のぼみ~日記 2020
2020/01/09

Aマウントの18-250mmと28-300mmの比較テスト
またまた悪い癖で、タムロンの28-300mmというソニーAマウント用のズームレンズが1万円そこそこで出ているのを見つけ、ポチしてしまった。
ソニーはフルサイズ高級機も含めて現行機のすべてをEマウントに移行させて久しい。結果、旧Aマウントのレンズが市場に投げ売り価格で出回っているのだ。
このタムロン28-300mm F3.5-6.3 XR Di A061というレンズは2001年に発売され、2014年に生産終了となっている。フルサイズにも対応し、フィルムカメラ時代のレンズをデジタルカメラ用にリファインしているモデルで、発売当時の価格は66000円(税別)。この内容でEマウント用なら、中古でも1万円台では取り引きされない。Aマウントならではのお得感があるのだわね。そこが悪魔のささやきで……
Amazonで見つけてポチして、翌日には届いた。きれいで動作も問題なし。
愛用のソニー製(製造は間違いなくタムロン)18-250mm/F3.5-6.3と比べると、大きさ、長さはほとんど同じ。重さはむしろ300mmのほうが軽いという不思議。

上がSONYの18-250mm、カメラにつけてあるのが今回ポチしたタムロンの28-300mm、右にあるのは28-300mmと一緒にポチしてしまったSONY製18-70mm/F3.5-5.6(千円台だったのでついこれも……)。どれも大きさがそれほど変わらない。

左が18-250mm、右が28-300mm。太さは若干違う

重さを量ると、18-250mmは480g

28-300mmは440g。なんとぶっとい300mmのほうが軽い!
ふうん。今までのより軽いんだ~、と感心しながら、ではさっそく撮り比べをしてみましょうか、と。
動作の感じは、300mmのほうがAFの動きが若干もたつく感じがある。それほど気になるわけではないが……。
ファインダーを覗いた段階ですぐに気づくのは、望遠端での画角はそんなに違わないな~ということ。ズームリングの数字を見ても、250mmあたりとリングが止まる300mmの間はせいぜい2、3mmしか動かない。その2、3mmを動かしても、見えている画角はあまり変わらない感じなのだ。
この段階で「あ~、これなら別に250mmでよかったじゃん。買う意味なかったんじゃないの?」と後悔し始める。
逆に広角端での18mmと28mmは大きな違いで、28mm(APS-Cだから42mm相当)と18mm(27mm相当)は全然違う絵になる。
う~~ん。
まあ、とりあえず写り具合を……。

↑18-250mmの広角端 ↓28-300mmの広角端 これだけ違う(当たり前だが)


↑SONYを広角端の18mmで ↓タムロンを広角端の28mmで


↑SONYを望遠端の250mmで ↓タムロンを望遠端の300mmで


↑SONYを広角端の18mmで ↓タムロンを広角端の28mmで


↑ついでにSONYの18-70mm/F3.5-5.6の広角端18mmで

↑SONYを100mm位置で ↓タムロンを100mm位置で


↑ついでにSONY18-70mmを望遠端の70mm位置で

↑SONYを望遠端の250mmで ↓タムロンを望遠端の300mmで


↑SONY 250mm ↓タムロン300mm

冬なのでめぼしい被写体が見あたらないのが残念。野鳥とか飛んでくればいいのだが……。しょうがない。
しかし、ここまでテストしてみての印象は「全部同じじゃないの?」である。
18-250mmはSONYブランドだが、製造しているのは明らかにタムロンで、タムロンブランドでも同じスペックのほぼ同じデザイン(微妙にSONYブランドのほうがお洒落っぽい)のレンズを少し安い価格で出している。要するに同じもの。
18-250mmと28-300mmでは、明らかな写りの差はないということだ。びみょ~~に18-250mmのほうがいいような気がしないでもないが。
さらには、18-70mm/F3.5-5.6というのはカメラとセット販売するための廉価版ズームだから、ズーム域が狭い分、同じ画角で撮ったら超広域ズームの18-250mmよりきれいに写るのではないかという期待も、スッキリと裏切られた。変わらないじゃん……。
色味やヌケのよさ(悪さ)も同じような印象。区別できない。
となると、18-250mm1本をつけておけば何の問題もないわけで、今回ポチした2本は完全に無駄だったか……。
しかしまあ、Aマウントレンズは今後どんどん消えていくだろうから、程度のよいズボラズームを予備に持っていてもいいかな……。
……と言いつつ、次のページでもさらにテストは続く……。



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