阿武隈日記 05/01/09

また雪だぁ……

家の裏の沢
家の裏手の沢
明日、川崎の仕事場に戻る。スタッドレスタイヤを履いたまま戻ると、次に来るときまでずっとスタッドレスで乾燥路を走らなければならないので、できれば普通タイヤに履き替えて戻りたいのだが、到底無理そう。
玄米

狛犬でお世話になっている吉田さんからコシヒカリの玄米30kgをいただいた。ものすごい量で圧倒される。
とりあえず数kg分を取りだして村内の精米機のあるところへ行って精米してみることにする。
走り回るゴロ 雪をかぶったゴロ
外は零下だというのにゴロは雪が降る中を走り回る。
お歳なりにこの環境を楽しんでいるのね。祝着至極。
庇の雪
倉庫の庇の雪は、一部が溶けてこんな形に……。

一昨日、営林署の担当者が来て、山丸ごと伐採について話をしていった。
昨年、すでに業者が落札しているのでもう打つ手はないとのこと。もう少し早く分かっていれば止められたかもしれないのにと言っていた。この現場を初めて見た総務課長という人は「こんなに人家が間近に迫っているとは思わなかった」と正直な感想を述べていた。
しかし、よく話を聞いてみると、この伐採はうちの土地の中を使って作業することが前提になっており、それはおかしいという抗議表明をした。
見納めかもしれない林
この林は、冬木立を見ただけで、これが見納めとなる確率が高い。もう一度この姿を見るためには80歳、90歳まで長生きしなければ無理なわけで、切ない。
それにしても、山丸ごとの伐採権が70万円! そんな金で、国有林はあちこち売られ、皆伐されているのだなあ。
伐採後、植林するわけでもない。間伐しないのは、面倒で経済的に成り立たないからだという。皆伐だとやりやすいので業者も安ければ買うが、山の保護という観点でいちばんいい間伐、つまり森林を健全に保持するという発想はしていない。
「林業」と森林環境維持の両立は難しいのかもしれない。
越後でも、杉を植林した後、経済的に成り立たず放りだし、山全体が死んでしまった姿を見てきたが、せっかくの天然林をこんな風に切り売りしているのも、またなんとも情けない。




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今日の放哉