久々に今市に買い出しに行った。たまにはプジョーを動かさないとバッテリーが上がりそうだし。
カインズホームでもベイシアでもツルハでもマスクは売っていた。1個あたり50円~70円くらい。7枚入り298円とか、50枚入り2700円とか、そんな感じ。
アルコール除菌関連も、ハンドジェル、スプレー、ポケットティッシュタイプと、すべて売っていた。価格もまあまあ。コロナ前よりは高いけれど、とんでもないというほどでもない。
客はほぼ全員がマスクしている。レジ前は足形マークで接近しないようにして、レジの前にはビニールのカーテン、というのは相変わらず。レジ係はとにかく客の手に絶対に触れないようにしている。カードも受け取らずに、自分で端末に挿入する方式になってる。
さがみやで顔なじみになって、いつも短く雑談していたHさんに再会できたのが嬉しかった。彼女がさがみやをやめてだいぶ経つ。
外食しない記録はまだ更新中。半年近くなるなあ。助手さんは「まだちょっと怖い」という。
飲食店はほんと大変だろうな。
こんな時期に、ようやくアベノマスクが届いた。
これはもう、不愉快を押しつけるプチテロだな。
これをつけようとは当然思わない。しかし、台ふきんには小さすぎるし、車磨きには吸収がよすぎる感じだし、使い道が思い浮かばない。
日本の歴史的悪政、政治堕落の証拠品としてそのまま保存しておく、という人もいた。50年後の教科書にでも載るのかしら。その頃まで生きてないから分からんが。
「第二波」は来るのか?
PCR検査が増えても確認される感染者数がそれほど増えていないのだから、日本ではやはり感染拡大は弱まっているのだろう。
とにかく「感染者数」の発表はほとんど意味がない。
感染が確認された人のかなりの割合が若者だとか、無症状だ、というのは、なぜかこのところ「夜の街」「夜の店」なるものを目の仇にしたかのように集中検査しているからだろうか。
死亡超過数(例年の死者数平均値を超えた死者数)もそこそこあるというし、高齢者にCOVID-19がとどめを刺した死というものはかなりありそうだ。
COVID-19の第二波は来るのだろうか?
これがよく分からない。
最近になって発表されているいろいろなデータや研究報告が示唆すること:
- 1)もしかすると、SARS-CoV-2に対してすでに自然免疫を持っている人が多数いるのではないか?(過去にインフルなどに罹った人とか、通常の免疫で十分に対抗できる人)
- 2)無症状感染者はすでに大多数いて、その人たちの中には抗体を作らない人もいるのではないか?(抗体検査はあまり意味がないかも?)
- 3)重症化するかしないかは、様々な要因が複雑に影響しているので、簡単には見極められないが、国、地域、人種などによって大きな違いがあることは間違いない。
- 4)であれば、感染しないことにエネルギーをつぎ込むのではなく、重症化しそうな人をいち早く見つけて有効な治療をできる態勢を作ること。COVID-19以外の医療に影響を与えないことを重視するべき。
- 5)そうした共通認識の上で、地域社会の状況を注意深く観察しながら、社会生活、活動の正常化をはかるべきであり、これ以上の同調圧力的なPRはやめたほうがいいのではないか。
1)2)3)から考えると、ワクチン開発にはあまり期待しないほうがいいのではないだろうか。未だに分かっていないことのほうが多い相手に対して、安全性が確認できるワクチンが簡単に作れるとは到底思えない。
人によっては、抗体ができることで、次に感染したときに致死率が上がる危険性があるのではないかという指摘もある。そんな恐ろしいものに期待するよりも、感染した後、どれだけ早く重症化の兆候を見つけられるか、その人たちに素早く有効な医療措置を施せるかが勝負だろう。
特効薬というのも、万能なものが新しく作れるような気がしない。すでに有効性が認められつつある既存の薬をテストしまくり、どういうときにはこれが効きそうだ、というデータを集めていったほうが早いし、結果として死者数を減らせるような気がする。
厚労省の劣化がひどい
今月初めに厚労省が出した通達
↑読みづらいだろうから、文字起こししてみる。
新型コロナウイルス感染症に係る介護サービス事業所の人員基準等の取扱いについては、「新型コロナウイルス感染症に係る介護サービス事業所の人員基準等の臨時的な取扱いについて」(令和2年2月17日付厚生労働省老健局総務課認知症施策推進室ほか連名事務連絡。以下、「第1報」という。)等でお示ししているところです。
本日、通所系サービス事業所(通所介護、通所リハビリテーション、地域密着型通所介護、認知症対応型通所及び介護予防認知症対応型通所介護。以下、同じ。)と短期入所系サービス事業所(短期入所生活介護、短期入所療養介護。以下、同じ。)については、介護支援専門員と連携の上、利用者からの事前の同意が得られた場合には、新型コロナウイルス感染症拡大防止への対応を適切に評価する観点から、別紙に従い、介護報酬を算定することを可能としたことから、管内市町村、サービス事業所等に周知を図るようお願いいたします。また今回の取扱いについてわかりやすくお伝えする観点から参考資料を作成いたしましたのであわせてご確認ください。
