のぼみ~日記 2015

2015/06/25

X-90の車検 


いつも頼んでいたカースタジアムが突然つぶれてしまったので、車検を頼む修理工場を探している……という話の続き。
カースタジアムは本当に安かった。どのくらい安かったのか確認するために、去年、プジョーを出したときの領収書を見てみた。
やっぱり安い。
基本料金7700円? なんじゃそりゃ、というくらい安い。
店によっては24か月点検の基本整備費用と車検代行料を足して「基本料」としているところもある。カースタジアムは、あくまでも整備した部分のみをこれに加算していく形をとっていたようで、去年の場合、フロントのブレーキパッド交換で9000円(パッド部品代)+3600円(工賃)がプラスα分。その前の年はパッド交換はなかったからもっと安かった。
オイルとタイヤは持ち込みで、作業だけやってもらっている。タイヤ交換は4本で500円。まあ、点検整備のためにどっちみちタイヤは外すわけだから、ついでの料金として500円だけもらいましょう、ということだろう。
エアクリーナー交換もこちらで指示した内容。
オイルフィルター1200円という部品代は、通販で取り寄せるより安い。仕入れ値にほとんど上乗せしていない、というか、仕入れ値そのものなのでは? と思うような値段。今どき国産車用のオイルフィルターだって量販店で1500円くらいする。
こんなに良心的な料金設定でやっている店、他に知らない。だからつぶれてしまったのか……と思うと、切ない。

田舎は人間関係が最重視されるから、ひとたび頼む頼まれるの関係ができると、いちいち金額に難色を示したり値切ったりすることは躊躇われる。僕だってそんなことはしたくないし、しないから、最初から「いい値」で任せられる店を探しているわけだ。

最初に目をつけた修理工場は、いい感じではあったが、ディーラー並みの基本料金を言っていたので、あちゃ~、と思っていた。

で、散歩のついでに、さらに家に近い(いちばん近いかもしれない)修理工場を訪ねてみた。
夕方だったが誰もいない。やっているのかしら? と不安になる。

家に戻ってきてから、X90のリアスポイラーの塗装ひび割れを500円のスプレー缶で上塗りした。
きれいにはいかなかったが、まあ、やらないよりはマシ、という出来。




塗装に細かくひびが入ったリアスポイラー


この上から黒いスプレー缶で……


塗っている途中で突然雨が降ってきてまいった


ワイパーもこれだけ錆が出ているので塗った

2015/06/26

翌26日、昨日覗いてみたけれど誰もいなかった近所の自動車修理工場に、午前中に行ってみた。直売所で饅頭買った帰り。というか、実際にはこの工場の主に会うのが主目的で、ついでに饅頭と野菜を買う……という感じかな。
ところがまたいない。夕方来てもいないし、午前中でもいない。大丈夫なのか?
帰ろうとしたら、爺さまがひとり、パジェロミニに乗って入ってきた。この人が社長かなと思って待ち構えていたら、奥から別の爺さまが出てきた。
ん? 社長はこっち?
社長は杉兵助に似ている。

もしかすると、エディ・タウンゼントにもちょっと似ているかもしれない。

あたし「おたくは自転車と自動車両方やっているんですか?」
兵助社長「自転車はあんまりやってない」
あたし「自動車中心?」
兵助「うん、まあ……」
あたし「車検とかは普通にやってるんですよね?」
兵助「やってるよ。なに?」
あたし「これなんですけどね。今まで頼んでいたところが急につぶれちゃって……」(と、X90を指さす)
兵助社長、そこで初めてニヤニヤし始める。
こちらが話をリードしないと前に進まない。でも、話し好きらしくて、いくらでも話相手になる感じ。
ちょうどやってきたお茶飲み友達?らしき爺さまは横で黙って聞いているだけ。

あたし「ひとりでやってるんですか?」
兵助「そう」
あたし「自転車はあんまりやりたくない?」
兵助「乗ってるよ。毎日15kmくらい、鹿沼のほうまで走ってくる」(いや、そういうことじゃなくて、修理をやってくれるかという……。でも、話を合わせる)
あたし「普通の自転車で15kmは結構疲れますよね」
兵助「スポーツタイプのやつ。見る?」

