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 たくき よしみつの 『ちゃんと見てるよ リターンズ』2023

 (週刊テレビライフ連載 過去のコラムデータベース)

 2023年執筆分


2023/01/10

役者向きの「じゃないほう芸人」リスト

 この年末年始は例年以上にお笑い番組の占拠率が高かったように思う。しかもかつてのようにとんでもなくいい加減で、手抜きで、ダラダラしたハズレが少なかったようにも感じた。それだけ芸人たちのレベルが上がり、競争も激しくなっているからだろうか。笑いで免疫力を高めてくれる彼らは現代の医療者といえる。
 ただ、売れる/売れないによる格差が激しすぎる。年末のM1は「人生が変わる」をキーワードにしていたが、極貧バイト生活から突然月収1000万円の生活に変わるようなドラマは必要ない。
 コンビの片方だけが極端に露出していくのも見ていて辛い。いわゆる「じゃないほう芸人」と呼ばれていた人たちが、その後、隠れた才能を開花させた例は多い。オアシズ大久保、フットボールアワー後藤、相席スタート山添、ハライチ岩井、平成ノブシコブシ徳井……。
 テレビのバラエティにうまくはまらず、消えそうな(すでに消えた?)人たちの中でも、ドラマや映画でなら活躍できそうな演技力の高い人たちはいる。はんにゃ川島、フルーツポンチ亘、ANZEN漫才あらぽん、とろサーモン村田……。今も十分活躍しているバイきんぐ西村、四千頭身石橋、アインシュタイン河井、ロバート山本といった面々も、リアルな演技を見てみたいと思わせる。
 ついでに、今後コントや漫才以外でもテレビ界に重宝されそうな人材として、男性ブランコ浦井、錦鯉渡辺を推したい。10年後にクイズ番組の司会をしていてもおかしくない。
 芸人たちの才能をしっかり伸ばして人生を作ってあげる立場の事務所や番組制作者の責任は重い。

2023/01/23

駅伝中継に不可欠なのは「愛」である

 日本の「国技」は相撲ということになっているらしいが、実は駅伝なのではないかと思う。駅伝シーズンになる秋から冬にかけては、テレビでの中継も増えるが、見ていて思うのは、中継における「愛」と「熱」の格差があまりにも大きいことだ。
 特にひどいのがNHK。CMを挟まなくていいNHKは本来スポーツの生中継に向いているはずなのだが、とにかく面白くない。昨年のサッカーW杯の中継でも、NHK地上波での中継よりもネットのabemaで観たほうが本田圭佑の解説が聞けて面白いと話題になった。
 駅伝では全国高校駅伝や都道府県対抗駅伝の中継をNHKが担当しているが、中継の仕方に「愛」も情熱もない。無理矢理盛り上げる必要はないが、漫然と映像を流しているだけの時間が多すぎる。
 箱根駅伝の中継を担当する日本テレビでは、「全選手の名前を最低1回は放送に乗せよう」という指針を持っていると聞いた。普段は話題にならないような町や学校出身の選手が晴れの舞台で走る。その意味をいちばん分かっていなければいけないのはNHKではないのか。
 中継所での襷渡しの映像も、下に全選手の選手名と出身校をどんどんテロップで入れるとか、せめてそのくらいの工夫はしてほしい。
 中継所まであと何kmという表示も、常時出しておいてほしいし、解説者も含めて、増田明美レベルではなくても、全選手に対して短いエピソードを瞬時に挟み込めるくらいの予備取材と調査をしなさいよ。アナウンサーの中にそうした人材が育たないことも問題。WOWOWのテニス中継を見習いなさい。あれは愛がある。

2023/02/06

札幌五輪日の丸飛行隊を知る世代の興奮

 2月5日、ドイツのビリンゲンで行われていたスキーW杯ジャンプ女子個人第17戦で、伊藤有希、丸山希、高梨沙羅が1~3位になり表彰台独占という快挙を達成した。
 これを書いている私は来年古稀(数え70歳)を迎える爺である。
 爺の世代は、スキージャンプで日本選手が表彰台独占というと、札幌五輪70m級(当時はラージヒル、ノーマルヒルではなく、90m級、70m級といっていた)の笠谷幸生、金野昭次、青地清二を思い出す。
 爺はたまたまこの中継をNHK BS1で生で見ていたのだが、日本選手の表彰台独占が近づいてきても、アナウンサーも解説者も特に興奮した様子はなく、静かな口調で中継していたのが不思議だった。そっか、札幌五輪は1972年。50歳以下の世代は生まれてもいないのかと気づいた。
 ちなみに優勝の伊藤は日本選手中最年長の28歳。常に年下の高梨の華々しい活躍を後ろから見ていた。
 丸山は昨年左膝に重症を負い、北京五輪に出られなかった。そこから復帰してこれがW杯初表彰台。
 小柄な高梨は度重なるルール改定にいじめられ、北京五輪では理不尽とも言えるスーツ規定違反で失格。
 そうした辛い時を経ても諦めずに掴んだ最高の瞬間だったが、テレビだけでなく、他のメディアでもあまり大きく取り上げられなかった。
 今回の台は特に大型で、この日は悪天候もあり、転倒者が続出。そんな中で小さな女性が目の前に白い壁がグングン迫ってくるのに思いっきり前傾して137mとか飛ぶのよ。その勇気! さすが伊藤「ゆうき」!
(最後はしょーもない駄洒落かよ。爺だから許してちょんまげ) 

