2011/12/11 

 怒濤の狛犬ツアー(4)震災の傷跡生々しく


青空に映える柿の木を見上げながらバスへ。
沢井八幡神社は乗用車も入ってくるのは難しいような場所にあるので、バスも待機しているのが大変。
ツアー後半になると、駐車場がない場所や、震災で壊れた作品が増えてくる。参加者の一人が後で「終わりに近づくにつれ、現場が壮絶で、気持ちが辛くなったなあ」と漏らしていたが、本当にそうだった。

沢井八幡神社の次は中島村の川田神社。ここは寅吉が小松布孝を襲名披露した飛翔獅子第一号がある。
この飛翔獅子は無事だった。石組みもしっかりしている。さすが寅吉は仕事がしっかりしている。
写真は省略。
日没が迫っているので、どんどん先を急ぐ。
次は、新地山羽黒神社山道口(借宿)の石造物群。
ここは震災の被害がひどく、入り口にはロープが張られていたが、みんなもろともせずに潜って中へ。

ロープを潜って登る


悲惨なことになっていた


この燈籠も、本当はこの上にさらに何段もあったのが落ちてしまっていた


後ろの鳥居が倒れて狛犬を直撃したようだ


この鳥居、ちょっと建て付けが悪かったようだ


これは元通りにするには大変なことだなあ……と、みんな沈痛な面持ちに


この場所最大の作品である石柵は倒れてはいなかったが、ずいぶんずれていた


なんとも不思議な光景

白河市は今までこの新地山の石像作品群がどれだけすばらしい観光資産なのか分かっていなかった。最近、石柵を文化財指定しようという動きがあるらしいが、遅いなあ。
この石柵は寅吉の性格や技術をよく表している、非常に面白い作品。日本中どこを探してもこんなものはない。
ぜひ、きれいに整備して、長くいい状態で保存してほしい。



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