デジカメ業界がこの1年で激変している。コンパクト機では、1/2.3型という豆粒センサーのモデルがことごとく消えていき、新しく登場するレンズ一体型機はすべて1型センサー(以上)搭載の高級モデル路線になった。
これはSony製の1型センサーがあまりにも優秀で、センサーを自社製造できない他メーカーにとっては、もはや豆粒センサーでコンパクト機を作っても意味がないからと考えた結果だろう。iPhoneの内蔵カメラよりひどい絵になるカメラを作っても売れるはずがない。
しかし、1型センサー以上となると、どうしてもレンズやボディは大きくなるから、お散歩カメラというわけにはいかない。
先日のいろは坂駅伝の写真を撮った後、いろいろ考えるところあって、中古のパナソニックのFZ1000を買ってしまった。
これはSonyのコンパクト機では大ヒットとなったRX100と同じセンサーを使っていると思われる。25-400mmという望遠ズームレンズを組み合わせて、これ1台でなんでも撮れますというカメラにしているのだが、とても評判がいい。
このカメラ、価格コムで実勢価格推移グラフを見るとものすごく興味深いことになっている。
一時期5万円台まで下がったものの、製造終了くらいから反転し、今では売り出し当初の価格を上回る勢いなのだ。
それだけ評価が高いカメラだったということになる。後継機種のFZH1は出たばかりで15万円くらいするので、そんなに高いならFZ1000がなくなる前に……と買う人が増えたのだろうか。僕もその1人だったわけだ。
まだ使い込めていないが、想像以上によいカメラだと思う。
- AFが速い 連写も速い
- カスタマイズ性が高い
- ファンクションボタン、ダイヤルが多くて、使い慣れればすぐに撮影状況に対応できる
- 1型センサーの性能が高く、従来の1/2.3型や1/1.7型センサーの高倍率ズーム機などとは次元の違う絵が撮れる
- 1型だと背景ボカシは厳しいはずだが、望遠を使うとかなりいける
- ボディはでかいが軽い(1kg以下)
- 動作がシュア
お散歩に持ち歩くにはでかすぎるが、旅行やドライブではメインカメラになりそうだ。

大きさはレンズ交換式一眼レフ並。レンズもぶっとい

そのわりには軽い。うちにある他の一眼はズームレンズつけると軒並みこの計りだと針が振り切れて計測不能(2kg近く?)になる

1/25秒、F4、64mm(175mm相当) このくらいのズームで撮ると近くのものでも背景をぼかせる

1/15秒、F3.9、107mm相当

明暗差のある場所でもそこそこいけるのは1型センサーのおかげ

1/400秒、F3.9、105mm相当

1/125秒、F4、280mm相当

1/1000秒、F4、245mm相当

オートブラケット連写で1/1300秒

1/100秒、F4、89mm(245mm相当)

1/400秒、F4、89mm(245mm相当)

1/80秒、F3、12mm(32mm相当)

1/100秒、F3.9、58mm(160mm相当)

1/13秒、F3.8、31mm(86mm相当)、ISO-1600
かなり暗い室内で、1/13秒でもこれだけきれいに撮れるのはすばらしい

0.77秒、F2.8、9mm(25mm相当・広角端)、ISO-3200
ただ、こういう写真はもしかするとStylus1やXZ-10のほうが簡単にうまく撮れるかもしれない。まだ使い込めていないせいもあるだろうが……