2023/02/20

エキストラ役者の演技の質を考える

 BSで海外ドラマを見ることが多い。海外ドラマと国内ドラマの質の差は今なお大きいのだが、脚本がしっかりしていて、キャスティングも適切なら、役者の質については、子役も含めて、日本の役者の演技力はずいぶん上がったなあと思う。
 しかし、今なお圧倒的な差があるのはエキストラの演技だ。
 例えば、主役級の男女が激しく口論しながら道を歩いていくシーンがあるとする。すれ違う歩行者はエキストラだが、何も目に入らない、聞こえないかのように背筋を伸ばしてサクサク歩いて行く。普通は「何事か?」と、通り過ぎた後にチラッと振り返ったりするでしょ。
 刑事ドラマで、容疑者の部屋や資料室で膨大な書類の山から手がかりを探し出そうとするシーン。国内ドラマでは必ず主人公やその相方などが見つけて「これは?!」などと大袈裟な声を上げる。しかし膨大な書類の山を調べるなら、助っ人もまじえた複数人で調査するほうが自然で、リアリティもある。海外ドラマでは、そのシーンにしか登場しない女性巡査などが見つけて、そっと主人公の元に届けたりする。顔もちゃんと映らないエキストラが、ワンポイントで重要なシーンを作っているのだ。
 こうしたエキストラの使い方の差、演技の差で、そのドラマのクオリティが大きく変わってしまう。
 もちろんこれはエキストラ役者や脚本家の責任ではない。撮影監督や演出家の問題だ。すれ違う通行人が一瞬主人公らに視線を向けることさえ許さず「余計なことは一切せず、ここからあそこまで歩け」とか指示しているのだとしたら、いい加減に考え直してほしいものだ。


2023/03/06

タレントに頼りすぎて自滅の『ぽかぽか』

 フジテレビの昼帯番組というと、爺は『笑っていいとも!』の生放送開始前のリハーサル現場を見学取材したり、『ライオンのいただきます』の初回生放送直後、司会に大抜擢された小堺一機に単独インタビュー取材したことなどを思い出す。かれこれ40年近く昔のことなのだなあ…。
 『笑っていいとも!』が2014年3月に終了した後は、坂上忍がMCで奮闘した『バイキング(MORE)』が8年続いたものの、後を受けた『ポップUP!』はわずか9か月で終了。ドタバタの中で始まった『ぽかぽか』は、タモリの『いいとも!』路線への回帰ともいわれたが、早くも4月から放送時間短縮だそうだ。
 苦戦の原因は主に2つあると思う。
 1つは、あまりにもタレントの話術やアドリブ能力に頼りすぎていること。ハライチと神田愛歌のMC起用はいいとしても、3時間の長丁場、ろくな企画もないのにタレントたちの喋りでもたせるのは無理だ。
 もう1つは、コーナー企画の凡庸さと意識の低さ。特に金曜はひどい。
 改革案としては、地方局制作番組紹介枠では、ただ地方局番組を流すだけではなく、コラボ要素も入れて地方の素人人材などを生かす意識を持つ。途中でライオンのグルメ情報が必ず入るのだから、他でのグルメネタは極力減らして「人間力」や「文化」といったものを発掘していく努力をするといったことかな。「本物」や真面目さが持つ力は、タレントのその場限りの話術などより強い。場合によっては、知られていないミュージシャンや芸人などに15分くらいまるまる時間を与えるとか、そのくらい大胆な企画を入れたらどうか。


2023/03/20

「マスク依存症」とロケ番組の関係

 3月13日、もともと「任意」であったはずのマスク着用が「個人の判断に委ねられる」とPRされた。改めて厚労省のサイトを見ると、今までは「屋外では季節を問わず原則不要。屋内では距離を確保でき、会話をほとんど行わない場合を除き着用を推奨」だったものが、3月13日からはすべて「着用は個人の判断が基本」となったらしい。
 しかし、3月13日以降も、屋外で行き交う人たちはほとんどマスクをしたままだ。テレビではだいぶ前から、スタジオ内ではマスクをしていないのに、外に出た途端マスクをするという異常な状況が続いていた。ロケ番組などでタレントが全員マスクをしている姿を見させられていたことも、日本が「いつまでもマスクを外せない国」として世界から取り残された原因の1つではないか。
 そんな中、3月18日の『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京)では、出川もゲストもスタッフも、最初から最後まで素顔でロケを押し通す姿が見られた。免許証を忘れるという大失態を犯した竹内涼真が民家を訪ねたとき、玄関前で一瞬マスクを着けた姿が映ったが、次の屋内シーンではしていなかった。家の中で一般人家族と遊んでいるときも素顔のままだった。
 多分、この番組が「静かなるノーマスク宣言」をした最初ではないだろうか。爺はこの番組を毎回欠かさず録画して見ているが(暇だな)、これでますます番組への好感度が上がった。テレ東には、逆に異常なまでにマスクにこだわっている人気ロケ番組が複数あるが、ぜひ「出川組」の後に続いてほしい。子供たちに「まともな世界」を見せてくれ。


2023/04/04

ロケ番組裏側ドキュメントを見てみたい

 前回『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京)のことを書いたが、あの手の「アポなし旅ロケ番組」って、一体どこまで「ガチ」なんだろう、といつも思う。
 例えば同じテレ東の『なぜソコ?』で「秘境」に住む人を訪ねるというシリーズは、目的地まで普通に車が入れる道があるのにわざわざ何時間も歩いて行くような演出をしてみたり、「たまたま」集まっていた風な村人に「ああ、昨日車で来ていた人か」なんて言われたりしている。
 やはりテレ東の「土曜スペシャル 大久保・川村の温泉タオル集め旅」では、毎回入浴後にタオルを買って、そのタオルに施設名称のロゴが印刷されているかどうかでポイントを稼ぐという趣向だが、受付カウンターで売られているタオルは、必ずロゴ部分が見えないように折りたたんである。普通はロゴが見えるようにパッケージされているはずで、事前にスタッフが購入して取り出し、たたみ直しているのは明らかだ。
 そうした演出を「ヤラセ」だなどと騒ぐつもりは毛頭ないのだが、スタッフが裏でどんな苦労をしているのかにとても興味がある。
 旅のルートを考え、下調べするところから始まり、ドローン撮影スタッフ(専門の外部業者?)がどのポイントでどういうタイミングで空撮を入れればいいかシミュレートしたり、アクシデントが起きて急遽「プランB」「プランC」に切り替えたり、苦労は相当なものだろう。
 そんな番組制作の裏側を見せる「ドキュメンタリー番組」があったらぜひ見てみたいが、絶対に見せてもらえないよね。それこそ「ドキュメンタリー」なんだがなあ。


2023/04/17

『グレースの履歴』に見るNHK改革?

