フェイスブックでデジカメの話題が出た。パナソニックのLXシリーズとオリンパスのTGシリーズの話。
オリンパスが今でも作っているレンズ一体型カメラはガテン系 or アスリート系御用達カメラを狙ったTG-5というヘビーデューティなモデルなのだが、これが、前モデルのTG-3、TG-4の1/2.3型1600万画素から1/2.3型1200万画素に「画素数を落として」いると知ったことがきっかけで、
ガバサクのお勧めカメラのページを更新した。
1/2.3型という極小のセンサーに1600万画素も詰め込むのは、素人を瞞すための詐欺だと思うのだが、SONYがそういうセンサーを作ってしまい、画素数を抑えたまともな設計をしないのではどうしようもない。目下、SONY製センサーに太刀打ちできるセンサーはないからだ。他メーカーのカメラもSONYのセンサーを使うしかない。
しかし、1/2.3型 1200万画素センサーは今でも作っているということだろうか。それともオリンパスが1200万画素センサーを大量に買い付けてストックしたのだろうか。
SONY製の1/2.3型 1200万画素センサーは、僕が毎日朝から晩まで腰にぶら下げているオリンパスXZ-10と同じものだ。1/2.3型センサーなんて……と思っていたのだが、XZ-10はすごくよくできていて、場合によっては1/1.7型や2/3型センサーのカメラよりも(見た目が)きれいな写真が撮れる。XZ-10は頑張って明るいレンズを組み込んだからなのだが、オリンパスの映像エンジン設計もうまいのだろう。
で、その話はガバサクに譲るとして、更新作業をするにあたっていろいろチェックしている中で、ニコンが最後に作っていたまともなコンパクトカメラP340のことが気になり始めてしまった。
もはや新品在庫はないから、ほしければ中古を探すしかないのだが、中古もなかなかなくて、あってもかなりの値段で取引されている。
……で、なんやかや見ているうちに、Amazonでかなりヨレヨレだが、一応動作はしている中古があったので、ポチしてしまった。

XZ-10とP340 大きさはほぼ同じ。P340のほうが少しだけ薄い分、持ち歩きが楽だ

モニターはP340のほうが若干見やすい。あと、連射速度が速い。しかし、起動時間や書き込み時間はXZ-10同様、イライラする

あちこち塗装が剥げていて、相当使い込んでいるようだ。その分、他の中古よりも安かったのだが

レンズはXZ-10の圧勝。広角端は同じF1.8だが、望遠端の明るさがXZ-10はF2.7、P340はF5.6と、まったく違う。その分、XZ-10はレンズが大きくて重いから、ボディも厚みが出てしまい、ポケットに気軽にポン、というわけにはいかない

届いたのはポチした翌日だったが、雨で、用事を済ませていたら夕方になってしまった。しかも、入れたSDカードが不良品で、撮った写真の大方がファイル破損していたりして(最初はカメラの不具合だと思った)、その日はまともな比較ができなかったのだが、いくつか並べてみる。

夜のバルコニーにて どちらもF1.8開放 1/8秒で ↑P340 ↓XZ-10

ほぼまっ暗な数メートル先を撮って、どれだけ補整で見られるかの比較

↑P340 F4 1/2秒 ISO800 67mm相当
中望遠くらいで撮ると、P340はシャッター速度が相当厳しくなる
↓XZ-10 F2.5 1/15秒 ISO1600 88mm相当

月の写真などをXZ-10で気軽に撮っていられるのは、とにかく明るいレンズのおかげなのだ
電球色蛍光灯下での室内撮影
↑P340 F2 1/13秒 25mm相当
これはあまり大きな差は出ないかな?
↓XZ-10 F1.8 1/30秒

夕方の外 数メートル先を望遠端で

↑P340 F5.6 1/15秒 120mm相当(望遠端)でデジタルズーム1.4倍
望遠端の開放絞り値が大きく違うが、夕方くらいだとどのくらい違うのか?
↓XZ-10 F2.7 1/60秒 130mm相当(望遠端)

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