機種のLX100Ⅱは、センサーの画素数が増えたので色味の癖などが若干違うと思うが、概ね性格は同じだろう。
私としてはSONYのRX100Ⅲよりも画質は好きだし、使いやすいと思う。
ただ、角度可変モニターでないことが何よりも残念だ。

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