 NHKのドラマは、夜ドラが自滅気味につまらなくなった一方で、朝ドラは牧野富太郎をモデルにした『らんまん』で、長かった超低迷・駄作路線から抜け出して少し盛り返す兆しを見せるなど、このところちょこちょこ変化が見られる。
 そんな中で『グレースの履歴』(NHK BSプレミアム/BS4K)は久々の快作ではないだろうか。
 このドラマではNHKの分厚い壁を破るような「改革」が見られる。
 まずは、原作・脚本・演出を「社外」の源孝志がすべて担っていて、NHK内のスタッフがほとんど口出ししていないと思われる点。
 NHKのドラマでは、原作がよくても脚本で台なしにしていたり、脚本がよくても演出がどうしようもなかったりといったことがよくあるのだが、一人が全部を手がけるこのドラマでは、よくも悪くも作者の意図がストレートに結果に出やすい。
 もう一つは、ドラマの中でホンダという自動車メーカーが重要な「役」を担っている点。山口百恵の「プレイバックPart2」の歌詞にある「真紅なポルシェ」を「真紅なクルマ」に替えて歌わせたりしていたNHKが、ドラマの中で何度も「ホンダ」「エスハチ」を台詞として言わせ、登場人物はホンダの社史まで解説している。もちろんこれはホンダS800というクルマが物語の準主役とも呼べる重要な存在なので当然なのだが、これをドラマ化することを決断させるのにもちょっとした裏の「ドラマ」があったのではなかろうか。
 ドラマ自体はあちこちに不自然な描写や無理矢理な流れがあるものの、とにかく面白い。このドラマが「NHK改革」を進めるといいな。

2023/04/24

『大河への道』に見る皮肉と希望の光

 最近WOWOWで映画『大河への道』を見た。立川志の輔の落語が原作ということで興味を持ったのだが、期待以上のいい作品だった。文政4(1821)年に完成した「大日本沿海輿地全図」という日本地図製作を指揮した人物である伊能忠敬の話だと思ったら、冒頭で忠敬はいきなり死んでしまい、最後まで登場しない。忠敬の死を隠して地図を完成させた弟子たちと、それに応えた幕府の天文方役人・高橋景保が活躍するお話だった。主役とも言える高橋景保を演じる中井貴一は、志の輔の落語を観て映画化を考えたという。
 興味深いのは、映画のあちこちにNHK大河ドラマへの皮肉ともとれる描写や台詞が散りばめられていることだ。映画の中で、気むずかしい老脚本家(橋爪功)が、過去の人気テレビドラマで自分の意思に反して視聴者ウケする予定調和的な終わらせ方をさせられたことが原因で筆を折ったことを明かしたり、大河ドラマを呼べればご当地人気で地元が潤うとか、無名の人物を主人公にした大河ドラマなど企画が通るわけがない、などなど。歴史を作った埋もれた人物たちの物語に光をあててこその歴史ドラマではないかというメッセージが込められている。志の輔も中井もNHKに重用されているが、テレビで成功しているだけでなく、自分の土俵を守り、しっかり勝負しているところがすごい。
 こうした精神こそ、今のテレビ業界、エンタメ業界に欠けている。
 テレビマンにも、保身だけでなく、そうした志を持ち続けてほしい。演者や作家に質の高い勝負をさせる場を提供することが自分たちの仕事なのだということを忘れずに!。
 

2023/05/16

『日曜の夜ぐらいは…』の見方がムズ

 日本のドラマはNHK BSでときどき大当たりがあるくらいで、見ることはあまりないのだが、『日曜の夜ぐらいは…』(朝日放送制作)は、岡田惠和の脚本ということで録画して見ている。これを書いている時点ではまだ第3話までだが、これはもう最終回まで見てしまうだろう。
 3人の女優の演技もしっかりしているし、脇を固めるベテラン役者陣も安心して見ていられる。ストーリーも展開が乱高下して飽きさせない。よくできているなと思う。
 ただ、話の持って行き方が強引で、場面場面での演技の味付けも強すぎるのが引っかかる。特に、嫌な役柄の人たちの描き方が極端すぎて違和感を覚えるのだ。
 若い視聴者はどんな感情を抱くのだろう。主人公たちと同世代の自分を投影して疲れてしまったり、辛くなりすぎて拒否感が出る人もいるんじゃないかな。こういう時代だから、あの3人ほど極端ではないにしろ、似たような境遇の若い人たちはたくさんいるはずだ。辛い毎日を送っている人が見るにはきつすぎる描写が多いんじゃないかな。
 3話まで見た感じだと、お金で幸せにはなれないよ、大切なものは信頼しあえる人とのつながりだよ、みたいな結末に持っていきそうな予感が強まっているけれど、そういう予定調和的な話にはさせず、なおかつ随所にひねりがありつつ、救いのある終わり方なるといいのだが……。
 テーマを真面目に追求するあまり、最後までカタルシスが得られない、というのは最も避けたいパターン。岡田作品ではよくあるし。さてどうなるか。制作陣も視聴者も、向き合うのが難しいドラマになりそうだ。
 

2023/05/29

THE SECONDの「改革」は成功したか?

