ラブホテル──それは世界中どこにでもあるというものではないらしい。欧米では、日本の特徴的文化・風俗の一つとしてラブホテルが紹介されることもある。 かつて日本国内には約3万軒のラブホテルがあり、1日約200万人が利用していたと言われているが、そこで展開されるドラマは実に多種多様で、単純なイメージではとらえきれない。例えば、ここにご紹介するような物語が……。たくき よしみつが30代後半に書いた「ラブホテル」を舞台にした短編7編を収録。 収録作品:「白いピアノ」「紅生姜」「タクシー」「アンダーカレント」「鹿」「猫のいるホテル」「聖女と流星」 B6判・116ページ