2011/10/09
人生の大掃除開始までの苦悩
川崎の仕事場を処分して、福島に近い場所に移転することを決めた。
この長屋は30代初めに購入した。バブルが始まったときで、日々、どんどん不動産価格が上がっていくのを察知して、金も定職もないのに銀行をだまくらかし、借金しまくって無理矢理購入した。
バブルが始まり、1年で周囲の不動産価格は倍になった。
3500万の家なら7000万以上になった。うちは斜面に建つ木造の長屋だったからそんな金額ではないが、道を挟んだはす向かいの家は一時期7000万以上で売りに出していたし、裏手の古い家は1億4000万くらいで売りに出されていた。3650万の家が7300万になったとすると(実際はそれ以上の凄まじさだった)、1日10万円ずつ上がったことになる。1時間で4600円。これが普通の庶民が買うレベルの家の話。
とんでもなかったね。
もうボロボロで、売っても数百万だろうし、このままずっと死ぬまで倉庫代わり、首都圏での宿泊所代わりに所持しているつもりだったが、3.11以降、これまた「想定外」のことが続いて、死ぬ前に大掃除をしてここを空っぽにすることを決断。
さて、ここに残されているもろもろのものをどう処分するか……頭が痛い。
毎日ため息をつき、そのうちに疲れて寝てしまう。
今日はご近所のパスタ屋さん(ランチタイムだけ営業している)で、500円のランチ。これは大盛りにしてもらった。

自家製麺で、今日はアスパラとベーコンのホワイトソース
夜、突然停電に。
のぼみ~が電線を囓ったのかと思ったら、付近一帯まっ暗だった。
復旧予定が2時間半先だとネットに出ていたと、逗子の実家に行っている助手さんから電話。
飯を食おうとしていたときだったのだが、仕方なく、近所のデニーズに。本日想定外の外食2食目。

五穀ご飯と野菜スープらしき料理
豚肉にちょっと臭みがあった
2011/10/11
人生の大掃除までの苦悩

さて、荷物を少しずつ片づけ始めたいのだが、どこからどう手をつけていいのか分からない。仕事もあるし、安いワンボックスカーを買って1年くらいかけて徐々に荷物を運び出したり処分したりしようというところまでは考えたのだが、金のことやエネルギーのことを考えると身体が動かなくなる。
ゴミはなるべく捨てるとして、捨て方も難しい。昔のパソコンとか周辺機器とかいっぱいあるしね。
SCSIケーブルとかプリンタ端子接続のページプリンタとかブラウン管テレビとか、もう絶対に使わないものがいっぱいある。SCSIケーブルとかは必要としている人はいるかもしれないが、ヤフオクにいちいち出す気力がわいてこない。
いちばん困るのは本、レコード、カセットテープの類。
本棚、本箱を見ていくと……う~ん、こんなにいっぱい読んだのね。
ずいぶん前に、これでもだいぶ整理して捨てたのだ。それから買ったものも加わっている感じ。
『資源物理学入門』と『エネルギーとエントロピーの経済学』は、人生観を変えた本だから、捨てずに残しておきたいとは思っているのだが、その他はどうしようかな。

このへんは環境問題や原発関連の本。20代後半から30代くらいかな

今では手に入りにくい本も含まれているかもしれない

捨てるには忍びないので、どこかにまとめて譲るか、読み返さないのを承知で持っていくか

環境問題の本の中に、みょう道百年、なんてのが入っているね
天狗信仰?の神社の宮司さんからもらったもの

せっけんにのめり込んだ時期もあったのだなあ
しゃぼん玉石鹸の社長さんと石鹸通販サイトのバトルなんてものあったっけ

こちらは四畳半スタジオの壁。カセットテープで埋まっている

ネットからダウンロードできるものがほとんどだけど

中にはライブの盗み録りテープなんかもある。捨てがたいが
カセットの再生機が1台も残っていないので聴けない

アナログのLPもいっぱいあって、天井裏にもごっそりあるのだ

アンペックスの2インチテープまである。こんなもの、絶対に聴けない

昔のサンプラー音源がフロッピーで残っていたり……

これはDATの棚。マスターだからもちろんこれは捨てない

このへんの機材はそのまま移動
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