 今年から始まった『THE SECOND~漫才トーナメント~』は、M-1やTHE MANZAIで優勝していない、結成16年以上の漫才師によるコンテスト。2月から予選がスタートして、5月20日に最終決戦がフジテレビ系列で4時間10分にわたって生放送されたが、様々な「改革」が見られた。
 まず、ネタ披露時間は6分でM-1の1.5倍。審査員は一般の漫才ファン100人。点数の付け方は1点(つまらない)、2点(面白い)、3点(とても面白い)の3つから選び、100人の合計点の高いほうが勝ち抜くというトーナメント方式。M-1で問題にされる「出番が早いと不利」「審査員の点数の付け方が片寄っている」などの改善を意図している。
 タイムマシーン3号、なすなかにし、ランジャタイ、流れ星☆、プラス・マイナスといったテレビでよく見るコンビが予選段階で次々に敗退し、決勝に残ったのはマシンガンズとギャロップというテレビではほとんど見ることのない2組だった。結果、実力があるのに売れていないベテランに光をあてるという意図も成功したといえるだろう。
 マシンガンズはネタが尽きて、決勝の点数は最低点だったが、ほぼアドリブでやりきった根性と地肩の強さは業界にアピールできたはずだ。これから起用が増えるのでは?
 で、最も強烈だったのは最初に登場した金属バットの「諺の意味を説明する」というネタ。今の閉塞感だらけのテレビ界に小さいながらも風穴をあけてくれて、我が家ではこの時点で「もうこれが優勝でいい」というくらいウケたのだが、詳しく解説する度胸も字数もないので、このへんで「よし、帰ろう!」。


2023/06/12

テレビにおける「日本語の崩壊」加速?

 今回はジジイ臭い話を一席。
 「私、タコって[食べれない]んですぅ」というのに出てくるいわゆる「らぬき言葉」。今までは字幕を出すときは「食べ[られない]」と直していて、さすがに編集マンはそのように教育されているんだなと理解していた。ところが最近では「食べれない」のまま字幕にする例が増えた。
 ジジイがまたつまらんことで文句をこいてると思うでしょ? まあね、言葉は時代とともに変化するものだから、大勢の人が使うようになればそういうものだとして辞書に掲載されるようになる日も来る。
 例えば「全然」という副詞は否定表現にしか使わないとされていた副詞だが、今では「全然いいよ」みたいに肯定の強調として普通に使われている。若者言葉では「[滅茶苦茶]いいよ」や「[普通に]いいよ」というのもある。滅茶苦茶>全然>普通に……の順でいいのかな。
 ただ、さすがに許容したくないのは助詞の誤用。先日見ていた「ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV」(フジテレビ)では、字幕どころがデカデカと画面いっぱいに出す表示に「声が出やすくなる下着[が]売っている」とあった。見ていたかみさん思わず「日本語が崩壊している」と呟いた。いうまでもなく、「売っている」の主語は下着ではなく店 or人だから「下着[を]売っている」か「下着が[売られて]いる」が正しい日本語。これは全然よくない。
 しかしまあ、報道番組が嘘を承知で政治的忖度しまくりのニュースを右から左へ流したり、歪曲どころか捏造演出までする「崩壊」に比べれば、日本語の崩壊なんてどうということないのかもしれないけれど。


2023/06/26

2023年前期版・クイズ番組通信簿

今回はいくつかのクイズ番組寸評を。

2023/07/07

昨今の国内制作TVドラマへの雑感

 テレビで国内制作のドラマを見ることはほとんどなくなった。特に刑事物や謎解き推理ものは皆無。BSやWOWOWで英国や北欧ミステリーを見た後に国内制作の刑事物を見ると、ドラマというよりは誇張した演技のバラエティ番組かと思う。
 それ以外では『日曜の夜ぐらいは…』(朝日放送制作・テレ朝系放送)は断トツで高評価したい。以前このコラムで「予定調和的な話にはさせず、なおかつ随所にひねりがありつつ、救いのある終わり方になるといいのだが」と評したが、まさにそういう終わり方に持っていった感じ。
『グランマの憂鬱』『テイオーの長い休日』はどちらも企画・市野直親で東海テレビ制作。萬田久子、船越英一郎というベテラン俳優を、今までの役柄を生かしつつも調味料を加えて「味変」させたような作品。予定調和の筋書きと誇張された演技は相変わらずだが、箸休め感覚で見るにはちょうどいいかもしれない。
 相変わらずひどいのはNHK総合(地上波)のドラマ群。朝ドラの壊滅的劣化は『らんまん』でなんとか止まったかに思えるが、他はほとんど迷走を続け、救いがたい状況。
『お笑いインスパイアドラマ「ラフな生活のススメ」』なんかはその典型。Aマッソ加納の脚本と言うことで見てみたが、内容も演技も壊滅状態。おそらくダメ企画をごり押しする制作陣が余計な指示を出しているんだろう。『グレースの履歴』のような秀作はBSでしか作れないのか。『グレース~』は「広末騒動」が起きる前に放送してしまってよかったね。今思えば、あの役どころに広末涼子はピッタリだったんだなあと、改めて納得してしまうのだった。


