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のぼみ~日記2019

2019/06/11

新たな介護問題


これから取り壊されるのだろうか? 日光市旧庁舎

今日はオムツの買い出しではないが今市へ出かけた。
まずは市役所になんか書類を提出しに……。介護保険関連だったかな。
日光市役所はすでに新庁舎で業務が始まっているが、旧庁舎の解体?や駐車場周りの整備などがあるのか、まだまだ工事中。

親父が3月に亡くなり、親の介護問題は義母一人になったが、これがこのところやっかいな問題に直面していて憂鬱だ。
深夜に歩いたり、ふっと玄関から出て行こうとしたりする義母の挙動を抑えるため、リスペリドン(リスパダール)という精神科領域で処方される薬が使われるようになったのだが、それからというもの、まるで別人のようになってしまった。喋らない、動かない、無表情……パッと見て義母だと認識できなかったほどの変貌ぶり。
薬の処方をやめられないかと相談したが、転倒・骨折という最悪の事態を避けるためには他にやりようがないと言われてしまう。
確かに、今骨盤骨折でもされたら確実に病院送りになり、悲惨な末期になる。しかし、見ている限り、今の状態も十分に悲惨に見える。
ではどうすればいいのか?

大規模な特養などでは、行動を監視しきれない入所者にはすぐにこの手の薬が処方されるらしい。そうしないととてもスタッフが面倒みきれないし、事故が起きたときの訴訟などが怖いからだ。その事情はよく分かる。
ベルトでベッドに拘束されるよりは薬でおとなしくさせたほうがまだいい?
……なんだかもう、考えるだけでストレスになる。
義母は認知症がどんどん進んではいるけれど、精神の「核」になる部分はかなりしっかり残っていると思うので、自分でも静かに葛藤しているようだ。
こんな状態で生きていても意味がないから早く死にたい、などと漏らすが、それはわが子にだけで、スタッフには決して言わない。気を使っているのだ。
それが分かるだけに、ますます辛くなる。
かといって、解決法がまったく見えない。とりあえず薬の処方を減らしてもらっているが、見ているほうも辛くなる。
自分もこうなるのか、と思うと、さらに辛くなるので、考えないようにする。それがまた罪悪感にもなり……。

こういう問題は、今の日本ではあたりまえのようにあるのだが、外部には見えない問題だから、当事者にしか分からない。

それでもまだ、親たちは年金をもらっていた(いる)ので、子である僕らもなんとか問題に向き合っているが、これが金もない状態ならどれだけ悲惨なことになるか……。
前回の日記に書いたように、還暦を迎える人の4人に1人は貯蓄が100万円未満という社会……。
ふうう。

取り残された墓

いつも通っている場所に古い墓石や石仏が集められているのに、今日改めて気がついた。
何度も目にしているのに、今まではまったく気に留めたこともなかった。
江戸時代のものが多い。道路を作り、区画整理して開発したときに、この場所に集められたのだろうか。

道路の脇に並ぶ墓









こんな祠もあって、中の仏像が前のめりに倒れていた

天明8(1788)年とある↑













助手さんが「起こしてあげないの?」と言うので、起こしたが、またすぐ倒れそうだ



……で、墓を見た後で、いつものランチ。今日は腹一杯食ったが、一人950円だった



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