2013/05/17の3

わらび野

買い出しの前に昼飯。助手さんに源平を教えてあげようと思ったが、そうだ、まだ行っていない人気店があった。
大室のわらび野。
いつも歯医者さんに行く途中、横目で看板だけ見ているのだが、まだ入ったことはない。
噂では人気店で休日はなかなかすんなり席に着けないとか。
今日は金曜日。念のためお昼時を外して、1時過ぎに訪ねたが、すでに玄関で待っている人たちがいた。

入り口が目立たないので、一瞬ほんとにここか?と戸惑う


靴を脱いで上がる店。すでに下駄箱いっぱい


でも、よく見ると席は空いている。僕らの前には若いカップルが待っている


一気に四人分くらい空いたので、一緒に案内されると思ったら、まだ待たされた。下駄箱がこうなってもまだ玄関で待たされる


ようやく案内された。着席した席はずっと空いていて、後ろの4人掛け座卓2つはずっと食べ終わった食器を下げていないまま空席


もりそば(680円)とかきあげ(550円)、野菜天麩羅(550円)を注文


窓の外。絶景と書いてあるWEBページもあったが、人造湖だしなあ
「釣り禁止 日光市」の看板の向こうで釣り竿を持った人たちがちらほら



ようやくありつけた。すでに時計は2時をさしている。もりそばと掻き揚げ


こちら野菜天麩羅。写真だと分からないが、サツマイモはまるまるどかんと揚げてあって、焼き芋一個分の大きさだった


このサツマイモ天が厚さ7センチくらいあった

確かに味はよい。蕎麦もほどよい風味と茹で具合。天麩羅もうまく揚がっている。
お客がほどよい人数であればすごく楽しめるお店だろう。
甘味もやっているので、蕎麦食いが「蕎麦食うぞ~」と気合いを入れて来る店ではないようだ。
お客のほとんどはカップル。あるいは年輩の女性。るるぶとかを見て来る観光客が多いのか、それともデートコースになっているのか??
席数が多いわけではないので、てきぱきやればもっとスムーズに動くだろうが、意地でもそうはしないというポリシーなのかもしれない。あるいは厨房と店内の案内のコミュニケーションがうまくいっていないのか。
お茶を急須でいれて出すというようなていねいさは、客が少ないときはいいのだが、さばけていないときはイライラさせられる。平日の昼時を外していてもこうだから、土日は推して知るべしか。「なかなか席に着けない人気店」は、「客の流れがうまくいっていないから待たされてしまう」のだった。
時間をゆったり過ごしながらおいしいものを食べて、お喋りして、というカップルなどにお勧め。実際にそういうお客さんが多かった。みんな甘味を頼んでいて、お喋りを楽しんでいた。
だから「ちょいと蕎麦でもたぐろうか」という江戸っこ風の食べ方をしたい人には向いていない。
お客さんにうまい蕎麦を……と案内するにも、待たされること必至だとすればリスクが高すぎる。他の店からは離れているので、混んでいるから次に行こう、という判断も難しい。来客は休日に来ることが多いしね。
蕎麦はおいしい。きっと甘味もおいしいのだろう。みんな食べていたし。でも、蕎麦と甘味を一緒にというのは……いいのか、べつに。
イルプラート(イタリアン)が平日から女性客で満杯なのと同じような現象なのかもしれない。

そば湯には岩のりを入れて飲んでくださいと言われた。なるほど、これはいいかも


大室ダムは周囲を散策できる公園になっているのだが


人造湖で四角い巨大なプールという風情


買い物はさがみやでやることにして、途中、薫風堂の前を通ったのでまたパンを買った
さがみやに入っている花屋さんはやたら安い。残念ながら今日は休みだったが……


この手の花はほとんどが70円。缶コーヒーより安い

家に戻って、また池を見て……家に入ろうとしたら家の前のU字溝の中でカエルが動いたのが見えた。
覗き込むと何匹もいる。ツチガエルっぽいが……??

一見ツチガエルだが……


グレーチングを外してU字溝掃除のついでに捕まえてよく見たら、みんなトウキョウダルマガエルだった


それにしても蕎麦屋多いなあ、このへんは。日光手打ちそばめぐりという蕎麦ガイドブックを見て、すでに行ったことがある店に○をつけてみた


百数十店収録されているこのガイドブックのうち、まだ10店しか行っていないのだなあ
あ……のぼるくんが……ねこみみの影ができちゃったよ

1)細くてつるつるっと食べられる更科系なら「しろやま」
2)野趣溢れる粗挽き系・10割蕎麦なら「源平」
3)平均的な(優等生的な)感じなら蕎麦子庵か「さくらい」
4)上品な味で外れがあまりないのは野点庵
5)地元の人たちが作った地元の蕎麦組合(経営共同体)が運営していて、名が知られているのは長畑庵と小代行川庵と水無湧水庵

……とまあ、うちの周囲だけでもいっぱいある。
蕎麦は人によってうまいと感じる蕎麦の種類が違うので、なかなか難しい。
とりあえずもう一度行きたいのは源平かな。さくらいと蕎麦子庵はお客さんが少ないようだけど、他の有名店に負けない味だと思うので、穴場。特に蕎麦子庵は夜8時まで休憩なしでやっているので、他のお店が閉まってしまった夕方でも食べられる。
さくらいは前に別の店だったところの店主が亡くなって、違う人が始めている。だからまだ地元でもよく知られていない。おいしいのでなんとか生き残ってほしい。
行川庵は日によって味がかなり違う。組合でやっているところは、日によって打つ人や茹でる人が違うからだろう。


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