2023/07/24

バス旅番組の改革案が迷走している

 テレビ東京にはいわゆる「バス旅番組」がいくつもある。元祖は多分2007年に始まった『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』で、制限時間内に路線バスだけを乗り継いでゴールを目指すというもの。ここから2チームが競争するパターンや「バスvs鉄道」「陣取り合戦」「鬼ごっこ」などのバリエーションが生まれた。
 で、元祖の「乗り継ぎの旅」は中断していたが、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅W』という形で新装開店した。女性3人(赤江珠緒、三船美佳、高城れに)が3泊4日で目的地を目指すというもので、第1回が7月22日に放送された。
 好評だとの記事もあるが、爺としてはこれは大失敗だったと思う。
 まず、3人のキャラが似ていて、ただワイワイ騒いでいるだけ。戦略担当、体力担当、お笑い担当といった役割分担ができていない。無理矢理盛り上げようと空回りしているシーンも多かったし、ドラマ性がない。これで長尺番組は辛すぎる。
 必要なのはタレントを揃えることではなく、番組のゲーム性、ドラマ性を高めることだ。例えば「運命の分岐路編」なんてのはどうだろう。
 この手の番組は事前にいくつものルートを想定して「最適解」「次善の策」「ドボンルート」など、いくつものシミュレーションをしているはず。そのいくつかの分岐点で複数チームがどれかのルートを選ばねばならない。どのルートを選ぶべきか、チームの智将を軸に検討し、決定優先権はゲームで決める。不利なルートを選ばざるを得なかったチームが根性で空白区間を歩いて突破し、最適解を選んだチームに勝つといったドラマも生まれるかもしれない。


2023/08/03

『らんまん』をさらに楽しむ方法?

 放送中のNHK朝ドラ『らんまん』は、植物学者・牧野富太郎がモデルだが、実際の富太郎はドラマ以上に「変な人物」だったようだ。

 ……と、まだまだ書き切れないほどのハチャメチャぶり。埋もれた歴史が掘り起こされて実に興味深い。

2023/08/20

世界陸上の中継がずっと見やすくなった

 これを書いているのは8月20日の夜なのだが、ブダペストで行われている世界陸上のテレビ中継が従来よりずっとよくなっているのが嬉しい。
 スポーツ観戦の楽しみ方は人それぞれであり、感動の方向性を強制される演出は邪魔だ。もちろん素晴らしい記録が出たり、予想外のドラマが起きたりしたときの驚きは共通なので、中継の中でアナウンサーや解説者が思わず絶叫したりするのは重要な要素なのだが、世陸を楽しみにしている人が見たいのはあくまでも競技そのものだ。反論・炎上を恐れず言うならば、過去13大会連続でメインキャスターを勤めてきた織田裕二・中井美穂のコンビがいなくなって、陸上競技本来の魅力をじっくり楽しめるようになったと感じる。
 例えば、難民から世界のトップになった選手がゴール直前で転倒して敗れるが、その後、優勝した選手を笑顔で祝福する。スタジオの映像が減った分、そうした一瞬の場面が映し出されることも増えた。競技の前の解説者の説明に「なるほど」と気づかされることも増えた。
 今回からサブトラックリポートとハードル競技の解説に起用された木村文子(元100㍍H選手)も実にうまくこなしていて、第二のQちゃん、増田明美になっていく予感。
 今日(20日)は、高野進が32年間持っていた男子400㍍の日本記録(日本選手唯一の44秒台)が32年ぶりに更新された。爺は旧国立競技場で高野が外国選手を次々に抜いて1着でゴールするシーンを生で見ていたので、灌漑ひとしおだった。
 アフリカ系の脚の長い選手や大柄な白人選手を相手に頑張るアジア人の姿は、やっぱり感動するんだわ。

2023/09/04

「世界」と「ミステリー」の大安売り番組

 ある日、番組表のゴールデンタイムに『ワールド極限ミステリー』(TBS)と『世界の何だコレ!?ミステリーSP』(フジテレビ)という、似たタイトルの番組が並んでいた。しかも3時間と2時間の長尺番組。
 他にも『世界が騒然!本当にあった(秘)衝撃ファイル』(テレ東)、『世界まる見え!テレビ特捜部』(日テレ)などなど、地上波テレビでは「世界」「衝撃」「極限」「ミステリー」といった単語が大安売り状態で使われている。
 この手の番組には共通したいくつかのパターンがある。まずはUFOとかUMAとか事故動画、怪奇現象的動画などを動画サイトや海外番組から拾い集めて「すごいですね~」「これ本当!?」とあおるパターン。
 もう一つは、海外の凶悪事件や生き残り体験実話を紹介した番組を買ってきて、そこに日本語のナレーションや簡易吹き替え(口の動きと合っていなくても気にしない)を被せて再構成してみせるパターン。どちらも内容が刺激的だと視聴者を引っ張れるので、安上がりに長尺番組を作るのには便利なのだろう。
 後者の海外の事件紹介パターンでは、やたらと同じ場面を繰り返して時間を引き延ばしたり、スタジオに芸能人を複数座らせて「ひどいな」「何これ?」「信じられない」などというしょーもないコメントを被せ、作った表情をワイプ画面で抜くという、邪魔なことをやる。そのタレントに払うギャラの分で、無名のエキストラ役者だけでそこそこ見応えのある再現ドラマをオリジナルで作れるんじゃないかと思ったりもする。
 「自分たちで作る」という気概を失ったらテレビ文化は終わりよ。

2023/09/19

芸人に「任せる」番組ほど面白い論

 お笑い芸人を使うバラエティ番組の面白さを決める一つの公式がある。「芸人に任せる度合」が大きいほど面白いという公式だ。
 もちろん、任せられるほど実力のある芸人でなければならない。具体的には、かまいたち、麒麟川島、くりぃむしちゅー、ららんどサーヤ、千鳥大悟、千原ジュニア……といった面々。その次には、どんな場面でも個性を発揮して面白く見せてくれるハナコ、なすなかにし、錦鯉、ずん・飯尾などがいて、これから出番が増えるかもしれないネルソンズ、や団、天才ピアニスト、マシンガンズ、どぶろっくあたりが続く。
 このくらいの人たちになると、番組制作側がつまらない企画や演出を押しつける度合が高くなればなるほど面白さが削がれ、逆に任せてしまえばそれなりに面白くしてくれる。
 前者のいい例は『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』(関西テレビ制作)。千鳥、かまいたち、華丸大吉という実力者を揃えながら、毎回ゲームをやらせるという番組側が用意した「枠」の中に押し込めることで面白さを殺してしまっている
 後者の代表は『かまいたちの掟』(TSKさんいん中央テレビ制作、BSよしもとなどでも放送)、『ヤギと大悟』(テレビ東京)、『有吉の壁』(日本テレビ)など。『かまいたちの掟』は制作側は暴走する二人をまったく制御できず、まさに「任せっぱなし」。結果、かまいたちの冠番組の中でいちばん面白い。『有吉の壁』は、同じ日テレの『エンタの神様』が芸人を枠にはめすぎてつまらなくなっていったケースの逆をいって成功している。制作側には皮肉な話だけれど、そうなのよね。


