吉本興業のごたごたから見えてきたのは、いい加減な企業体ほど現政権と仲がいい、というやりきれない実態。
フジテレビの「グッディ」で、カンニング竹山が一人「吉本は沖縄の基地跡地問題やクールジャパンにガッチリ絡んでいる。巨額の税金が注ぎ込まれる国策事業に加わる企業としてこれでいいのか」というような発現をしたところ、司会の安藤優子は困り果てた顔でスルー。
結局、そこがいちばんの問題なんじゃないか。
渦中の吉本興業に「クールジャパン」で巨額の税金が注ぎ込まれていた
これが安倍政権の「成長戦略」?
経済産業省が資金提供している官民ファンド「クールジャパン機構(正式名称は株式会社海外需要開拓支援機構)」が、吉本興業がかかわる事業に多額の出資を繰り返してきた……
(現代ビジネス 2019/07/27)
海外で見た酷すぎるクールジャパンの実態~マレーシア編~
第二次安倍内閣の肝煎りとして進められている「クールジャパン戦略」。政権発足直後、2013年から本格化したこの国策は、実質的な国策ファンドであるCJ機構(株式会社海外需要開拓支援機構)を中心にして、積極的な国税の投入が行われている。
が、CJ機構発足(2013年)から早5年が経過し、その費用対効果が各種報道で疑問視されるに至っている。
(ニューズウィーク 2018/06/11)
安倍政権×吉本興業ズブズブで注目「クールジャパン機構」のデタラメ投資
この1年で業績はさらに悪化。19年3月期の決算は、売上高8億円に対し、営業損益が81億円の赤字。累積損失は179億円と倍近くに膨らんでしまった。
(日刊ゲンダイDigital 2019/07/30)
維新や安倍官邸とズブズブ…吉本興業「癒着と利権」の闇
2025年の大阪万博も維新と吉本は二人三脚で進める。万博誘致アンバサダーを務めたのも吉本所属のダウンタウンだった。万博跡地にエンターテインメント拠点を整備する計画もある。
そして、万博とセットなのが、維新が公約に掲げるカジノ誘致。
(日刊ゲンダイDigital 2019/07/27)
↑そんなにひどいのか? と思ってしまうが、実際、当の
機構がシラッと決算報告をWebにのせている(⇒ここ)。
いやもう、やりたい放題。
screen(娯楽) sports sexの3Sを与えておけば、大衆は愚衆となり、政治に無関心になるからコントロールしやすくなるという「3S政策」は有名だが、娯楽産業の胴元のような吉本興業を手懐けて、利用すれば、愚民政策はさらに強固なものになる……。
その現場で日々、切磋琢磨している芸人やアスリートたちも、最後にはこの見えにくいラスボスの前に立ち、沈黙するしかない。やりきれんなあ。
- 「熱狂する大衆のみが操縦可能である」
- 「政策実現の道具とするため、私は大衆を熱狂させるのだ」
- 「大衆は小さな嘘より、大きな嘘の犠牲になりやすい」
- 「人々が思考しないことは、政府にとっては幸いだ」
- 「偉大なうそつきは、偉大な魔術師だ」
- 「わたしは間違っているが、世間はもっと間違っている」
↑すべてアドルフ・ヒトラーの言葉とされている。
こういうのって、ちゃんと学校で教えるべきじゃないのか。