Adobeの Photoshop Elements が買い切り販売をやめる前に最新版にしておこうと思ったら、Windows7にはインストールさえできなくなっていて、それがきっかけで
メインのPCをWindows10のミニマシンに切り替えた話はすでにした。
Windows10 そのものはWindows7より安定していていいOSだと分かったが、いろいろトラブルもあった。
最後まで解決できずに困ったのは、しばらく席を離れて戻ってくると、よくPCがフリーズしていること。キーボードもマウスも受け付けないので、仕方なくその度に電源ボタンを長押しして再起動させていたのだが、こんなのが続いたらPC本体によろしくない。
原因を捜しまくり、ありとあらゆることをしてみたが直らなかった。
- USB機器の接続を変更
- 電源管理を「電源を切れない」に変更
- USB機器のプロパティで電源管理をOFFに
……ネットに出ている情報はすべてやってみたがダメだった。
で、もしかしてこれはアプリだな、と思い、いちばん怪しいPhotoshop Elements の最新版関連をチェックしてみた。
Photoshop Elements と Premiere Elements を入れたとき、一緒にCreative Croud というのもインストールされていた。これが怪しい。
ところがこれ、コントロールパネルからはアンインストールできない。
Adobeがそろっと出している削除アプリをダウンロードして、ようやく削除できたと思ったら、今度はPhotoshop Elements が起動しなくなった。買い切りアプリであるにもかかわらず、今のAdobe製品はすべて、インストールすれば自動的に Creative Cloud がインストールされてしまい、 Creative Cloud を削除すると買い切りアプリでも起動しないのだ。
使いものにならない Premier Elements を削除し、この際、今まで使っていた Photoshop Elements 5.0に戻そうかと思ったが、それもなんだか悔しい。
しかし、最新版 Photoshop Elements 2021版と5.0の機能の違いはほとんどない。アーティスティックフィルターなどが一気に増えているのでは……と思って買ったのだが、5.0と同じだった。使い勝手はむしろ悪化している。よい点が少しでもあるとすれば、範囲選択が若干正確に働く感じになった程度だろうか。
はっきり言って、購入は金をどぶに捨てたのと同じだった。それどころか、これが原因でPCがフリーズしているのであれば、とんでもない話だ。
で、結論から言うと、やはりこいつが犯人だった。 Creative Cloud を削除してしばらく様子を見ていたが、どんなに長時間触らずにいてもフリーズしなくなった。Windows10 の電源管理ではなかったのだ。
で、このままだとPhotoshop Elements 2021が使えないままなので、 Creative Cloud を開いて、あらゆる自動更新やら通知機能をOFFにしてみたところ、やはりフリーズしなくなった。つまり、 Creative Cloud は、PCがアイドル状態になったのを判断すると、何やら裏で動き出し、それが原因でPCがフリーズするらしい。何か情報収集してAdobeのサーバーに通知しようとしているのを、OSがウイルス的動きだと察知して止まってしまうのだろうか。
とにかく、犯人がようやくわかったはよかった。
気持ちが悪いので、しばらく使ってみて、Photoshop Elements の最新版も十数年前の5.0も大して変わらないと分かったら、最新版も Creative Cloud もバッサリ削除しようと思う。
高い金を払って、使えないアプリどころか、PCを止めてしまうウイルスもどきをインストールしていたとは、ほんとに腹が立つ。
ちなみに、 Creative Cloud に怒り狂っている人はいっぱいいる。月額いくらのリース方式でしかアプリを販売しなくなったAdobeと、いかに決別できるか……
プロはみんな四苦八苦している。なにしろ、PDFやIllustratorは印刷業界、WEB業界の標準仕様だから、使わないわけにはいかない。
動画編集には、Blackmagic DesignのDaVinci Resolve という無料で使えるアプリが知れ渡り始めている。ダウンロードしてみたが、かなり高機能だ。これが無料か~。
サイバーリンクのパワーディレクターのほうが使いやすくて慣れてしまっているので、まだ今は乗り替えようとは思わないが、サイバーリンクもAdobeの後追いをして年額契約方式になったので、次はもう買うことはない。そうなったときにはDavinchに乗り替えよう。
Photoshop や Illustrator の代わりになる Serif の Affinity Photo Affinity Designer という優秀なソフトも数千円の買い切りであるようなので、Adobeからの決別を考えている人たちには朗報だろう。
デジタルに縛られている現代文化。企業の哲学が問われる時代。
ほんとにデジタルストレスここにきわまれり、だな。