2023/09/30

『らんまん』に見る脚本家の優しさと凄み

 NHKの朝ドラ『らんまん』は、駄作続きだった朝ドラを救う良作だった。以前当コラムで、モデルになった牧野富太郎がトンデモな人物だったということを書いたが、富太郎とは違い、ドラマの中の万太郎は、ずるさや嫌らしさを極力排除した人物として描かれていた。史実では「牧野日本植物図鑑」が刊行されたのは妻・壽衛の死の12年後だが、ドラマでは寿恵子が生きているうちに完成したことになっているし、寿恵子の臨終シーンもなかった。これらは脚本家の優しさである。ラストは甘すぎてどうだかな~、とも思ったが、このドラマは、それまでに多くの問題提起や主張をしっかり折り込んでいて、その点を高く評価すべきだ。
 大学や政界の権威主義の弊害。台湾への植物調査の場面で描かれた民族差別や植民地政策の問題。関東大震災では、民衆が結成した「自警団」による朝鮮人虐殺も描かれるかと注目していたが、直接の描写はなかった。息子から「勝手に自警団を称して暴れまわっている者が現れた」から危険だと制止されるのを振り切って万太郎が十徳長屋に向かう途中、その自警団に止められて問答するシーンがある。万太郎が自警団に「根津の十徳長屋に(行く)」と答えると、なぜか通してもらえる。このシーンが、朝ドラでは扱わせてもらえない史実をギリギリの描写で伝えたのではないか、とネットで話題になった。朝鮮人はザ行とガ行がうまく発音できないので「15円50銭」と言わせてテストしたという。万太郎が「じっとくながや」と言えたので通したというわけだ。そうであれば脚本家の力量とこころざしに拍手喝采だ。長田育恵おそるべし!


2023/10/16

「中山がいないマラソンはつまらん」

 10月15日、大雨の東京でパリ五輪マラソン代表を決めるMGC(マラソングランドチャンピオン)大会が行われた。上位2名が代表内定となるレースで、男子は小山直城と赤﨑暁、女子は鈴木優花と一山麻緒がそれぞれ1、2位で代表に内定した。
 男女とも最近の国内マラソンレースでは断トツにドラマチックな展開で、最後まで目が離せなかった。
 男子はTBS、女子はNHKで生放送されたが、スタート前にたっぷり時間をとっていながら、一山を除く3選手は、レース前にダークホースとしても名前を挙げられなかった。過去の実績や知名度だけで数人のみを優勝候補だと祭り上げる姿勢は、情報収集不足というだけでなく、各選手への敬意が足りない。解説者の言葉もありきたりでつまらなかった。
 男子は大雨の中、川内優輝が一人飛び出し、1987年の福岡国際マラソンの中山竹通を彷彿とさせた。その川内は翌日TBSの『ひるおび』に出て「川内ならどうせ落ちてくるからと舐めていたんでしょう」などと饒舌に語り、解説役で呼ばれた藤原新よりはるかに番組を盛り上げていた。歯に衣着せぬ物言いも「(瀬古よ)這ってでも出てこい」の中山節に通じるものがあって小気味よい。
 爺の世代の陸上ファンは、1992年のバルセロナ五輪以降は「中山がいないマラソンはつまらん」と嘆きながら、日本マラソン界の衰退を見てきた。もはや記録ではアフリカ勢に勝てるとは思えない。せめて、野武士のような戦いをするランナーが出てこないものかなあ。女子優勝のゆうかりん(鈴木優花)が第2のQちゃんのように成長していくことを祈りつつ、爺は死ぬまで陸上ファンさ。


2023/10/30

バラエティロケ番組の「バランス」理論

 いわゆる「バラエティロケ番組」は「芸人やタレントの話術に頼る系」と「取材先の濃厚な面白さやハプニング性に頼る系」に大別される。
 前者の代表は『ヤギと大悟』、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』、(どちらもテレ東)、『かまいたちの掟』(TSK)などで、タイトルになっているタレントの「喋り」やリアクションがないと成立しない。なすなかにしなどはこのタイプに特化した芸人といえる。
 後者の代表は『ポツンと一軒家』(朝日放送)で、芸人やタレントは一切出てこず、突撃ロケのハプニング性や取材先の個性に頼り切る。
 前者の変型として、バス旅シリーズや『千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅』、『鉄道沿線歩き旅』、『はらぺこぱ1g1円ローカルグルメはしご旅』(すべてテレ東)、『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレ朝)などの、「やたら歩かせて疲れる姿を見る」系も多い。この系統は制作側のサド嗜好が強すぎて白けるので、改良・改善が必要ではないかという意見は以前にもこのコラムで書いた。
 他に、最初から取材先とガッチリタイアップしている「ロケ先PR番組もどき系」というのもあるが、これは当然のことながらつまらない。
 要するに、バラエティロケ番組はゲーム性、ハプニング性、タレントの話術などのバランスが難しい。
 最近、このバランスがなかなかうまくとれているなと感心したのが『秋山ロケの地図』(テレ東)。事前に大きな白地図を張り出して、住民に秋山が訪れてほしい場所を書き込ませるという趣向。前述の各要素がいいバランスで絡み合って、成功例かなと思っている。