(「係る」や「取扱い」という送り仮名は原文ママ)
これは6月1日付で「各都道府県 指定都市 中核市 介護保険担当主管部(局) 御中」という通達先のもとに厚労省から出された「事務連絡」である。
私も含めて一般人?には、なんのことだかさっぱり分からないだろうから、ザックリと意訳すると、
- コロナで苦労しているだろうから、利用者が同意すれば、介護報酬額を2段階UPして請求できるようにしたよ
- そのUPの仕方については資料をつけたから参照してね
- このことを自治体の行政関係者、介護サービス事業者たちにしっかり知らせなさいね
- 介護報酬点数の計算をしているケアマネ(介護支援専門員)はしっかり調整してくださいね
……というような話なのだ。
この「
利用者が同意すれば」という部分はどうするのかといえば、
必ずしも書面(署名捺印)による同意確認を得る必要はなく、保険者の判断により柔軟に取り扱われたいが、説明者の氏名、説明内容、説明し同意を得た日時、同意した者の氏名について記録を残しておくこと。
また、当該取扱いを適用する場合には、居宅サービス計画(標準様式第6表、第7表等)に係るサービス内容やサービスコード等の記載の見直しが必要となるが、これらについては、サービス提供後に行っても差し支えない。
(厚労省サイトのQ&A ⑬の3 より)
……なのだそうだ。
「保険者の判断により柔軟に取り扱われたい」???
当然のことながら、目下、介護現場は大混乱である。特にケアマネ(介護支援専門員)は大迷惑だ。
以前にも、
アベノマスクの配達員代わりにされているケアマネの悲劇については書いたが、ただでさえ大変な仕事がコロナでぐちゃぐちゃになっているところに、さらにとんでもない仕事を押しつけられているのだ。
厚労省の官僚が徹夜すればするほど現場は疲弊・混乱する
単に「仕事が大変になる」という話ではない。理不尽なことを間違ったやり方で押しつけてくる霞が関の思考回路崩壊が大問題なのだ。
- 要介護認定を受けている利用者の多くは、介護保険の利用限度額いっぱいを使っており、超過分は自己負担している。その状態で「2段階UP」による介護報酬ポイント分は、当然、利用者が負担することになる。
- それでも、介護事業者はコロナのせいで利用者が減ったり事業所の一時閉鎖などがあってただでさえ大変な状況の中、こんな馬鹿な措置であっても、少しでも収入の足しになるなら……と思う。しかし、その事務作業はケアマネが行う。
- 利用者の同意を得ることが前提となっているが、その「同意を得る」のは誰がどのようにやるのか? これまた当然、ケアマネが苦労させられることになる。
- 「介護支援専門員(ケアマネ)と連携の上、利用者からの事前の同意が得られた場合」というのは、ケアマネが利用者に伝えずに「同意しない」と拒否するケースを許容しているのか? それとも、ケアマネは利用者にこの内容を伝えた上で同意を取るように動けと命じているのか?
- ケアマネを通さず、事業者側が利用者に直で同意書を手渡しているケースがすでに多数出ていて、ケアマネ事務所には利用者からの問い合わせが殺到している。
- 利用者は認知症であることが多いし、ただでさえ難解なこの悪文の内容を利用者や利用者家族に説明するだけでも大変な苦労を強いられる。利用者の負担額が増える可能性があるわけだが、そこまで説明しても、利用者は「同意をしないと不利益になるんじゃないか」と、余計な不安を抱え込む。
- 板挟みになっているケアマネの報酬は増えるわけではない。
……一体誰が得をするのか?
この処置も含めて、
厚労省のコロナ対応「まとめ」ページには膨大な内容が詰め込まれていて、次から次へと通達が出ていることが分かる。
厚労省は机上の論理で考え、通達しているだけだが、それでもこの仕事量は半端じゃない。毎晩徹夜している職員もいることだろう。
しかし、そんな風に
厚労省が仕事に励めば励むほど、介護や医療の現場は混乱し、余計な仕事を背負い込まされ、介護・医療従事者は疲弊し、精神もやられ、事業の質が落ちていく。最終的には介護や医療の事業そのものが破綻しかねない。
「霞が関の優秀な官僚が日本を支えている」という神話は完全崩壊している。それこそが、今の日本がいかに危機的状況であるかを知らしめている。
コロナのおかげで、今まで表に出てきづらかったことが次々に可視化されてきた。これをきっかけに、この国をいい方向に向かわせることはできるのか? 舵取りをするべき人たちの能天気ぶり、悪代官ぶりを見るにつけ、絶望のどん底に落ちていく。