2018/11/29
α57+ズボラレンズ vs α6000+50mm/F1.8 (2)

↑α57+50mm F5.6、1/60秒、ISO-100

↑α300+ズボラレンズ F5、1/100秒、ISO-200

↑α6000+50mm F5 1/100秒 ISO-100
ここまでで大体分かったことは、
- 1000万画素CCDのα300と1600万画素CMOSのα57の画質の差はほとんどない。
- 同じ50mm/F1.8のレンズ(AマウントとEマウント。ともにSONY製)をつけたα57とα6000の差もほとんどない。
……ということだ。
では、18-250mm/F3.5-6.3というズボラレンズと50mm/F1.8の単焦点レンズの画質はどれだけ違うのか。これが知りたい。
狛犬を撮るとき、背景をぼかしたいので、今はα6000に50mm/F1.8という安い単焦点レンズをつけて撮っている。ただ、これは実質が75mmの画角になるため、狛犬全体を写すとか、背景を入れて撮るといったことが難しい。
彫刻屋台はさらに問題で、離れたところから鬼板を狙うには超望遠が必要だが、近距離で彫刻をアップで撮りたいときや屋台全体を収めたいときは50mm単焦点レンズはほとんど使えない。
そこでオリンパスのStylus1やパナソニックのFZ1000で撮ることが多いのだが、画質は明らかに落ちる。ズボラレンズでなんとか済むなら楽だ。
でも、Eマウントのズボラレンズは高い⇒Aマウントのなら持っている⇒でもα300はさすがに古くてかったるい……ということで、今回のα57購入に到ったわけだ。
なので、α57+ズボラレンズとα6000+50mmの比較をしなければならない。
ズボラレンズは広角端がF3.5、望遠端はF6.3で暗い。ものすごく暗い境内での撮影となれば、F3.5でもかなり厳しい。50mm相当にするとF4.5~5.6くらいだろうか、これもF1.8で撮れる単焦点レンズにはかなわない。
その差がどうでるのか……。
今度はα57にはズボラレンズをつけ、α300とα6000に50mm/F1.8をつけてテストした。

↑α57+ズボラレンズ 50mm、F6.3、1/160秒、ISO-100

↑α6000+50mm F4.5、1/100秒、ISO-100

↑ α57+ズボラレンズ 45mm、F4.5、1/80秒、ISO-200
↓ α6000+50mm F4、1/80秒、ISO-250


α300+50mm F2.8、1/125秒、ISO-100

↑ α57+ズボラレンズ 45mm、F4.5、1/80秒、ISO-200
↓ α6000+50mm F4、1/80秒、ISO-250


↑α300+50mm F2.2、1/125秒、ISO-100
なんか、ズボラレンズでもほぼOKなんじゃない? そんなに違わないんじゃない? レンズが暗いのはカメラの性能向上でカバーできている感じ。
なにしろズボラレンズは簡単に画角が変えられる。↓この便利さと引き替えなら、微妙な画質の差なんて呑み込めちゃうね。

18mm、F4、1/60秒、ISO-100
↑250mm、F6.3、1/400秒、ISO-2000
上の画像をIrfanViewで一発補整↓

暗い庭で望遠端(250mm=375mm相当)で撮ると、自動的にISOは2000まで跳ね上がったが、それによる粗さは全然気にならない。
しかも、広角端では1/60秒だが、望遠端ではISOをガンと上げて1/400秒というシャッター速度を確保している。手ぶれさせないためにカメラが自動的に判断しているわけだ。賢いなあ。……これがα300時代との差なのだろう。
じっくりカメラを固定して明るいところで撮った場合、α300とα57の画質の差はほとんどない。むしろα300のほうが色味が濃くてきれいに思えることもある。
しかし、暗い場所や、対象物が動いたりする場合は、圧倒的にα57のほうが優れている。AFの追尾も頑張るし、自動でレンジオプティマイズやHDR(連写して合成)もしてくれる。
これは強いぞ。
⇒次へ続く

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