2023/11/13

コンプラお化けが増殖中で息苦しい

 爺はSDGsとかグローバルスタンダードとか、その手の言葉が嫌いである。間違った知識や意識を植えつける手段として使われるケースが多々あるからだ。学校給食にコオロギ食品を使うのがなんのSDGsなんや? 「グローバル」って、どこの世界のことを指してるんや? 欧米か?(タカアンドトシ風に)
 コンプライアンス(コンプラ)というのも、本来の良識レベルからどんどんはみ出して暴走し、今では「言葉刈り」や事前検閲に近いような息苦しさを感じることが多い。
 先日の東日本女子駅伝をテレビ観戦中のこと、妻さまが「この子の名前、なんて読むの?」と呟いた。
 4区を走った選手の区間1位が「男乕」、2位が「一兜」という名字。
 う~む、確かに読めない。後で調べたら、「おのとら」と「ひとつかぶと」で、それぞれ全国で推定約70人と200人の難読名字さんだった。
 で、そのときもふと思った。中継アナはもちろん、いつも小ネタ情報を散りばめる解説の増田明美でさえ、選手の名前のネタには絶対に触れないのは、やっぱり「コンプラ」を意識しているのかな、と。「おのとらさんとひとつかぶとさん。どちらも強そうな名前ですよね」とか言ってもよさそうなものなのに。
 ましてや体型や容姿については一切触れない。長距離選手らしからぬ重そうな選手に対して「力強い走りですね~」とさえ言わない。若い女性たちだからなおさらなのだろうが。
 バラエティ番組でさえ、こういう「空気」を感じることが増えた。そんな中で、やはり相手を傷つけないツッコミの天才は千鳥・大悟だな。漫才の何百倍も面白いもんね。


2023/12/15

NHKのBSが1チャンネル減った「効果」

 12月からNHKのBSチャンネルが1つ減ったのだが、あまりにも話題にならないのが不思議だ。地上波で「Eテレがなくなります」となったら、かなりの騒ぎになるのでは?
 騒がれない理由を考えてみると、
①NHKのBSは再放送が多くて、チャンネルが1つ減ってもレギュラー番組はほぼ減っていない
②BS4Kで同じものをやっている
③そもそもBSは見ない人が多い
 ……ということかな、と思う。
 しかし、①に関しては「NHKは今の番組はひどくて見る気がしない。過去の番組ほど見応えがある」という「過去番組こそプレミアム派」みたいな視聴者層が一定数いる。実際、そうした人たちからは大ブーイングが起きているようだ。
 過去の番組はNHKオンデマンドでも見られるというが、そっちは「見放題パック」990円と、高額な有料サービスで、無料の民放系のTVerや契約者は無料で見られるWOWOWオンデマンドに比べて二重取りのようで腹が立つという人が多いだろう。
 ②は深刻な問題で、何のための4Kなのかが分からない。そもそも、うちのテレビ(60型)で見ても、2K放送と4K放送の違いなんてほぼ感じない。4Kのほうが少し画面が明るい気がする…という程度。「安いテレビだからだろ」と言われるだろうけど。
 ③は未だにかなり多数派なのかもしれない。通販番組や過去のドラマの再放送ばかりだしね。ましてや8Kの馬鹿らしさよ。誰のための電波?
 要するに、いい番組を作れない「貧しい国」になっているんだよなあ。資金よりも精神の貧しさが大問題。それを実感させたのが「チャンネル減効果」なのかね?



『真・日本史』第1巻・第2巻・第3巻発売!


『真・日本史(3) -馬鹿が作った明治』

明治「維新」がいかに愚劣なクーデターであったかを告発する本は多数出ている。本シリーズの第2巻でも、戊辰クーデターは「維新」などと美化されるものではなかったことを順を追って解説したが、そのクーデター後に始まった明治という時代を作った明治新政府は、やはりダメダメだった。副題では思いきって「馬鹿が作った」と言いきっているが、では一体どのへんが馬鹿だったのか。
例によって、講師と生徒一人の対話形式で、講談を聞いているようにスラスラ読める。

 -----内容の一部-----

οゴシップ記事から見えてくる明治政府の主役たちの素顔(女狂いの伊藤博文、渋沢栄一/黒田清隆の「妻殺し」/彼らの裏に見え隠れするロスチャイルドの影)
οないないづくしで発進した明治政府/兵制と御親兵を巡る対立/廃藩置県というクーデター/福知山線事故は明治政府の責任?
ο征韓論という病理/台湾出兵というガス抜き策/欧米にしてやられた以上のことを朝鮮にした日本
ο廃仏毀釈という悪夢/破壊されたのは「もの」だけではなく人々の心
ο司法卿をまともな裁判もせずに斬首・晒し首/西南戦争の実相
ο渋沢栄一成功物語の裏にある藩閥政治/渋沢は日本初の銀行の「創設者」ではない/渋沢と岩崎弥太郎の違いと共通点
ο自由民権運動とは何だったのか?/板垣は藩閥政治が産み落とした鬼っ子/福島事件の実相/板垣は死せずとも自由は死んだ?
ο薩長閥 vs 大隈・板垣の権力闘争/大日本帝国憲法は「伊藤憲法」/大日本帝国憲法という呪い
ο日清戦争への助走/当時の中国と朝鮮もトンデモな政体だった
ο日清戦争と日本の戦争依存症/大院君vs日本の裏工作対決
ο日露戦争勝利という歴史の番狂わせ/ポーツマス条約という「成功」を理解できなかった日本国民
ο満州と朝鮮への進出という毒饅頭/ハーグ密使事件と伊藤の韓国保護政策/伊藤博文暗殺で韓国併合が加速
ο大逆事件と特高創設で終わる明治時代
真・日本史(3)
ISBN978-4-910117-60-7  A5判・172ページ 
Amazon KDP版 1485円(税込)


