*2014年7月30日(水)午後5時37分~、CRT栃木放送「記者リポート」から。
3年前の福島第1原発の事故で発生した栃木県内にある指定廃棄物。放射性物質を含むごみ焼却灰や稲わら、下水汚泥などの廃棄物のことですが、この最終処分場問題できょう、大きな動きがありました。
環境省は、最終処分場の候補地を選定する前の詳細な調査をする候補地として塩谷町を決めました。環境省の井上信治副大臣が塩谷町を訪れ、見形和久町長にきょう、直接伝えました。
詳細調査を実施する候補地として、県内では塩谷町と矢板市の合わせて5カ所が候補に挙がり、その中で
①生活空間との近接状況
②水源との近接状況
③自然度
④指定廃棄物の保管状況
……の4つの評価項目で点数をつけた結果、塩谷町の寺島入地区にある3ヘクタールの国有地が選ばれたということです。
塩谷町役場前の駐車場には、きょうの報道を見て駆けつけた100人以上の町民が集まり、井上副大臣と見形町長が面談をしている間中「絶対反対」「子どもを守れ」「自然を守れ」「町民と話し合いを持ってください」などと抗議の声を挙げ、さらに、面談を終えて帰ろうとする井上副大臣の車を囲み、騒然とした雰囲気でした。
町民に話を聞きますと、「風評被害が心配」「農産物が売れなくなる」という声が聴かれ、50代の農業の男性は「6次産業を目指し、これから法人を作ってやっていこうとした矢先だった。ハウス栽培の農作物が出荷直前なのに、夢も希望もなくなる」と肩を落としていました。
宇都宮市に本社がある農業関係の会社からは、けさ、「塩谷町から撤退するしかない」という電話があったということで、すでに風評被害が出始めています。
指定廃棄物の最終処分場の建設問題では、おととしの9月に矢板市が候補地になり、矢板市を挙げての反対運動が起きたことは、記憶に新しいところです。
塩谷町の町民からは「町の財政が苦しいので、交付金を目当てに誘致したのでは」という町長に対する不信感を口にする人もいました。
井上副大臣との面談を終えた見形町長は、集まった町民を前に「認めるわけにはいかない。明確に反対をさせていただいた。高原山の自然を守る会の会長もしている。みなさんのご協力をいただいて反対運動を頑張っていきたい」と力強く宣言しました。
あす、石原環境大臣も出席して5回目の指定廃棄物処理促進市町村長会議が開かれ、県内の市長、町長に今回の選定結果について報告がされる予定になっています。
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