モリアオ産卵場所、もう一か所発見

板荷の天満宮で予想外の発見をした後、先日見つけた小来川のモリアオ産卵場所へ向かった。落ちたのがあったのか、少し数が減っている印象。もう産まないだろうから、今見えている卵塊が全部落ちたら今年はおしまいだな。
あとは下の田圃の水がオタマが変態するまでちゃんと残っていてくれることを願うばかり。

ここに産んでいるということは、山の中ではもっと産んでいる場所があるのでは？　と林道に入ってみたが、見つからなかった。

田んぼに産むのに、深い森の中の水たまりには産まないのか？　やはり水温が上がらないからだろう。オタマジャクシが早く成長するには水温が上がることが必須なのだ。
諦めきれずに反対側の山の中に続く道を上ってみる。こちらはすぐに通行禁止で道が遮断されていた。Uターンしようと車を寄せられるスペースを確認するためにちょっと降りたとき、田んぼの向こう側に白っぽいものがいくつもぶら下がっているような光景が目に入った。
モリアオの卵か？？　遠すぎてよく分からない。葉っぱが反射して白く見えているだけかもしれない。
違うかな……と思いつつも、念のため近づいて確認してみたら……。
モリアオだった！
田んぼに突き出るように生えている竹の枝に絡ませていくつも産みつけている。七夕の短冊みたいに。
面白いことに、他の木の枝にはまったく産んでいない。その竹だけ。

いつ消滅するか分からない池沼より、毎年確実に水が入る田んぼのほうが安全だとモリアオも考えるのだろうか。
田んぼも天候次第、作業次第で水がなくなるから、かなりリスキーではあるが、他に止水環境がないとなればしょうがない、ということだね。

それにしても、こういう里山集落の中に産んでいる光景を見ると、もっとあちこちで生き延びていてほしいなあと思う。うちの近所にもかつては絶対にいたはず。
カエルと一緒に生活する環境がずっと続いてほしい。

気軽に散歩で来られる距離だといいんだけど、ここはちょっと遠い。涼風号MarkIIでいろいろ走り回れば、あと何か所か見つけられそうだが、ここまで来るのはかなりの根性が必要だなあ。
もっとも、自転車ツアラーの人たちは宇都宮あたりからこのへんまで平気でやってくるんだけれどね。

最初に教えてもらった田んぼで、もう一度木を見上げて、来年からは必ずここに見に来ることになるな、と思いつつ戻った。