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『真・日本史(1) -縄文時代~黒船来航まで- 1万年の平和を壊し続けた者たち』

弥生時代を築いた渡来人は2系統いた。1000年の「暴力団時代」の後に訪れた奇跡のような戦のない200余年。西郷、大久保、板垣らが「まともな維新」をぶち壊して、イギリス傀儡政権を作ってしまった。
……学校で刷り込まれた日本史を今こそ正しく上書きしよう。講師と生徒一人の対話形式で、スラスラ読める、まったく新しい「真」日本史読み物が登場!
旧版『馬鹿が作った日本史 縄文時代~戊申クーデター編』の前半部分を補完・改定してAmazon KDP版にすることで価格を大幅ダウン。
 -----内容-----
1. 縄文時代~大和王権まで
「縄文時代」は1万年以上/「縄文人」は単一種族ではない/日本列島に殺し合いが持ち込まれたのはいつか/歴史から消された出雲王朝/邪馬台国は南九州にあった/西洋と日本の歴史を戦争の視点で比べる/空白の四世紀/「記紀」という権力者による歴史創作/日本書紀に記された原住民殺戮の記録/聖徳太子は架空の人物なのか?/大和王権成立までの大筋を推理する/ニギハヤヒは鬼伝説となって生き残った/現在も皇室の中に残る出雲の力/現日本人の特質は古代からの混血によって生まれた

2. 江戸徳川政権時代まで
朝廷の弱体化の下で暴力団国家となっていく日本/「下請け」が力をつけて成り上がる時代/合戦の時代に横行した略奪や奴隷売買/権力が弱まっても天皇家が消滅しなかった理由/徳川政権確立までの道のり/家康の「代わり」が務まる人物はいたか/徳川政権創生期を支えた裏方たち/天海とは何者だったのか?/戦争がなくなり開花していく庶民文化/江戸時代の特異性を世界史視点で考える/インカ帝国殲滅のようなことが日本で起きていたら?/島原の乱は「宗教戦争」ではない/「キリシタン」を巡るゴタゴタ/日本が西欧列強の植民地にならなかった理由/人が大量に死ぬ最大の要因は疫病/歴代将軍の治世を再評価/一気に花開いた江戸庶民文化

3. 攘夷テロと開国までの道のり
江戸時代の世界情勢/帝国主義と資本主義/産業革命の条件/ノーベル兄弟とロスチャイルド家/黒船来航前にあったこと/アヘン戦争ショック/ペリー来航前に書かれた一冊の「日本攻略本」/ペリー来航前の日本/マンハッタン号とクーパー船長/日本に憧れたマクドナルド青年/優秀な人材を生かせず、殺してしまった幕府/ペリーは日本の開国に失敗していた/日本を開国させたのはハリス/最高の人材ヒュースケンを殺した日本のテロリストたち/日米修好通商条約は「不平等」条約ではなかった
ISBN978-4-910117-54-6  A5判・134ページ 
Amazon KDP版 1298円(税込)

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『真・日本史(2) -幕末史「戊申クーデター」の実相- テロリストと欧米エリートが壊した「維新」』

徳川政権が続いていれば日本の近代化(維新)はずっとうまくいき、イギリスの傀儡政府のようになることはなかった。幕末の「志士」や明治の「元勲」たちの残虐なテロ犯罪を検証していくだけでも、「明治維新」がいかに暴虐かつ無知なクーデターであったかが分かる。

旧版『馬鹿が作った日本史 縄文時代~戊申クーデター編』の後半部分を補完・改定してAmazon KDP版にすることで価格を大幅ダウン。
 -----内容-----
1. テロリストたちが作った幕末史
日本崩壊序曲は水戸藩から始まった/幕末史の重要人物まとめ/優秀な人材はほとんど明治前に消された/幕末のテロ事件一覧/幕末日本に関わった外国人たち

2. 戊申クーデターまでの経緯
生麦事件と薩英戦争が大きな転換点だった/倒幕のキーマンは久光とパークス/西郷らにも影響を与えたサトウの「英国策論」/公武合体派の奮闘と挫折/長州藩唯一の良心・長井雅楽の無念/久光が動く/松平春嶽、横井小楠の悲運/「まともな維新」を不可能にさせた人たち/孝明天皇という最大の障壁/禁門の変という愚挙/中途半端すぎた長州征討/小栗忠順、栗本鋤雲、赤松小三郎らの無念/孝明天皇は暗殺されたのか?/坂本龍馬の実像/「大政奉還」「王政復古」の真実/江戸で大規模テロを起こした西郷隆盛の大罪

3. 戊辰戦争は日本史の恥
「国造りという仕事」を放棄して逃げた徳川慶喜/江戸「無血」開城の裏側/上野戦争の無残/シュネル兄弟と東北諸藩/「ジャパン・パンチ」から読み取る諸外国の動向/庶民が見た幕末を伝える「風刺錦絵」/奥羽列藩同盟結成までの経緯/恩賞原資としての東北侵攻/白石会議による東北諸藩の自衛団結/世良修蔵暗殺で始まった東北戊辰戦争/北越戦争の裏でも動いていたサトウ/東北戊辰戦争の悲惨と理不尽/東軍はなぜ負けたのか/「白虎隊の悲劇」をより正確に知る/二本松藩の悲劇/裏切り・離反の連鎖と庄内藩の孤軍奮闘/最後はイギリスがとどめを刺した/テロリズムと武力が作った明治政府

ISBN978-4-910117-55-3  A5判・162ページ 
Amazon KDP版 1397円(税込)

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