2018/05/03
三光神社の狛犬と社殿彫刻

昭和5(1930)年建立の江戸獅子タイプ

シュレの卵パトロールをしているが、今年はまだ1つも救出していない。卵がうまく土の中に埋もれていて流出していないならいいことなのだが、卵の数が減っているのだとしたら残念だし、心配だ。
近所の三光神社の狛犬でも撮って帰るか……と立ち寄る。
この狛犬、昭和5(1930)年建立の江戸タイプで、一見、よくある狛犬に見えるのだが、まじまじと見ていると、吽像が口を閉じているようでいて、横から見ると向こう側が見える。つまり、口の前だけ閉じていて、横は大きく開いているという、現実にはちょっとありえないような口なのだ。面白い。
いちばん大きな目につく燈籠は文化3(1806)年の建立。他に正徳3(1713)年の燈籠や延宝9(1681)年の二の鳥居があるが、今はもう摩耗して年号がほとんど読み取れない。
一の鳥居は靖国鳥居(貫が突き出ていない角、柱は円柱)で、狛犬と同じ昭和5(1930)年。二の鳥居は明神鳥居(貫が柱の両脇に突き出ていて、笠が湾曲)で延宝9(1681)年。相当歴史のある神社だと分かる。

阿像は普通に口を開いている。分かりやすい

吽像は正面から見ると口を閉じているように見えるのだが、横から見ると向こう側までくり抜かれていて、全然「吽」になっていない。こういう吽像も珍しい

このこの燈籠には「男体山」と大書されているが、日光修験信仰の関係だろうか
この神社の社殿はすっぽり囲われてしまっていて中が見えないのだが、かなりすごい彫刻が施されている。今回、大きな節穴が2箇所あいているのを見つけたので、そこにレンズを押し当ててなんとか一部だけ撮ってみた。

社殿の内陣部分。彫刻が見事



日光にはこんな感じの「目立たないけれど実はすごい神社」がいっぱいある。内陣に古い狛犬がいないかな~と目を凝らしたが、いなかった。

前の田んぼでも田植えが始まった。田植え機はクボタだな。農耕機械のメーカーとイメージカラーというものがあると、初めて知った。
この明るいコバルトグリーンはクボタ。ヤンマー、ホンダ、三菱は赤(三菱は田植え機だけ青系)。井関は青……なのね

そんなんどうでもええやん

オマケ:根性のないゼリー……ドキッとした?
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