2003年に世界で初めて発見された、沈水性のコウホネ属の植物。……だそうだ。
世界中で栃木県内の4箇所だけに生育(日光市、那須烏山市、真岡市、さくら市)している。
北海道から九州まで分布する同じ属のコウホネと異なり、葉は水中に没した沈水葉だけで、抽水葉(水上の葉)を作らないことが最大の特徴。
花茎だけが水面からまっすぐ10~15cmほど突き出し、先端に黄色い花を一つ咲かせる。開花時期は6月末から10月頃までと長く、一個の花の寿命は1週間ほど。現状の自生地は水路など流水の環境。
- 小代ではシモツケコウホネの葉を「カワワカメ」と呼んでいる。
- 昔はだれもこの黄色い花がシモツケコウホネであることがわかっていなかった。
- 小代では黄色いコウホネがジュウタンを敷いたように咲いていた時期があった。
- 田植え時期には水路の流れをよくするために、堀さらいをし「カワワカメ」を根こそぎ除草したため、コウホネは消滅していった。
- わずかに5~6メートル残っていたので、農家の人にたのんでそこだけ堀さらいをやめてもらった。
- そのとき、快く承知してくれたのが柴田新一さんで、その後も「守る会」の会員として活動している。
- 以来、水路の掃除、草取りなど手入れを続け、いまでは56mの距離でシモツケコウホネが咲くようになった。
- シモツケコウホネは青いままつぼみが立ち上がり、花を咲かせ、3日か4日咲いて水の中に倒れこむように沈んでいく。
- 沈んだ後は赤い実をつける。その実が熟すと割れて種が流れ出すが、種が根づくのは難しい。
- 今は、種で増えるよりも、竹の子のように根茎がはっていって増えている状況。
- 黄色い花弁に見えるのはガクで、花はその内側の小さな黄色の部分。
- 「守る会」の柴田由子さんは21歳で結婚し小代に住むようになった。
- 2002年の夏、埼玉から絵を描きに来ていた平山ひろ子さんに出会って、これがコウホネだと知ったが、当時は全然興味がわかなかった。
- 平山さんが「この花は貴重な花で、圃場(ほじょう)整備をするとなくなってしまうかもしれない。これは残さなければいけない」と教えてくれたことで、市や県などへの要請を手伝うようになり、いつしか二人でコウホネを守る活動を始めていた。
- 「守る会」は圃場整備に反対しているわけではない。ただ、コウホネをふくめ、動植物を守りたいと圃場整備関係者とも話をしてきたが、意見の食い違いもあり、「このままだと村八分にされるぞ」とささやかれ、心身ともに疲れ果ててしまった時期もあった。
- そんなときに支えてくれたのが今はなき(近所の?)おばあちゃんで、「いいことして村八分になるのならいっしょに村八分になってやるから。がんばりな。一生人間は勉強なんだよ。勉強には無駄がないんだよ」と励ましてくれ。このおばあちゃんの言葉で頑張れた。
- 息子も「お母さん5年がんばれば、きっといいことあるよ」と支えてくれた。
- 2006年9月に栃木県にしかない貴重な新種であることがわかり、新種シモツケコウホネと命名された。そのときは飛び上がって喜んだ。
- 新種であることが発表されると報道もされ、2ヶ月で2000人を超える人たちが見に来た。
- 2005年から毎日、つぼみ、花の数、水温、ペーハーを記録している。
- 県、市、圃場整備推進委員長などと話し合い、ここまでやってきたが、願いは「地元の人たちと一緒に」シモツケコウホネを守っていくこと。それがいちばんの課題。
繊細な彫りと大胆な彫りを適時に配して、彫刻図案構成の融合が図られている。その豪荘にして華麗な彫刻屋台の意匠構成である。……というもの。これは前から見てみたいと思いながらかなわないでいる。
彫り様式、技術等から文化文政期(1804~1829)の建造説と、明治15年の建造とする説がある。
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