Aマウントの18-250mmと28-300mmの比較テスト（２）　承前

（承前）　 外に出てさらにテスト……と思い、階段を下りていたら、のぼるくんが「またポチしたのか。しょーもないやっちゃな」という顔で見下ろしていたので、被写体になってもらった。

やはり、あまり差が感じられない。250mmに対する300mmの有利さも感じられない。う～ん……。
では、暗いところではどうか……と、冬は陽が当たらないかわず庵の庭に移動。

……とまあ、ザッと使ってみたが、やっぱり結論は「大して変わらない」である。
ズボラズームはほんとに便利なレンズなので、安い（元はそこそこのお値段だったが今は投げ売り状態の）Aマウントカメラに安いズボラズームをつけて、重いけれどもなんでもササッと撮れる万能機として使うのは賢い楽しみ方だと思う。カメラを2万円台、ズボラズームを1万円台で揃えられれば、5万円以下で万能機が手に入る。その後、Aマウントの値崩れした単焦点レンズなどを買っていろいろ楽しめる。

今回ポチしたタムロンの28-300mmは、実はフルサイズ機にも使える。比較したSONYの18-250mmはAPS-C専用なので、フルサイズ機には使えない。Aマウントのフルサイズ機（要するにα99やα900だが）を安く手に入れられたら、この28-300mmがより活躍する。広角側が文字通り28mmになるし、望遠端も300mmで撮って後からトリミングした場合、APS-Cにつけたときよりはグッとクリアになる（……はず……）。
α99は中古でも10万円前後、α900は中古市場でも数が少なく、一時は見つけることも難しかったが、今は一段落して、安いものは5万円台もあるようだ。
α900の発売は2008年。ミノルタがソニーに吸収されてから初めてのαシリーズフルサイズフラッグシップモデル。発売当初の実売価格は30万円台だったことを考えれば、10年以上経ったとはいえ、それを5万円台で入手できるというのはある種感慨深い。
中古のα900＋中古のタムロン28-300mmの組み合わせによるズボラズーム万能機……8万円程度で収まれば、コスパも文句ない？？
でも、α900はスロットがCFカードとメモリースティックで、SDカードすら使えない。さすがに古さを感じる。光学ファインダー最後のモデルということでフィルム時代のマニアには支持する人が多いが、ライブビューができない（当然、背面のモニターがバリアングルでもない）のも大きなマイナスポイント。やはり、ここまできたらもう少し頑張って、せめてα99だろうなあ……。α99が5万円台にまで下がる日まで生きていられるか、自信がないけど。