阿武隈日記 05/11/22

落ちる


昨日から2度ほど、タヌパックのサーバーが落ちた。原因、今イチ不明。こういうのはストレスになる。
どちらも強制リブートで回避。原因がはっきりしないと、また落ちそうで怖い。
今日はサーバーだけでなく、人間(自分)も落ちた。工事中、脚立を踏み外してロフトから下に転落。
幸い大した怪我にはならなかったけど、左肘と左腿が痛い。肘の怪我はバンドエイド1個で済む程度。腿は打ち身だけ。明日あたりから痛みそう。
この程度で厄落としになるならいいんだけど。
工事は外壁張りが進行中。
30mmの杉板を使用。当初、僕が「安く仕上げたいのでサイディングで」と言ったら、設計士・しょうかんさんに一喝されてしまった。
「サイディング? それはないでしょ! あんなもん使って家建ててるの、日本くらいのもんですよ。よりによってこの土地でサイディング?! ダメダメ!」
話を聞くと30mm厚の杉板で……というから、それなら多少お金がかかってもお願いしようと思ったのだった。
で、最終見積もりで、予算が足りなくなって15mmになったというのを、今度は僕が猛反発。
「えええ~? 30mmって話だったから頼んだのにぃ。外壁だけは贅沢に行こうということだったのにぃ。なんとか30mmでお願い!」
15mmだと、鱗張りになる。越後のつぶれてしまった家と同じ。杉板鱗張りの家はもう見飽きているし住み飽きている。強度の面でも鱗張りでは構造材の一部にはならない。30mmは鱗張りはできないから、『  』の形に加工してブロックのように重ねて張っていく。圧力釘打ち機が効かないので、インパクトドライバーでビス留め。それなら構造材の一部としても十分に働くから、建物全体の強度も増す。そのへんを力説して、めでたく30mm厚の杉板採用に戻した。

30mm厚はなかなか気分がいい

釘が打てないのでビス留め
内壁は15mm厚の杉板。その間に断熱材も入るので、壁は完璧。床も同様に、30mm厚の下板の上に断熱材。その上に15mmの杉板。屋根だけが30mm杉板のみでちょっと心配。
といっても、普通は屋根の野地板は12mmとかせいぜい15mmだから、30mmを使っているだけでも優秀なはず。
断熱材は、結着剤にトウモロコシデンプンを使っているとかで、最後は大地に還る素材なんだとか。
「グラスウールは土に還らないから前から使うのに疑問を感じていた」とのこと。
さすが「木こりの家」の提唱者だけあり、そのへんはこだわりがあるのだなあ。施主が何も言わなくても、きっちり主張を通した設計や素材選びをしている。今話題の姉◎設計事務所なんとかとは違うのだわね。
最後は自然に帰る……か。まあ、この家が土に還るのは、僕の死後だいぶ経ってからになるのだろうけれど……。
自分の死後にまで責任を持つ設計……いいんでないかしら。
これが木繊維系の断熱材。この脚立の上から落ちた↑


コーナー窓からの眺め。冬の散歩道、という歌があったなぁ



目の前の木立はすっかり冬枯れ模様に


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