阿武隈日記 06/08/06の6

PentaxのK100D 初日テスト撮り(6)

ま、気を取り直して、撮影続行してみましょ。

PENTAX K100D
DateTime - 2006:08:06 16:06:28
1/800秒、F2.8、絞り優先、ISO 200、 50 mm(75 mm) Macro


上の写真をトリミングで元解像度表示


あの子はどうなったかしら?
1/60秒、F2.8、ISO 200、50 mm(75 mm)Macro


上の写真をトリミングで原寸表示
ピロピロとした足のような羽のようなものが……
以前はこういうのダメだったのだが、最近慣れてきてしまった。



1/80秒、F2.8、ISO 200、50 mm(75 mm)Macro


上の写真をトリミングで元解像度表示
まあ、きれいだよね、どれも。
これだけ見ていれば、たいていの人は「さすが一眼レフで撮った写真は違う」と感激するのだと思う。でも、この程度の写真は、別に一眼レフでなくても撮れるのである。
また、一眼レフを買う人の中には、セット販売の暗いズームレンズしか使ったことがなく、この程度の写真さえ撮れないでいる人も少なからずいるはず。そう思うと、もどかしい。

まだAF精度が心配で、試しにこんな写真も撮ってみたりして
PENTAX K100D
1/640秒、F2.8、ISO 200、50 mm(75 mm)Macro


PENTAX K100D
1/50秒、F2.80、ISO 200、18 mm(27 mm)
いつかはデジタル一眼レフカメラ……と思って、大枚はたいて買ったのがNikon D70だった。
結果は大変不満。どうしても暗くて、F2.0でも厳しいような場所で、F1.4/50mmをつけて撮る以外は使わなくなってしまった。
F707の現役期間は必然的に延びた。
デジタル一眼レフカメラも進化して、手ぶれ防止機能搭載モデルが出始めた。明るいレンズが高価で入手しにくい一眼レフにこそ手ぶれ防止機能は必要。
その論理を実証するため、今回K100Dを購入したわけだが、D70のときの疑問をまた抱くのは嫌なので、今度は最初からデジタル一眼レフカメラ専用(コンパクトAPSサイズ撮像素子専用)のレンズを使うことを最初から決めていた。
デジタル一眼レフカメラにはデジタル専用レンズを……という発想で作られたのがフォーサーズ規格だけれど、背景のぼけ具合などを考えると、どうしてもフォーサーズでは物足りない気がする。しかもフォーサーズ機よりAPS-Cサイズ機のほうが安いという状況がある。
で、考えに考えた末のK100D+シグマの明るい専用レンズという選択だった。
使用感としては、D70を最初に手にしたときのショック(悪い意味)が大きかった分、今回は失望感は少なかった。
普通に動くし、普通に写る。いや、かなりちゃんと写る。レンズ性能にも文句はない。
でも、比較すればするほど、A200の優秀さ、使いやすさが光ってくるのである。
A200を最初に手にしたときは、あまりにもAFがお馬鹿で腹が立ったのだが、最近ではそれには慣れてしまった。フルオートモードにしておくと、絞り優先のときよりはAFが迷う確率も減るようだ。
その欠点以外は、ほとんどのシーンで圧倒的な使いやすさと、好結果をもたらしてくれる。
軽いのもいいし。
しかし、残念なことにこのカメラはもう製造されていない。コニカミノルタという会社自体が、カメラ事業から撤退し、コニカミノルタのロゴがカメラに刻まれることはなくなってしまった。
A200のレンズは本当にすばらしい。苦手といわれるエンジン部分も、A200はとてもよくまとめられている。発色が暖色系で分かりやすいのも、他社製品にはない美点だった。
……ああ、なんだかK100Dの使用報告なのに、A200礼賛になってしまった。

一眼レフの安心感、安定感のようなものは確かにある。でも、多くのデジカメユーザーにとって、総重量が1kgをはるかに超えるようなカメラを、しょっちゅう持ち歩けるだろうか?
写真は被写体あってのもの。いつどこでどんなチャンスに巡り会うか分からない。そのために1kg超の物体を常に持ち歩くなんて、普通には考えられない。
かといって、手ぶれしやすい薄型コンパクト機で、人を唸らせるようなシャキッとしたいい写真が簡単に撮れるとも思わない。
何かいい被写体と巡り会えるかもしれないと予感できる場所に、1台だけ持っていくとしたら、今は迷わずA200だなあ。望遠側200mm、広角側28mm、F2.8-3.5で手ぶれ防止機能付き。
実際に使ってみて、ライカだのなんだのと高級感を打ち出しているLC1よりずっと「チャンスに強い」。

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