……と、自転車修理コーナー?のプレハブに案内して愛車を見せる兵助社長。


あたし「いつ来てもいないから」(ちょっと大袈裟に言ってみた。ほんとは昨日の夕方覗いただけ)
兵助「夕方は運動でこれに乗って出ているからいない」(あら、あたしと同じだ)
あたし「自転車の修理とか、やらないことはない?」
兵助「頼まれればやるよ」
あたし「例えば、タイヤ持ち込みで、後輪のタイヤだけ交換してとか、そういうのは」
兵助「やるよ。便利屋だから」(このへんで、やっぱりこことはおつきあいしているといいかも、と思い直す)

車検の基本料金をようやく聞きだした。部品代は別にして1万8000円くらいだという。他に代行料が1万円。これは日光市内の修理屋さんはどこでも1万円に決まっているんだとか。協定みたいなのがあるらしい。
合計2万8000円なら、先日、最初に訪ねてみた修理工場の3万5000円よりは安い。まあ、そのくらいは取らないとやっていけないよねえ。カースタジアムは安すぎると僕も思うし。
一応認証工場で、大型のレッカー車もある。リフトもある。

あたし「もし、このへんでいきなり車が動かなくなったらこれで出動してくれます?」 兵助「うん」

……というわけで、ここに一度頼んでみることにした。
あんまり乗り気ではなさそう?だったが、強引に「じゃあ、いつ持ち込めばいいですか?」と訊いて、月曜に持ち込むことになった。

さて、このアドベンチャーゲームのようなX90車検物語はどういう結末を迎えるのか……。

2015/06/28


1日おいて雨が降ったりやんだりの日曜日。
明日、謎のじいさま?が一人でやっている修理工場にX90を持ち込むのに、法定費用分の現金が家にないことに気づき、セブンイレブンまで降ろしに行った。
で、明日の午前中に持っていくのは面倒なので、今日のうちに預けちゃえばいいか、と思い立ち、そのまま工場まで行ってみた。
またいない……と思ったら、どこからともなく、何かを手にした兵助社長(……やっぱり、エディ社長にするか)が「あ、どうも」と出てきた。
手には木の枝のようなものが……。

あたし「盆栽ですか?」
エディ「いや、XXXXだ」(聴き取れず)
あたし「XXXX?(聞こえた音をそのまま繰り返してみた)」
エディ「そう。根っこが△△△で(このへんも聴き取れず)可愛そうだから……。黒土は根に悪いんだよな。鹿沼土に植え替えてやろうと思って……」
あたし「車検、明日の午前中が面倒なんで、今入れていきます」
エディ「あ、そう……」

……と生返事したまま、相変わらず謎の植物をいじっている。全然車の方を見ようとしない。
仕方がないので、工場の横の花壇?っぽいところを覗いたり、ふらふらと歩き回るあたし。それでもエディは木の根っこを解くのにかかりきり。



ブルドーザーのバケットに水が溜まっていて、中でマツモムシが数匹泳いでいる↑ ここでタイヤのパンク穴確認とかしているんだろうか。

あたし「ここでアマガエルが卵産んだりしない?」
エディ「無理だろ。夏は鉄が熱くなってるし」

カエルの話をするのは諦めて、とにかく車検の話に持っていかないと……。
「法定費用分、最初に入れたほうがいいんでしょ?」と、自分から言ってみる。リードしないと話が全然進まない感じ。

車を置く場所を確認して、そこに入れて、ようやく車のところに来たエディに、エンジンオイルとオイルフィルターだけ交換してね。あとは安くやってね。ボンネット開けるリッドはグローブボックスの中にあるからね、これが鍵ね……などと、ひとつひとつ指示する。

ちょっと哀愁漂う?エディの背中

「で、送ってくれる?」
と、家まで送ってもらった。
そのワンボックスカー、見るとタイヤの溝がほとんどない。
「この車もタイヤの溝、ほとんどないですね。次の車検のときはこのままじゃ通らないね」
と話をふるも、あんまり乗ってこない。
「あそこの家、空き家かと思ったら人が住んでいるみたいですね」
と、助手席から、ランドマーク代わりになっている家を指さしたら、
「あそこ? 自殺したんだよな」
とぼそり。
「自殺? 病気を苦にしてとか?」
「いや……金だろ……」
……なんていう会話をしながら家へ。

そんなわけで、続きはまた後日……。

それにしても、三依湧水庵の社長といい、ここの社長といい、今月はおもろい人たちに出会う月間かな。






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